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教室レポート(88)        2011






金沢・富山教室 12月13日(火)  


金沢、富山共通

第55巻 第5,6,8章を拝読。

霊界物語には現代風に言う雑学的知識が様々書かれています。先月の秋の七草についで今月は12月でもあり

参加者の要望もあって飯の炊き方、掃除や洗濯のしかた等生活の豆知識が書かれた第55巻から抜粋して拝読

しました。


金沢教室 PM1:30より

第13巻第8~10章までを拝読

第9章「火の鼠」に十日以上の旅になるので「この袋にパンでも格納して」とあります。35万年前の物語

としながら食料として無花果やぶどうなどのほかにパンが出てくるのは不思議な感じがします。

パンは第2巻に最初に出てきます。第24章 「藻脱けの殻」で常世城に招かれた言霊別命が祭典後宴席に

つきますが、出されたご馳走に毒が入っていることを知っている竜世姫はそのご馳走を払いのけ、無理やり

言霊別命に『これは蛙の木乃伊(ミイラ)なり。汝はこれにて充分なり』と言って、自分の懐より蛙の形を

したパンを無理やり食べさせます。またこの後の第14巻第七章「難風」でも六公が『「御心配なされます

な、今日の兵站部は私が担任致しませう、お粗末な物であなた方等のお口には合ひますまいが、大事なけれ

ば、召あがつて下さいませ」と背中の風呂敷から固パンを出した』とあります。

そのほかパンに関連し、

第10巻総説歌には「・・・・  三五教の御諭しは  最後の光明艮めなり  ナザレの聖者キリストは

  神を楯としパンを説き  マルクス麺麭(パン)もて神を説く・・・・」や

第11巻第17章 大気津姫の段(三)に「故に西洋人は麦で作つたパンを食ひ、東洋人殊に日本人は米食

をするのが天賦の本性である」とかかれています。

 また、 鷹彦『これから十万年未来に於て、大国主神が矢を拾ひに原野に往つた様な古事ではない未来の

事実だ。拾ひには行きませうが、其時のやうに原野に火をかけて焼かれては困りますぜ』とあり、古事記の

話しが単なる神話でないことを示唆しているのでしょう。

 

休憩中の話で、2012年に何かが起こると言われていますが、大本でも何か言われていますかと質問がありま

した。神様は決して日時を区切って預言されることはありませんし、あまり興味を持ちずぎないようにとお

答えしたのですが。タイミングよく10章の余白歌に次のお歌がありました。

    預言のみ好きな信者はともすれば  妖言過言に脱線するなり


富山教室 PM 7:00より

第14巻第16、17章、跋文を拝読。

最後の第17章が通算567章となり一寸一服で、筆録者の姓名を織り込んで宣伝歌が詠まれています。霊界

物語は神界の善と悪との身魂の素性や、大本の経と緯との教えを説き、現幽神の三界を詳らかにし14巻が

述べ終えられたことを祝しています。

この14巻が大正11年2月の25日、26日、27日の3日間で口述されたとあり、五六七(ミロク)の神に

因んで意図通り述べ終えたことが伺えます。


 跋文には中有界の一途川と三途川の状態が述べられ、現世での行いの善悪の度合いによって渡る川が違い、

又同じ川でも様子が違うことが歌われています。私など、出来ることなら行いを正しく神第一で生き、三途

の川を美人に迎えられて渡りたいものですが、はたして?。

又、「大本の筆先は教祖入道の最初より仏教の用語で現はせられたのであるから凡て仏教の縁に由つて説明

せなくては、大変な間違ひの起るものであります。王仁は弥勒菩薩に因める五百六十七節を口述し了るに際

し、仏教に現はれたるミロク菩薩の位置を示すと同時に筆先は一切仏の用語が主となりて現はれて居ること

を茲に説明しておきました」とあり、現代人の耳に入り易いように仏教用語を用いて示されたようです。

来年1月からいよいよ15巻に入ります。

                                       阿良田記


八重洲教室 12月17日(土)  


 出口孝樹先生が欠席の為、皆さんで和気あいあいと進めていった。

 先日の12月10日にはオリオン座の上に皆既月食がきれいに見えた。霊界物語には様々な天体の話が出て

来る。天祥地瑞の月と土星と金星が接近した時の話を紹介させてもらった。

 また12月8日は真珠湾攻撃より70年の日であった。昭和16年のこの日から始まった太平洋戦争は9年

9カ月後の昭和26年9月8日のサンフランシスコ講和条約で終結した。これらの6年前、昭和10年12月

8日に過酷を極めた第2次の大本弾圧が始まり、昭和20年9月8日大審院の判決で終結した。いずれも9月

8日で終結しており、霊界物語上でも最も重要な日付と思われる9月8日の意義は意味深いものと思う。


 第22巻   第七章 囈語  第八章 鬼の解脱  第九章 清泉  第一〇章 美と醜  第一一章 黄金像

        第一二章 銀公着瀑  第一三章 寂光土

 保管を任されてた如意宝珠の玉と紫の玉が無くなってしまい、高姫は精神錯乱状態となる。心を改めて三五教

に帰ったが三つの玉を飲み込んで再びウラナイ教を樹てようと思っていた事を白状してしまう。夢の中で石地蔵

の持っている玉を如意宝珠と思ってむしり取ろうとする。また玉を探しにやらせた黒姫以下5人が鬼となって高

姫に襲いかかる。このなかで赤鬼となった黒姫は高姫を助けようとする。赤鬼の持っていた金棒は大変重いもの

に見えたが実は桐の樹で作った張子の金棒であったが、高姫が持つとたちまち黒鬼になってしまったし、黒姫は

金棒に執着するなと言う。高姫は金棒を投げて池に飛び込んだところ沢田姫命が現れ、その後夢から覚めて病気

も全快する。

 バラモン教の蜈蚣姫の部下カナン、スマートは鷹鳥山の鷹鳥姫(高姫)が紫の玉と如意宝珠の玉を飲み込んで

いると思い込み、それをバラモン教の物にせんと、まず玉能姫を攻略しようとする。清泉で三人の女に出会う。

蜈蚣姫に顔に墨を塗られていたスマートは泉の水で洗うと泉が真黒になってしまう。三人の女は白孤の化身であ

った。ついで訪れたバラモン教の5人も清泉で格闘を始める。再び三人の女神が現れ金銀鉄の三人を天国に連れ

て行く。玉能姫を救おうとの思いが救いの国が開かれたのだと言い、恩に着せて自分の物にしよう思ったことが

迷いの国が展開し、さらには褒められて手柄にしようという修羅道が展開していると言う。次には金助に鬼婆が

現れ結婚を迫られる。夢から覚めたように現実に戻った金助は傷だらけになった体を眺め、神霊の籠った血液を

無暗に体外に出すことは正しくないと思い、バラモン教が邪教であると悟って三五教に目覚める。金助は黄金像

に化していき弥勒最勝妙如来と顕現すと語る。

 鷹鳥姫は金象に掴まれ放り投げられ、鷹鳥山の中腹に飛ばされる。そこで鷹鳥姫、若彦は空中の女神の声に戒

められ、悔い改めるのであるが、今後どうなっていくのであろうか。

                                           桜井 道彦記