教室レポート(49)        2008


四日市教室 5月9日(金)  

 如意宝珠・寅の巻 第15巻  第二篇 古事記言霊解  第三篇 神山霊水

 第12章 一人旅  第13章 神女出現

 霊界物語は太古に於ける三五教の宣伝使の活動記録であるとも言われているが、その活動

スタイルが神を力に誠を杖にしての一人旅なのである。活動は一人でというわけなのか。

 「天津神たち八百万 国津神たち八百万 百の罪咎身一つに 負いてしとしと 濡れねず

み」・・・素盞鳴命は天教山の高天原の誓約の後、天の岩戸が閉じられたのだが、その罪を

部下にかわって負い、所謂、贖罪の旅にでる。地教山の母伊弉冊命に面会し、やさしく力づ

けられて永遠とも思はれる長年月にわたる救世の旅がここに始まったのである。

 地教の山に登らせまいと素尊の行く手を鬼掴がはばむ。実は高国別という神さまなのだが

やがて本心を明かし大神の従者になる。この神様はあとで八人乙女の長女愛子姫と結婚しま

す。チベットのラフサという都に来たとき「一天俄かにかき曇り灰色の空どんよりと包む折

りしも降りきたる・雪・」とある藁屋に一宿を請う。「吾々は漂ひの旅をいたす二人ずれ、

雪にとざされ日は暮れ果て、行く手に困難をいあたすもの、なにとぞお慈悲に・・・」――

「何分この国は食物の獲れない国ですので家を増やすことは出来ませんので・・一家のうち

に家内が沢山おります。そして吾が夫は妾の兄でございます。」一夫多妻、多夫一妻のよう

な不文律がこの地方では行なわれていたが、素尊はここに他家に縁づくことを許され、イド

ムの神として尊敬されるようになった。

 夜になって二人は奇妙な出来事に出っくわす。多くの男女が素っ裸のまま祈願をこらした

り幣を振りながら走っていったり・・・魔法かマジックかやがてみんな消えてしまう。

――このあと変なことがたくさんありますが本文を読んでみてください――

 第18章 婆々勇

 三五教が出来た直後からウラナイ教もできて大神様の御神業を妨害していました。素尊の

一人旅も元を正せば「天の岩戸」の変。高国別の落ちた岩窟に三五教の宣伝歌がひびきます。

高姫らウラナイ教の重役連中の苦しむ中で、黒姫は得意気に彼らを叱咤します。「せっかく

今まで骨を折って天の岩戸隠れの騒動がおっぱじまるところまでこぎつけ・・心地よや素盞

鳴は罪もないのに・・・」

                                      水谷記


大阪教室 5月10日(土)  

