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教室レポート(92)        2012






富山教室 4月19日(木)  


今月も天照大御神様についてお話しさせていただきました。

第15巻第8章「ウラナイ教」、9章「薯蕷汁」を拝読

安彦は『ヤア此奴は、ウラル教と三五教を合併した変則的神教の本山と見える哩、それにしても最前の女の声、

何となく聞き覚えのある感じがする。ハテなア、・・・』

とあり、この聞き覚えのある声は誰でしょうか。第14巻第14章の「一途川」の常世姫でしょうか。第10章で国彦

は「恰で一途の川の二人婆のやうな面をしよつて」と言っており、高姫=常世姫と云うことになります。また、

ウラナイ教はウラル教のウラとアナナイ教のナイを取ってウラナイ教となったようです。

9章に黒姫が「・・・三五教の宣伝使のやうに理窟ばかり言つてこの頃流行る学の力を以て、神の因縁を説かうと

思つても、それは駄目ぢや。」といっています。まさにその通りで神の教えは理屈で説こうとしても受け入れら

れないものです。物語にはこの世をお作りになられたのは天之御中主神であることだけを悟ればそれでよいと示

されています。有難い、勿体ないと云った感謝の心や困った時の救いを願う素直な気持で神に祈ればよいので、

その気持は神に即座に伝わります。神をどんなに理屈で悟っても(学問的に知ったとしても)、そこに一点でも

疑いがあれば、それは素直に、ただ一途に信ずる気持ちにはかないません。神を信じ、有難い、勿体ないと云う

一切を神様に委ねた気持ちがあれば神と人は直接結ばれるのだと思います。

                                            阿良田記

次回

5月17日(木) 金沢教室 午後1時30分より 13巻

              富山教室 午後7時より 15巻


八重洲教室 4月21日(土)  


 出口孝樹先生が井上義之氏ご葬儀で欠席の為、皆さんで進めさせていただいた。

冒頭に故井上氏の思い出話等を紹介した。また本日の物語の舞台が瀬戸内海となるので、8年前のサルジニア島

研修および神島研修の模様を紹介した。


 第23巻 第一一章 難破船  第一二章 家島探  第一三章 捨小舟  第一四章 籠抜

      第一五章 婆と婆  第一六章 蜈蚣の涙  第一七章 黄竜姫  第一八章 波濤万里 霊の礎(八)

 高姫は盗んだ船の玉能丸に乗り、4人の男に船を漕がせて家島さして進み行く。淡路島北岸の暗礁に乗り上げ

船が木端微塵となってしまう。玉能姫が助けに来るが、共の4人は玉能姫の船に乗って帰るが、高姫はそれを拒

否して、後に来た東助の船で家島に行く。玉能姫は後を追って家島に来るが、高姫の共の4人と東助に玉の在り

かを迫られるが、虻蜂の2人が救いに来る。次に高姫は東助に疑いを持ち、東助は高姫と貫州を残して鶴公・清

公・武公を連れて去って行く。

 洲本の里、東助の館には東助が居なくなった隙をうかがい、友彦が東助の女房を騙そうとするが、東助が帰っ

て来て、雪隠の跨げ穴から逃げ出すのであった。

 高姫は小豆ヶ島に至り友彦と出会う。また蜈蚣姫と出会って相提携して行く。蜈蚣姫は我が子の小糸姫が駆け

落ちした友彦の話から、小糸姫がオーストラリアに渡って女王となっていることが分かり、高姫等とオーストラ

リアに向かうのであった。
              
                                           桜井道彦記


青梅教室 4月23日(月)  


                                                  於青梅市民会館

物語16巻、12章捜索隊、13章神集の玉、14章鵜呑鷹、までを拝読。


11章から始まる第2篇深遠微妙は、高姫の独壇場とも言うべき作品で有って、三五教の宣伝使連中が、切歯扼

腕させられる所は見事なまでに描かれる。高姫の屁理屈、雑言、悪たれぶ
り、頓智の効いた応対、等何れも一

筋縄では行かないもので、この物語の一方の主人公で有る証でも有
る様に思われます。冠島、沓島の宝庫の鍵

を盗み、如意宝珠の宝玉を隠し、沓島では金剛不壊の玉を掘ら
んとして、岩穴に閉じこめられるが、玉の在処

を巧みに利用してまんまと抜け出す。さらに秋山彦の屋
敷にて如意宝珠の玉を呑み込む所など圧巻ですね。高

姫と亀彦との間で繰り広げられる問答では、歯が立
たない亀彦が哀れな位で、役者の違いを見せつけられます。

そして最後には白煙と化して姿を隠すなん
て、邪神ながら天晴れ、と言うべきかも。聖師は高姫に何を語らせ

様とされているのか?といつも考えて
答えを出すのに、拝読の度にその答えが違うのには閉口します。力の有

る邪神は千変万化の働きをする、な
んて見とれている場合でも有りませんが、ウラナイ教を知る上で貴重な拝

読箇所でした。

一旦悪神の手に渡った玉は外部は穢れ曇り、霊気を放射しないと有ります。私達も1霊4魂の玉を頂いていま

す。

曇らない様に磨きたいもので有ります。

次回・・・5月28日、16巻。

                                                      三輪 光佳