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教室レポート(73)        2010




山口教室 9月18日(土)  


 第1巻の第1章から第11章までの第1篇を、亀岡市の長谷川洋先生を講師に、12名で、大本山口本苑

において勉強した。
              

【高熊山修業が原点】

  霊界物語の冒頭が高熊山修業であることの意味合いは何であるのか。他の巻において、「気がつけ

ば王仁の身は高熊山に」という部分がよくあるが、高熊山において聖師様は、人間・出口王仁三郎か

ら、救世主・出口王仁三郎へとなるための厳しい修業を積まれている。救世主ですら、高熊山修業を

救世主となる原点とされたのであれば、現界を天界復活のための苗代として生まれてきた我々人間に

おいても、修業自体が人生の原点となるのか。

【開祖様の見真実】

  開祖様は、大正5年の神島開きまで、「未見真実の境遇にありて」(第7巻総説)とされているが、

第7章「幽庁の審判」において、幽庁の大王と現れられた開祖様は、聖師様にメシヤの実学を習うよう

命ぜられている。開祖様は、肉体としては、大正5年まで未見真実であったが、神霊としては、聖師様

の霊界修業出発時点において、既に見真実の状態にあったと言える。

【焼かれる著書】

  第9章「雑草の原野」で、女神となられた聖師様が書かれる567冊の書を鬼たちが焼く場面がある。

聖師様は、歌集「百千鳥」で「吾が書きし五百六十七冊の著書は残らず蛆虫焼きたり」と詠まれ、無理

解の当時の役員たちを、蛆虫とまで言われている。

 ところで、昭和57年、本部での全国青年部長会議で、当時の森良秀青年部長は、「当時は開祖様の時

代で、開祖様が絶対であったから著書を焼かれたことはやむを得なかったと、後年、聖師様が語られた」

との旨を、歴代教主絶対論に結びつけて話された。当時、この会議に出席していた私は、大変、歯がゆ

い思いをしたが、あれからもう30年近くがたつ。

                                                                   藤井記



青梅教室 9月20日(月)  


青梅教室9月報告。9月20日青梅市民会館


青梅勉強会9月予定は9月27日でしたが、当日は信一先生の一年祭と重なった為20日に変更しました。

祭典は愛善荘にて27日午前11時から執行され、教主始め出口家の方々、来賓の栗原先生、全国の信徒

等150名程の参拝者でした。教主様はいたってお元気でした。直会後山水荘にて再び
一年祭が執行され

した。先生が亡くなられて1年瞬く間に過ぎ去りましたが、先生の残された物語勉強会は多くの同士

達に受け
継がれ、発展の途上に有る事を先生に報告致しました。


さて、青梅の報告に戻ります。

9月は13巻、第4篇奇窟怪厳、14章蛙船~19章馳走の幕まで拝読。

音彦、亀彦、駒彦の3人がこの花姫の命の化身の試みに会いつつも、改心させられる様が描かれている。

各章の題名通りの筋書きが適切で有って、無駄なページ、無駄な行の無いのには驚かされつつ輪読する。

最初の蛙船では、乗ってはならないものに乗る様子と、まだどちらにもひっくり返る宣伝使失格の姿が

面白
可笑しく語られる。次章連花開では、亀駒、と音彦との会話と化身の野呂公との掛け合いは、漫才

の様でも
有るが20世紀21世紀の宣伝使達の姿として示されている。ジヤイロコンパスが解らなかったが

詳しい会員
が居て、ネットから携帯で引っ張ってくれて参考になった。玉遊の章では、選手の居ない野

球、球だけが野球
をして居て、その球に亀彦が殴られるのは示唆に富んでいる。玉に語らせている民衆

運動と、宣伝使不在の3人の会話の妙が在る。そして臥竜姫、石門開、馳走の幕と進み、最後に化身の

美人
に改心せざるを得ない状況に追い込まれる姿は正に現代の吾々へのメッセージと思う。日の出別の

宣伝使に
依頼心を持っていた事の反省から自立して行く3人が丁寧に描写されていて、ワクワクしなが

らの輪読会
でした。

                                                       三輪 光佳


次回、10月25日。



富山教室 9月22日(火)  


