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教室レポート(74)        2010



八重洲教室 10月9日(土)  


 冒頭にて鞍馬山の話を聞く。開祖・聖師等は明治33年旧閏8月8日(新暦10月1日)綾部を立ち、

「世の中の 人の心の くらま山 神の霊火(ひかり)に 開くこの道」の神詠により行く先が鞍馬山と知る。

花園駅で降り、北野天満宮に立ち寄り、建勲神社にも寄り鞍馬山に至る。四方春三はその一か月後に帰

幽する。歴史的意味がもう一つはっきりしない事や、孝樹氏が行かれた時はいずれも大雨だった事など

を不思議な思いで聞かせて頂く。


 第一七巻  第一二章 花と花  第一三章 紫姫  第一四章 空谷の足音  第一五章 敵味方

       第一六章 城攻  第一七章 有終の美

 三五教の悦子姫は音彦・加米彦を伴い真名井ヶ原を後にして、大江山の峰続きの鬼ヶ城に砦を構える

バラモン教の鬼熊別・蜈蚣姫を言向けやわそうと、三嶽山に差しかっかたところ、荒鷹・鬼鷹に従者二

人を殺されたという紫姫にめぐり合い、岩窟に進んで行く。荒鷹・鬼鷹が留守の岩窟の子分の中に丹州

がいて、実は真名井ヶ原の玉彦で豊国姫の命令で紛れ込み紫姫の従者も救っていたとのことだった。

一行は岩窟を出で巨大な竜体が紅い舌を出して舐めかかるが加米彦の言霊の発射に姿を消し去る。

 烈風に吹き散らされ谷間に陥落していた青彦・夏彦・青彦も一行に加わる。荒鷹・鬼鷹も加米彦によ

って改心し、一行は敵味方の二手に分かれて、言霊戦を行う。鬼ヶ城の鬼熊別・蜈蚣姫は天の岩船に乗

り東方の天をめがけて逃げ去るのであった。

            


                                        桜井道彦記


富山教室 10月19日(火)  


 始めに、天地創造、天地剖判についてお話をさせていただきました。

 霊界物語の中で天地創造の話が出てくるのは 第1巻の20章「日地月の発生」が初めです。次に第

3巻50章「安息日」には7つの段階を経て神の理想世界「ミロクの世」がくることが示されています。

また、第6巻 第1章「宇宙太元」にも詳しく示されています。

 一般的に天地剖判が天地創造と思われがちですが、天之御中主神と、霊、体二神(高皇産霊神と神皇

産霊神)によって天地創造が始まります。一(ひと)=真神は一霊の下に勇親愛智の四魂をおそなえに

なり、二(ふた)=陰陽二元の、対照力の組合わせにより、八力が生じます。三(み)=八力の微妙複

雑な結合により剛、柔、流の三体ができ、霊、力、体の三元がそろいます。また、多くの神々様が生ま

れます。そして、四(よつ)=火水の働きにより泥海の世界が出来上がり、そこに住む大国常立大神を

中心とする神々によって、およそ40億年の年月を経過して天と地の剖判(分かれ)が始まります。

 澄んで軽い物が天となり、濁って重い物が地がとなり,御神力により山川草木、禽獣虫魚が生まれて

大地が完成します。剖判から16億年,五(いつ)(出)=はっきりと日月星辰や大地が現われ。六(

むゆ(燃)=草木をはじめ諸生物が萌えいでます。ここまでに計56億年を経過しています。これで宇

宙は一応完成を見ました。しかしここまでの宇宙は神の理想世界ではありません。そこで、七千万年を

ついやして、修理固成をし、ミロクの世を完成させるため、人類をお生みになりました。従ってこの現

界では人は神の御意志を実行する機関(代行者)です。

 大変難しいのは顕幽の世界を判断することです。幽の幽の世界から顕の顕の世界へと移り変わる状況

の判断です。第4巻の「神示の宇宙」は幽の世界でのことと思われますし、我々が住む顕の世界とは事

象が違って見えます。しかし、宇宙は顕幽一致ですからその根本は何ら変わりはありません

 人がいつ生まれたかと言う問題もなかなか興味のある問題ですが、物語のように五〇万年、三五万年

前という表現は、顕の世界なのか幽(神界)の世界なのかこれから解明されるのではないでしょうか。

現代科学では宇宙創造はビッグバンによって今から137億年前という説があります。又人類の誕生も

さまざまな説がありますが、国常立命がご苦労の末土から蒸しわかしたと示されています。したがて人

は人として作られ猿から進化したものではありません。


第13巻第14~16章までを拝読。

ここでは、音彦、亀彦、駒彦の三神が木花姫の化身である大蛙や野呂公といった男によって教育されま

す。又、内容は大正の時代を反映した時代風刺が見られます。そして、横文字が多く使われていますが、

表現はやはり今の吾々とは少し違った大正時代を反映しているようです。

                                

                                     以上 阿良田記

次回

11月16日(火) 金沢教室 午後1時より12巻

          富山教室 午後7時より13巻


青梅教室 10月25日(月)  


青梅教室10月拝読会報告。(10月25日青梅市民会館)

物語13巻20章、宣替~24章大活躍までを拝読。

半ダース宣伝使の中、音彦、亀彦、駒彦の3人は前章馳走の幕にて化身の女神の試練に遭って改心させら

本章からは岩彦の改心の物語が展開される。自意識の強い岩彦も実は副守護神に支配されていて、慢心

結果不遜の言動を行使して他を思いやる心も欠如して、本守護神が顕現出来ない状況も岩彦自身気づか

ない。


副守護神の気弱な鬼との会話を通して、自ら覚って行くくだりはあっけない程では有るが、神が1人の宣

伝使を
育成するのに、苦心なさっているのはこの13巻の最初から続けられている。この事は《神の愛》

の普遍を思は
される。この6人の本守護神が女神で有ったとは思いがけない事ですが、以後この中から大

宣伝使と呼ばれる
方々が誕生する事を思えば、瑞霊の働きはここから始まると言えようか。大本神諭を

もとけば、改心して下さ
れよ、とくどい程示されているが改心の具体的方法、姿等物語にこれも又くどい

程述
べられている。

神に目覚めて行く形は千差万別で有るが、神以外を恃む信者の心境が随所に展開され、そこからやがて主

に心を任せて行く様になる過程はこころ静かに拝読したく思う。現代の指針は物語としみじみ思う。

第五篇膝栗毛、22章高加索詣からは場面変じて、14巻に続く展開となる。ここもまた弥次彦、与太彦

の両人
修行の物語で、土瓶と薬罐の喧嘩に至るまでの、小便茶を飲まされる情景など野卑な言動にいささ

かうんざり
と思いつつも拝読する。人間の本性丸出しの喜劇の中から何が導き出されるのか?本性は善で

は無い?かな
土瓶と薬罐は東洋と西洋を表すとの話しも先輩から耳にしているが、まだ読み込めていない。

                                                              以上

                                                        三輪 光佳

次回11月29日から14巻