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教室レポート(86)        2011






八重洲教室 10月8日(土)  


 群馬県はかかあ天下で昔から有名だった話題から、それを支えた養蚕業の話に至り、富士、綾部もかつ

て養蚕が盛んなりし地方であり、養蚕・製糸・織物にたずさわる人達からミロク信仰が生まれ、そういっ

た土壌・文化的背景の中から綾部で大本も生れてきているとの話を聞いた。


 第21巻  第一〇章 女権拡張  第一一章 鬼娘  第一二章 奇の女  第一三章 夢の女

       第一四章 恩愛の涙  第一五章 化地蔵  第一六章 約束履行  第一七章 酒の息

       第一八章 解決

 竜国別、玉治別、国依別はそれぞれルートを変えて高春山に向かって行くが、様々な試練に会って行く。

 竜国別にはまず乳呑児を抱いた妙齢の美人が現れ、竜国別が男尊女卑を主張すれば、女人は女尊男卑を

主張し、太刀打ちできない。次には雪の中から怪物が現れ鼻の先を削ってもらいたいと言われたり、目を

交換してくれと言われたり、さらには鬼娘のお光に額を傷つけられ血を吸われてしまう。最後は高春山の

カーリンスの手下に取り囲まれていたお作を救い出すのであるが、結婚を迫られる。

 玉治別は妻のお勝が父の松鷹彦が急病になった為、言霊線が早く終わるように加勢に来たのを無情に追

い返す。

 国依別は途中で石地蔵との問答が始まり、これまで女を随分苦しめてきたことを咎められる。石地蔵は

かつて関係のあったお市の姿に化してさらに国依別を責めるのであった。

 玉治別、杢助、お初が待つところへようやく竜国別が到着し、お光とのやり取りを話してしまったこと

から、お光が襲ってくるのであるが、お初の顔を見て白煙となって消えてしまう。

 国依別も合流し、お初の働きで高姫、黒姫を救い出し、鷹依姫を改心させ、高姫の飲み込んでいた如意

宝珠の玉と紫の玉を吐き出させる。また鷹依姫と玉治別とが親子であったことが判明するのであった。

           

                                           桜井道彦記


金沢・富山教室 10月18日(火)  


金沢PM1:30、富山 PM7:00より

金沢、富山共通

 大正10年10月18日は聖師様が霊界物語の御口述を開始された日です。本年は霊界物語の御口述よりち

ょうど九〇年の節目を迎えました。奇しくも今日10月18日は同じ日になりますので初心に返り、霊界物語

に関連したお話をさせていただき、第一巻の「序」と「基本宣伝歌、及び巻末の「付記・霊界物語について」

を拝読させて頂きました。


 最初の文章「序」は第一巻末尾の「付記、霊界物語について」で書かれている、『本書もまた第一巻の或る

一点を読めば全巻の精神が判るはずである』と書かれたそのある一点ではないでしょうか。

最下層の社会にお生まれになった聖師(叢雲宝剣=天のミロク様)が天祖の命によって再臨しミロクの世実現

の手段とも云うべき霊界物語を口述し、社会の改造を精神的方面より行われる時代が来た事を示しています。

それは霊主体従の本当の意味を理解して初めて実現する事であります。物質的にどんなに進歩しても、と言う

より進歩すればするほどそれをコントロールする心,即ち精神的な改造が行われなければ社会は滅びの一途を

辿って行きます。

霊界物語にはこの世の成り立や、人としての踏むべき道である苦集滅道や道法礼節が教え諭され、太古の神世

から現代を経て未来に及ぶ霊界の状況が現界にも及ぶ事を示され、未だかってどの宗教も教えなかった霊界の

様子を克明にしめしています。

そして、霊界物語が世に出る事によってミロクの大神様による顕幽神の三千世界を修理固成し神の理想世界で

あるミロクの世を実現し、国祖を地上神界の統治者となさるのでしょう。。

                                            阿良田記

次回   11月22日(火)

          金沢教室 午後 1時30分より 13巻

          富山教室 午後 7時より   14巻



青梅教室 10月31日(月)  


                                              於青梅市民会館

 拝読箇所、15巻22章、和と戦、23章、八日の月、跋文、16巻序文、凡例、総説歌。

 今月は、22章和と戦に出てくる35万年と、前章21章帰顕の38万年について勉強しました。

霊界物語の主役の素盞嗚大神と、準主役の高姫が登場する15巻は密度の高い内容を含んでおります。殊に古

事記言霊解、大蛇退治の段には素尊の本体と国常立尊との関係、又開祖聖師と
の地位関係が詳しく述べられて

おります。明治31年聖師綾部入りの折り、変性男子、変性女子の神懸か
りの問答から導き出される内容を解

説しつつ、開祖と国常立尊と同体神で有る変性男子を、素尊の足名椎、
手名椎としての役割を表現しているの

は、実に大本出現の本義が語られて意義深いものが有ります。この一
文を下敷きにして物語15巻の五十世紀、

帰顕、和と戦、と続く地の高天原の問答は、誠に示唆に富んでお
ります。天使松彦と言依別との会話の中に、

38万年昔の顕恩卿の姿の変化が語られます。50世紀の時代に
は地軸が旧に戻ると言う記述も驚きですが、

38万年の表現の基点が、素盞嗚大神天の高天原を神退われた
日と記されている事に注目すべきと思います。

追放された時点が35万年前で有り、そこから現代に遡り大
本出現の経綸と理解するならば、国租引退再現の

大本神話の上に、天租引退再現神話を重ねて解釈する必要が
有ります。この35万年を基軸に過去に遡る事3

8万年が、顕恩卿の時代、物語6巻の世界で有れば、三五
教が世に隠れウラル教の世が長く長く続き、明治2

4年にて悪の幕の終焉と理解されます。そして3000
年と50年の経綸の意味も思わされます。


         御経綸三千年に充ちぬるは明治の二十四年なりけり


            三千年と五十年にてきりかえの準備全く出来上がりたり


            昭和暦十八年の元旦は五十年準備の充てる日にぞある


昭和18年から始まるべき御神業は何で有ったかを、素尊追放の物語から想いを巡らせる拝読会でした。


           次回11月28日、物語16巻

           次々回12月12日物語16巻

                                                          三輪 光佳