信仰に関連するお話をしている内に時間がすぎ、13巻第12章から13章のみの勉強となりました。

12章に出てくる「女」は木花姫命ですがこの神様はどんな神様なのでしょか。

 第24巻第14章 では『我こそは天教山に在します、神伊弉諾大神の珍の御子木花姫命であるぞ』

とあります。霊界物語の第1巻から天教山(芙蓉山)の神霊として現れ、第32章では『今天より汝に

真澄の珠を授け給ひたり。今また海中より奉れる此の潮満、潮干の珠を改めて汝に授けむ。この珠をも

つて天地の修理固成の神業に奉仕せよ』と厳命され、空前絶後の神業を言依さしたまうた。大八洲彦命

は、はじめて三個の珠を得て神力旺盛となり、徳望高くつひに三ッの御魂大神と御名がついたのである。

とあります。

 第8巻から12巻までの木花姫はいわば宣伝使の教育係です。第8巻の凡例には〔二、本巻は南亜米

利加(高砂島)における宣伝隊の活動状況を口述されたものでありまして、蚊々虎(後に珍山彦)とい

ふ木花姫命の化身が面白可笑しく、誠の道を説き諭す実況が巧みに描き出されてあります。〕と有りま

す。また12巻では蚊取別となって万寿山の三光の宣伝使の教育をし、また婚期に遅れた祝姫を神の決

めた夫(夏山彦)と結婚させます。

 この13巻でも半ダースの宣伝使を立派な宣伝使に仕上げるためにお姿を現わされます。後に、音彦

は玉国別、梅彦は照国別、亀彦は治国別となります。そして、特に頑固な岩彦を文殊菩薩にまで仕立て

られます。

 さて、第40巻 第六章  仁愛の真相では

照公『宣伝使様、今の歌は五六七大神様の御真相ぢやなくて木の花姫の神様の様ですなあ』

照国別『木花姫の神様も矢張り五六七大神様の一部又は全部の御活動を遊ばすのだよ。又天照大御神と

顕現遊ばすこともあり、棚機姫と現はれたり、或は木花咲耶姫と現はれたり、観自在天となつたり、観

世音菩薩となつたり、或は蚊取別、蚊々虎、カール、丹州等と現はれ給ふ事もあり、素盞嗚尊となる事

もあり、神様は申すに及ばず、人間にも獣にも、虫族にも、草木にも変現して万有を済度し給ふのが五

六七大神様の御真相だ。要するに五六七大神は大和魂の根源神とも云ふべき神様だ』とあります。

                                     阿良田記

○次回10月  

10月19日(火) 金沢教室 午後 1時より 12巻

10月19日(火) 富山教室 午後 7時より 13巻

 

○11月

11月16日(火) 金沢教室 午後 1時より 12巻

11月16日(火) 富山教室 午後 7時より 13巻


八重洲教室 9月25日(土)  


 冒頭で8月21日(旧暦7月12日、王仁三郎聖師の誕生日)に行われた瑞生祭の前日のみろく音頭

について踊り方も披露してもらい、詳しく説明を聞いた。昭和6年、聖師が60才還暦の時更生祭が行

われ、それを起源とする。聖師がみろく音頭をレコードに吹き込んだ録音は今に残っているし、聖師デ

ザインの更生浴衣も今に伝わっている。 
                             

また瑞生祭までの1週間、本宮山に神々が集まり1年の方針を決める七夕祭(神集祭)についても説明

して頂く。他にも瑞の御魂ゆかりの8月28日山鹿の平和祈願祭、9月8日神島遥拝祭、9月19日皆

神山祭典が清々しく行われたこと、それぞれの意義を興味深く聞かせて頂く。

              

 第一七巻  第七章 枯尾花  第八章 蚯蚓の囁  第九章 大逆転  第一〇章 四百種病

       第一一章 顕幽交通

 ウラナイ教の高山彦がフサの国から天の鳥船に乗り黒姫の居る大江山の魔窟ヶ原にたどり着き、黒姫

と結婚式をあげる。高山彦は始めは高姫のウラナイ教を支離滅裂で厭なことだと思うがやがてウラナイ

の教えが面白く、聞けば聴く程味が出ると思うようになったと言う。黒姫、高山彦その他の面々は比沼

の真名井の豊国姫の出現場なる瑞の宝座を占領しようと進撃するが、三五教の青彦・加米彦の言霊に脆

くも打ち破られる。黒姫の部下である夏彦、岩高、菊若、常彦は黒姫の結婚以来、黒姫から気持ちが離

れて行く。ウラナイ教の巧言令色権謀術数に対して「三五教は一つの包蔵もなく手段もなく、唯々至誠

至実をもって神業に奉仕し、ミロクの精神を惟神的に発揮するのみ。」とある。

 黒姫は、夫の平助を亡くし娘のお節も寝込んでしまって意気消沈したお楢をウラナイ教に引き込もう

として行く。黒姫は青彦を思い寝込んでいるお節に高姫のお筆先を聞かせ、ウラナイ教の宣伝歌を聞か

せるが、お節の容態は益々悪化し、あわてて逃げ出してしまう。お節は霊界をさまよい青彦に救われる。

現界的にも青彦がお楢、お節を黒姫の手から救うのであった。

                                        桜井道彦記