教室レポート(45)        2008



金沢教室 1月11日(金)  


 暮れから正月にかけて寒波が襲来しましたが、その後気温もゆるみ勉強会の日は大変暖かく、

春のような陽気でした。


第4巻の第11章「敬神に自覚」から13章及び17,18章「隠忍自重」までを勉強しました。

 17章では稚桜姫命の御名が出てきますが、一巻では若姫君命と現れ、二巻以後は稚桜姫命と名

を改めて出てきます。桜と変わると何故か知恵が衰えてしまい
す。桜はこの場合良い意味では使わ

れておらず、霊界物語では梅が基本です。な
ぜなら梅は「開いて散りて実を結ぶ」とあって結実す

るところに意義があります。

桜は見た目には美しいが直に散ってしまうと云う特性から来るのでしょう。見て美しいのではなく

香るような美しさが本来の美しさなのです。また、稚桜姫命は
開祖であり、常世姫は三女の福島久

さんに比定されています。従って、物語の展
開は大本の歴史でもあると言う人もありますが、聖師

は神劇(神代の再現)を役
者として演じさせられているとお示しになっています。


 休憩中の雑談で、現在の世界情勢を見ていると、次の世界はどうなるのかという質問が出ました。

誰もが知りたい質問です。「末法の世なりミロクの世」とあ
るようにギリギリの世にならないと人

は目覚めない。人類は危機的状態がやって
来る事に気付こうとしないし、気付いていても国家や企

業の利益のために改めよ
うとはしない。(今がまさにその時代)。そして、目覚めた人たちが警告

を発し
て行かなければならない。そうすればこの世は立ち直れる。

 目覚めた人たちが神の手足となるよう養成するのが霊界物語である。そして、森鷹彦のように確

信的言葉を持って人を説得するには確固たる信念を持って、即
ち信仰の力に因らなければならない。

神の言葉でなければ世を救うことはできな
い。聖師は、霊界物語は大本の経典としてだけ出したの

ではなく。来るべき世界
を予言し、神の言葉以外はこの地上世界を立て直す手立てはない。その解

決の手
段を説き明かすために出したのであると言われています。等のお話がありました


次回は 2月8日(金)午後一時より 4巻


富山教室 1月11日(金)  


第4巻 第20「長者の態度」~22章、25章~28章「武器制限」までを勉強。

 21章では、常世国はアメリカに比定され、ここに出てくる大自在天神の部下大鷹別はアメリカ

の象徴です。この時点では常世彦が治めているが、後にアーメニ
アに移り、その後を大自在天が治

めます。アメリカ(民衆ではなく国家)は神の経
綸(しぐみ)から見るとあまり良い役割をしてい

ない。現代社会の情勢を見ると、
常に世界に紛争を作り出だしているように見受けられます。

 26章では、常世会議では武器の撤廃を提案するが、常世彦の魂胆は自分たちの武器は温存し、

他の八王たちの武器のみ撤廃しようとの目論みが、高山彦の提案で
もろくも外れてしまいます。温

暖化の問題にしてもアメリカや発展途上国の身
勝手な態度は今の世界の状況とリンクしていると思

う。また、武器の撤廃は神の意
思であり、軍備の撤廃を指導して行くのが本当は日本の役目である。

そうでないと
本当の平和は来ない。

 27章では、幸成彦より武器の撤廃を常世城の神々から始めるように提案される。偽の八王大神

はそれを承認するので、常世城の神は落胆失望する。神の意思は人殺
しの武器を世界から全廃する

ことが理想である。神世にあったことが現界に移ると
言われているので必ずやそうなると思います。

大国は自分たちが核兵器を持ちなが
らイランのような国には持つなと言うのは大変身勝手で、筋の

通らない論理でる。
等のお話がありました。

                                                 以上阿良田記。

次回は 2月8日(金)午後6時30分より 4巻


大阪教室 1月13日(日)  


