教室レポート(46)        2008



富山教室 2月8日(金)  


 出口先生の都合により阿良田が代講させていただきました。

 第4巻 第29~32章までを拝読勉強。

32章で国祖の大神は大道別に向ひ、「・・・されど汝は智量余りありて徳足らず、偽の八王大神と

なりてより忽ちその行動を一変し、その約に背きたるは神人として余り賞揚すべき行為にあらず。ま

た行成彦以下の使臣の行動は、聖地を大切に思う余り天地の立法を破りたり。・・・」と諭します。

大道別のように智勇兼備の神人でも、策におぼれ徳を忘れたときはその行動に正行を欠きます。特に

偽の八王大神となってからは言語を発せず聾唖痴呆のままで事を運ぶべきであったのに、「その約に

背き」とあるように、本来神から命じられたことは悪神の陰謀を探ること(3巻34章)であり、い

わんや、自分が八王大神である事を利用して事を運ぼうとする事では有りません。そこに、偽る無か

れという天地の律法に違反したように思われます。

また、行成彦以下の神司の行動も最終段階では騙して勝ち取った結果である様に思います。


2月は大本にとって大切な祭典である節分大祭執行われます。2月3日は太古に国祖の大神がご隠退

になられた日であり、同時に明治二五年、ミロク神のお許しを得て再びこの世に出られた、御復権の

日でも有ります。

「おほもと」誌(昭和35年2月号)に掲載された「国祖御大難の御因縁」と題した文章を紹介させ

て頂きました。そこには国祖のご隠退が大本だけの話しなのか、本当に有った話なら何か歴史的証拠

となる物が残っていないかと記され、漢字の中にその証拠を見出しています。さらに、日本に古くか

ら伝わっている蘇民将来の話しの中にもみえます。また、習慣や諸行事の中に国祖の大神様を長く押

し込め、調伏するための行事として始めたものが多くあるとも記してあります。

                                      

次回

金沢教室  3月11日(火) 午後 1時より    4巻

富山教室は 3月11日(火) 午後 6時30分より 4巻


                                                   以上阿良田記


大阪教室 2月11日(月)  


 寒さも幾分和らいだ2月11日、大阪の勉強会が開かれた。

第十五巻の最終回、第十九章から第二十二章の「第一天国」、「五十世紀」、「帰顕」、「和と戦」を

学んだ。


 聖師は、「古事記・日本の神話には日本民族の神話に留まらず、世界の経綸が示してある。」と唱え

られている。

神話は物事の起こり、起源である。

私たちの生活や行動様式は、意識に関わらず、神話を起源として成り立ち、その世界に生き再現してい

る。

神話の時間は、歴史の時間とは異なり、起源に始まりまた起源に戻る。私たちはこの2つの世界を生きて

いる。

霊界物語に書かれていることは神世のことであり、また現在のことでもある。

神話の世界を霊界と言い換えてみるとよい。

世界経綸が示してある日本の神話に対し、これまで真正の解釈が成されていなかった。

それ故誤った説を盲従し、知らず識らずのうちに御心に背いていたもので、次第に世が常闇となるのもあ

る種必然であろう。

聖師は、人類に対して宇宙の真相(神霊界・現実界)を示し、私たちの起源である神話の真正を伝えようと

された。

幽界と顕界は相応の理で、起源である神話の解釈を正さなければ顕界を立て直すこともできない。

ここにミロクの大神の顕現である聖師の権威と使命、神語霊教である霊界物語の意義が改めて明らかにな

る。


 第十九章「第一天国」は、

神素盞嗚の大神が神人の罪穢を一身に背負って高天原から退はれて、世界を遍歴されるお歌で始まる。

大神は葦原の中津国・日本に降臨され、朝鮮半島を渡り西蔵(チベット)を経てフサの国ウブスナ山に斎苑

の館を開かれ、
宣伝使を養成し、世界の救済にあたられる。

神話では爪を抜かれ髯を抜かれ蓑笠一つで放浪されるとある。これは素盞嗚尊が代理となって百千万の罪科

の代償を負われていることで、
日本の刑罰史にはこのことが再現されているという。代価を支払うことも、

罪穢を祓い清める、罪の代償を払うも根源は一緒で、帳消しにすること。

素盞嗚尊は身に覚えのない万神の罪穢を引き受けて(千座の置戸を負う)、身代りとなって罪穢を解消(贖う)

されたのであり、これを救済という。

従来の神話の解釈では素盞嗚尊は悪神とされていたが、素尊を祭神として祀る神社はとても多く、いかに人

類万類にとって尊貴な神様であるか
がわかる。

 天国には三段の区画があり、第一天国は最上(最奥)天国である。

第二天国から第一天国に昇るには鏡の岩の関門がある。玉彦、厳彦、楠彦の三人は此所を突破する方法が解

らず当惑していたが、
本守護神(主神の分霊)の囁きにより、神界旅行の最も大事なのは「天津祝詞」、「神

言」の奏上であることを覚る。

 第二十一章「帰顕」では、一足先に第一天国に到着していた言依別命と三人の神人が国祖国治立命、神素

盞嗚大神に拝謁する。

威厳と気高さに、一同は恭敬礼拝感謝の涙に咽ぶのであった。同席した心地で感激する。

 勉強会の後、十五名のメンバーで懇親会を開き、親睦を図りました。

                                              入江記

次回は3月8日(土)13:30~ 第十六巻                              



和歌山教室 2月16日(土)  