 5月の大阪教室は、第十六巻 第二篇 『深遠微妙』から


第11章「宝庫の鍵」から 第14章「鵜呑鷹」

 ウラナイ教の教主高姫と青彦は由良の港の秋山彦の館から、冠島沓島の宝庫の鍵を盗み出

し船で両島に向かう。

館では玉鍵の紛失に気付き大騒ぎとなり、三五教の宣伝使亀彦は鬼武彦の救援を求め、二人

の後を追う。

その後、秋山館に連れ戻された高姫は、問答の最中に懐の如意宝珠の玉を呑み込んで姿を隠

してしまう。


第15章「谷間の祈」、16章「神定の地」

 悦子姫は、剣尖山の麓で数多の人々を狂惑している青彦に、改心の誡めを与える。

まもなく悦子姫に神懸り、「吾は天照皇大神なるぞ、其昔此御山に現はれ、産釜、産盥と俗

に称する天の真名井に御禊して、神格を作り上げたる我旧蹟なり、此処に宮殿を造り、我御

霊を祀れ」と神示が降りる。

これにより宮殿を造営し天照大御神の神霊を招ぎ奉り、鄭重に鎮座式を奉仕した。

これは伊勢神宮宮殿造営の嚆矢で、今は丹後の元伊勢と言う。

此因縁により、大本開祖は明治三十四年旧三月八日に此の元伊勢の産釜、産盥の清水を金明

水(大本の井戸)に注がれ、次いで同年旧六月八日に沓島の山上より大海原に注がれた。これ

は天下修斎の大神業の一端と推察される。


ウラナイ教とバラモン教の本質

第15巻 第18章「婆々勇」

 黒姫、「変性女子の霊や肉体を散り散りばらばらに致して・・・、再び此世に出て来ぬよ

うに致すのがウラナイ教の御宗旨だ。

折角今迄骨を折って天の磐戸隠れの騒動がおっ始まる所迄旨く漕ぎつけ、心地よや素盞嗚尊

は罪もないのに高天原を放逐され、今は淋しき漂浪の一人旅、・・・。・・・、万々一中途

で肉体が斃れても、百遍でも千遍でも生まれ替わって此大望を成就させねば成りませぬぞ。」

邪神の憎悪と執念で、天照大神の岩戸隠れの騒動も、実は背後に八岐大蛇や金毛九尾の霊が

仕組んでいたのだと神界の裏ネタまで吐露する。

第39巻 第7章「都率天」

 大黒主(鬼雲彦)の精霊は、肉体が八岐大蛇に使われ、勢い猛烈にして中々改心が出来ず無

限の責め苦を受ける。

嘆きと共に真実を告白する。大黒主を言向和すのは神素盞嗚大神の御神業の一つでもある。


 次回は6月8日(日) 午後1時30分より 第16巻 第3篇 真奈為ケ原


赤坂教室 5月24日(土)  

     草も木も 青み出でけり 初夏の雨     瑞月

 ちょうど今の季節にふさわしい句と思いながら田中氏の説明を傾聴。

         



 第十二巻    序文   第一章 正神邪霊   第二章 直会宴   第三章 蚊取別

         第四章 初蚊斧   第二八章 三柱の貴子   第二九章 子生の誓

 序文では教祖御筆先と霊界物語について述べられている。筆先は決して純然たる教典ではない

との記述に、当時は波紋を呼んだと言う。特に霊界物語に依らなければ、教祖の筆先《台詞書》

のみにては、到底神界の御経綸と御意思は判らないとある。

 一章から四章までは昨年のフェスティバーロの神劇でやった天岩戸開の段でなつかしく聞いた。

 次に古事記略解の二八章、二九章へ進む。

 武について、天照大御神は「言向け和はせ」の言葉のように平和的な側面を示すのに対して須

佐之男命は武装的平和の道を示す。日本の武装の問題についても両方の考え方が必要で、既にそ

れが古事記に示されていたとのことで考え深い。

             

 次回は7月26日(土)                          桜井道彦記


金沢教室 5月27日(火)  

 本日より第5巻に入る。総説、1,2章。12~14章を勉強。

霊界物語はいろいろの事物の起源を教えているので、その事が未来にも現れてくる。根源の神話

を学ぶことで物事の本来の意味を理解でき、現在と未来を知ることができるようになるとの事。

総説では国祖もキリスト同様、我々の罪穢れを背負って引退された贖罪神である。

2章の松竹梅は国祖を封じ込める調伏の行事の起こりを示されているが。現在世間で行われてい

る節句の行事は全て調伏の行事である。物語には正月の門松や松竹梅の飾りが示されていますが

その他に、正月の「雑煮」は国祖の「臓腑」までも煮て食うという、万劫末代世に出さない調伏

の意味から出たものであり、「紅白の鏡餅」は骨肉である。三月三日の「ヨモギ餅」はその皮膚

、五月五日の「しょうぶちまき」はその髲髪、七月七日の「素麺」はその腱(すじ)、九月九日

の黄菊の「酒水」はその血脉(けつみゃく)、すべて蹴鞠はその頭、的はその眼を現したもの。

全て艮の金神を永遠に亡き者として悪神の世を長く続けさせようとのことです。その他、大晦日

の「年越しそば」は筋。国祖のご隠退や御遭難は単なるご隠退や御遭難だけでなく、お肉体の滅

亡を意味するものだとの事です。その他、輪島の重蔵神社や巨旦将来(牛頭天王)と蘇民将来(

馬頭天王)の備後風土記の話をされました。そして、八坂神社には牛頭天王と馬頭天王を祭った

所があるので注意するようにとのことでした。


                                                     阿良田記

 富山教室 休講

 

次回  

金沢教室  6月10日(火) 午後 1時より    5巻

富山教室  6月10日(火) 午後 6時30分より 5巻