 1月13日(日)、今年最初の大阪の勉強会が行われた。

第十五巻の11章「大蛇退治の段」から14章「奇の岩窟」を学んだ。


 古事記言霊解「大蛇退治の段」では、聖師の独自の見解が述べられている。

聖師は、前提として古事記を普遍の書とされ、霊界物語口述の際には手元に置かれていたそうだ。


 素盞嗚尊は地球上を遍歴し、終に完全無欠の神政を樹立する日本の中心、地の高天原の十神の聖地

に降臨される。

地の高天原では、霊魂が国常立尊(老夫:おきな)で肉体が稚姫君尊(=出口直開祖、老女:おとめ)の

合体神(開祖)が、人民の身体も霊魂も次第に邪神の為に汚れ亡ぼされていくのを見るに忍びず、日夜

血涙をもって警告をなされていた。

人民の身魂は、八岐大蛇の悪神の口や舌の剣に懸かって(仕組まれて)、年月と共に天を畏れず地の

恩恵を忘れ、不正無業の行動をなし盲従を続けている。地球の人民の八男と女(やをとめ)のうち七

男と女までが大蛇に喫い殺され(身も魂も大蛇の容器になり神の分霊である霊性を失うこと)、最後に

残った天津神の直裔の日本人にまでその時機が迫った。このまま世界のひな形である日本国(日本人)

が亡ぼされては、天祖国祖がおつくりになった大地球を救うことはできない。しかし国祖あるいは稚

姫君尊(開祖)は、現界の主宰神として警告はするけれども根本的に救う道がわからず、途方に暮れ号

泣しているのであった。

大蛇(八頭八尾)の本体は一つであるが、世界覆滅の陰謀に参加しているのは八人の頭株で、これらは

全地球の何処にも大々的に計画を進めている。政治に、経済に、教育に、宗教に、実業に、思想上に、

その他のあらゆる社会的事情に対し陰密の間に、地上界一切の破壊を企てており、また八つ尾の位置

にある悪神の部下らは各方面に盲動し、知らず識らずに大陰謀に参加している。

 そこで素盞嗚尊は、大海原(全地球)を知食される職掌であるが、地上の惨状を黙視できず地上に降

り、天津神の足名椎手名椎である国常立尊(開祖)から天下万民の救済を一任される。

つまり大救世主たる素盞嗚尊のお役は、神の一大経綸地の日の本に生まれた人々を、本来の大和魂に

立替え立直し、霊主体従の真の神の子に覚醒させ、更に世界の救済の実行者を育成して国常立尊にお

渡しすることである。

 聖師の真意は、日本人各自が神民としての位置を自覚し、瑞の御魂に合一することである。素盞嗚

尊の職責である贖罪や救済の手法は、邪神の心を清め、善を助け悪を和めることで、決して排除した

り消し去ることではない。日本人には本来このような霊性が賦与されており、聖師は之を取り戻して

欲しいと願われている。世界の祖国日本に生まれた人の使命は極めて重いものがある。


次回は2月11日(月・祝日)で第十五巻の最終回。終了後懇親会を予定。           入江記



山口教室 1月14日(月)  