 出口信一先生を講師に招き第5巻第4篇「救世の神示」を中心に勉強する。

南国紀州には珍しく雪模様の中14名の参加者があり何時に無く熱気に満ちた勉強会となった。

 まず第23章「神の御綱」を拝読、続いて第18章「宣伝使」拝読の後第24章「天の浮橋」に戻り第25章

「姫神の宣示」第26章「艮坤の二霊」第28章
「地教山の垂示」の各章を各々分担して拝読した。

 出口信一先生に各章毎の解説をして頂き、今回初めての参加者も瑞霊の御教えの一端にふれ、僅かながら

も理会を得る事が出来たと思います。

 とにかく、大本の信徒は皆宣伝使となり、救世の神教を述べ伝える使命がありその為にもこの霊界物語の

勉強を怠らず自己を高めていくことが大事であるとの
お話でした。

  


<祭典のご案内>

西田元教聖翁五十年祭を下記の通り執り行います。


日 時:3月4日午前11時より

場 所:和歌山県日高郡みなべ町徳蔵

     田中神社境内 聖翁顕彰碑前

当日は、出口信一先生、出口孝樹様に御参向頂き幣帛を献じ祭文を奏上して頂く運びとなっております。


聖師の義弟で霊界物語にも登場する大本宣教の第一人者

聖師の密命(一厘の仕組み)を奉じ大本を退き身命を賭してその神業に一生を捧げ、昭和33年3月3日

予言通り昇天
碑の裏文には「朝日の正差す 夕日の日照す 和歌山県日高郡上南部村字徳蔵 田中神社の

麓に 鋼の御鏡 三千世界
の宝を写し置く」と記されております。

       


津久見教室 2月17日(日)  


今年3月20日(木)に大分県の由布院で開催される講演会について照会があった。昨年9月に行われ

た「出口王仁三郎作品展」に参加された方を中心に多くの方が,この講演会に参加していただいた暁に

は,霊界物語の拝読会への呼び掛けをお願いしたいとの力強い,お話であった。20日は,“はつわか”

とも言い換えられる。講演会に来られた方が,この日を基に,初稚姫のご守護があるがごとく,初々し

く,若々しい気持ちで,神様(瑞の御魂の霊気(霊界物語))に触れてもらえれば,ありがたいと思っ

た。

さて,今月から,霊界物語第11巻に入った。此の巻は食糧・土(十一)に生える稲にちなみ食糧問

題について説かれている。中でも,古事記言霊解第  15章「大気津姫」の段がある。大気津姫とは,

贅沢をしないことである。現在の世の中を見てみると,異常気象の気候変化により,穀物などの高騰が

続いている。穀物の高騰は,贅沢をしてきた我々日本人にとって,神様の経綸である。贅沢をしないた

めにも,自分自身の心の中にある邪神を悔い改め,正しい衣食住のあり方が大事であると,11巻のポ

イントとなる章を説明。いよいよ,霊界物語第11巻に入る。登場人物として,時公が現れる。時公は,

後に,大宣伝使 時置師の神となり,また初稚姫の父親となって現れる。この時公は,高彦(青雲別)

に,人間は神様の水火から生まれる。神様は万劫末代生通し。その神様の分霊が人間。肉体は人間の容

れ物。人間はこの肉体を使って神の御子たる働きをしなければならないことなどを教えられる。人間と

して,最も大事なことであると再認識した次第であった。次回,時公は,東彦(東雲別)や鉄彦そして

梅ヶ香姫の宣伝使たちともめぐり合う。


                                             西堂園記


四日市教室 2月22日(金)  


 霊主体従 亥の巻 第12巻 28~30章(第四篇・古事記略解)

 (みそぎ)といっても吾々の場合お風呂に入る程度のものだが、大神さまの場合はどうなんだろうか。

     伊邪那岐命、左の御目を洗い給ひし時に成りませる神の御名は天照大御神

           右の御目を        〃        月読命
     
           御鼻を          〃        建速須佐之男命

 三柱の貴子   須佐之男命は父大神の仰せに従って地上に降臨され世界を治めようとされたのだが今

のように乱れに乱れて、神様の言うことを誰も聞かなくなっていた。

「万の(わざわい)(ことごと)(おこ)りき」・・地震、戦争、病気など大三災・小三災が地上に充満していたのである。

いろいろ努力したが万策つきて「泣きいさちき」。自らの不徳の致すところと父大神の怒りを一身に受け

止め、最後に母神の坐す月界へ行こうと決意される。

 子生(みこうみ)の誓   そのまえに高天原の姉大神に一寸ご挨拶にいかれるのだがこの時、天照大神様は「我が

国を奪わんと思はすにこそ」海原を治めておればよいものを何故私の国をとりに来たんだろうと軍備を整

えて待ちかまえるのです。「何故上り来ませる、と問い給ひき」・・そこで「各々宇気比て御子生まな」

と心の中を表に現してお互いに証明し合うことになります。そして、天照大神は五男神、須佐之男大神か

らは三女神がうまれました。よくわかった、あなたの心はきれいでした、疑ってごめんなさいといったか

どうかしりませんが、この時怒ったのが須佐之男命に従って来た神々。めちゃくちゃのことをやってしま

います。えらいことになりました。

 天の岩戸   大神様は岩戸を建てて隠れてしまはれました。「高天原みな暗く、葦原の中津国悉に闇

し」・・世の中真っ暗闇になってしいまって人々の嘆き苦しむ様子は現代社会とおなじです。多くの神々

様は相談され、そして言霊の力によって世界はあかるくなります。

 暗い世界を明るくする二度目の天の岩戸を開くために今、大本が存在しています。

                                           水谷記