教室レポート(54) 2008
第十六巻 第13章 神集の玉 から 第16章 神定の地 まで 大本神諭に『今は強いもの勝ちの、悪魔ばかりの世であるぞよ』と言われますが、されば悪魔 はどんな事をやるのか。現代もその悪魔が社会の上に立っていますが物語にでてくる35万年の 昔にも悪魔は高姫の魂を乗っ取り悪いことをやらせます。従って高姫は悪い人の代表者と言えよ うかと思います。素盞鳴尊のやる事をみんなぶち壊してしまおうとしていますが、この鍵を盗ん で如意宝珠の玉を自分の腹に飲み込んでしまうのも悪い事のひとつです。 『あの鍵は冠島、沓島の鍵でございますれば、万々一その鍵を持って両島に押し渡り如意宝珠の 玉を盗み取るようなことがございましては折角の神政の基礎も滅茶々々になってしまいまする。』 と秋山彦は呆然とします。しかし自分の金儲けのためには平気で嘘を言って他人を騙したり人を 殺したりなど、もっと悪い事をやっている人が多い世の中ですからそれほど高姫は悪い人とは思 えないところがあります。ごちゃごちゃ他人に説教したり自分ほど偉い人はないと言ったりする のを聞くとイヤになったりしますが、この程度の人は私たちの周りには沢山おられます。むしろ 高姫は三五教の多くの宣伝使を向こうにまわして平然とたたかいます。そしてこの鍵と宝玉を盗 み取った実力者でもあります。そして『高姫は決して鍵を盗みたのでも玉を掠奪したのでもない ワ、日出神様のご命令によって・・・』―敵ながらアッパレといおうか、結構な度胸をしておら れる。高姫のこのやり口に感心した人が物語のなかで言っています。『・・ウラナイ教の宣伝使 の敏しこいこと見たか岩の中に閉じ込められていてもあれくらいな談判をしよる。喉元に刃をつ けられながら逆にその刀で抑えた奴の首を切るような妙案奇策をやったじゃないか。亀彦なぞと コンナガラクタ宣伝使についていくものだから・・赤恥を天地にさらさせられたのだ・・・』 何事も自信をもって堂々とやれば成功するという事でしょうか。 物語を拝読した人のなかにも高姫さん大好きとか、私の気持ちと共鳴するところがあるとか又 高姫みたいに一度あのように言いたいことを思う存分いってみたいと言う人もけっこうおられる ようです。マア高姫さんはそれなりに面白いひとですね。 如意宝珠の玉を腹にいれたまま--白煙と化し--逃げてしまいました。 水谷記
金沢教室 10月28日(火) 午後1時より 6巻 第15章~18章を勉強 富山教室 10月28日(火) 午後7時より 6巻 第15章~19章を勉強 第三編大峠 第十五章 大洪水(一) 十五章の大洪水に入る前に以下のお話しがありました。 第五巻で野立彦命(天教山)と野立姫命(地教山)の宣示を受け、十六神将(後に地上に下って 神話は物事の起源を示します。歴史は繰り返すと言われ、大洪水は神代で起きた事であるが同 ここでは自然界の大峠、つまり、大洪水として表現ざれていますが、本当は精神界の大洪水であ そして神代では神様はどういう形をもって収束されたかが載っています。時代が変わっても同 これから起きるであろう大峠に対して人はどう対応し、どう心構えを持てばよいのか、中には 一五章では、野立彦、野立姫の教(天と地の教え)を述べ伝える十六神将は地上に降り立ち人 また、目無堅間の船とある「目無堅間」は完全無欠ということです。完全無欠の教えでないと 『現代の賢(さか)しき人間は天災地妖と人事とには、少しも関係無しと云ふもの多けれど地 現代は思想や経済の大洪水の時代です。『古今未曾有のかくのごとき天変地妖の襲来したのも、 第十七章では、野立彦命、野立姫命が万有の贖いとして天教山の噴火口に身を投じたもうた極仁 金沢教室 11月18日(火) 午後 1時より 6巻 富山教室 11月18日(火) 午後 6時30分より 6巻 |
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