 1月14日(月)午後1時から4時まで、大本山口本苑で霊界物語勉強会を開催した。鹿児島、長崎、

佐賀からも来られ23名の参加者。5巻の1回目で総説~2章、17章~25章。

ここには、大地の主脳神国祖国治立命、豊国姫命らが聖地御退隠の後、天地が大変調をきたし紛糾混乱

する中、国祖らは野立彦命、野立姫命と変名され、天下の神人を覚醒すべく宣伝使を派遣されるととも

に、「ある尊貴なる神の御精霊体」(1巻38章)である顕国の御玉を祭る竜宮城の三重の金殿より発生

した丁字形の金橋の霊線で、神人が救われていく様子が示されてあった。以下、特に心に残ったこと。


【霊魂中に天国】総説に、国祖御隠退は、部下諸神の罪悪を引き受けられたもので、周辺に植え成長した

樹木が倒れ、家を壊し主人までも傷つけたようなものと譬えてある。また、聖師自身も同じ夢を見られ、

「七転八起は、神または人たるものの通常わたるべき道程」(P4)とし、更に地上天国樹立には、まず自己

の霊魂を研き、「霊魂中に天国を建てる」(P5)必要があると示されている。


【神の柱】23章「神の御綱」に、天上の金橋に救い上げられる神人は、「頭を低くし、下を憐れみ、俯

向きて他の神人の下座に就き、せっせと神業を励むもの」(P138)と示され、また、24章「天の浮橋」で、

黄金橋の上に引き揚げられた聖師は、抜刀の中に立つごとく油断なく渡るようにと言われ、「欄干もなく、

足溜りもなく、橋とはいへど黄金の丸木橋、渡るに難し、渡らねば神の柱となることを得ず」との教訓と

ともに「神は汝の背後にあり、夢恐るるな」(P145)と励まされている。


【完全無欠の宣伝使】25章「姫神の宣示」において、木花姫命が「野立彦命の神教を宣伝すべき神々」

は、黄金橋の最も困難な修行を終へたれば、邪神に誑惑せらるることはない、これより、ヒマラヤ山で

「野立姫命の再び神教を拝受し、霊魂に洗練を加へ、もつて完全無欠の宣伝使」(p150)となるよう宣示

されているとおり、厳瑞二霊の御教えにより完全無欠の宣伝使となることが示されてある。


また、講師の出口信一先生から、今年行われる諸行事の紹介があった。〔3/20湯布院で大本講座、4/1~8

米国で聖師と合気道の講演、6/28,29高千穂・山鹿で霊界物語研修会等、7/19~21綾部で霊界物語集中セミナー、

9月金沢等で聖師様作品展、11/29,30第3回霊界物語フェスティバーロ〕           藤井記


      


四日市教室 1月25日(金)  

 第十二巻 17章~24章(第三篇・天岩戸開 Ⅲ)

 吾々人民の心の岩戸は開かれ、又宣伝使の岩戸も開かれた。そして、いよいよ神様の天の岩戸が

開かれようとする。

 荒れ狂う波も宣伝使の言霊に「激しき暴風もたちまち凪ぎて国武丸の船中の一同はよみがえりた

る心地して合掌し感泣せり」-となる。船は橘島に。行平別の宣伝使の「さあこれからは、この方

の生言霊の力にて、四方の国々島々に、みどりの木草、珍の稲、豊の果物一々に、移して世人を救

うべし」と大音声に呼びかける声に橘姫は応えます。

 「右の手に稲穂を持ち左の手に橙の木の実をたずさえ、稲の穂を天高く放り上げたまい木の実も

また中天に投げ上げたまへば・・豊葦原(地球上)の瑞穂の国の食物、果物はこれよりよく実り万

民安堵する神世の端緒をひらかれたのである。」-これ天の岩戸開きの御神業の一部なり。」

 さて、天照大神の五男神の一人、ほ火命は神命を奉じてサルジニヤの一つ嶋に鎮まります深雪姫

を攻撃することになった。

深雪姫は毎日武術の稽古にはげんでいたが、これを見て天照大神は弟神が自分の国を武力で取りに

くるのではないかと思はれたのです。いっぺん行って見て来なさいといはれたのでしょう、深雪姫

、一つ嶋攻撃となりました。が、神様だけあって相当なことをおやりになる。全島火を点けて焼い

てしまったのです。

 深雪姫の部下にとってサア来い勝負と勢い込んだのですが待てと言われ地団太踏んでくやしがり

ます。・・・なぜ無抵抗なのか。-「剣は凶器なり、凶をもって凶に当り暴をもって暴に報ゆるは

普通人の手段。いやしくも三五教を天下に宣伝する天使の身として、また宣伝使として善言美詞の

言霊を忘れ武をもって武に当るはわが心の許さざるところ・・・」と深雪姫は自らの赤心を表白さ

れます。

 ・・・・・おにぎりとお酒をいっぱい出してご馳走攻めに・・・

「いよいよ、ほ火命の降臨によりて須佐之男命のうるわしき御心判明し(命)はただちに高天原にこ

の由を復命さるることとはなりける。

                                         水谷記


赤坂教室 1月26日(土)  

        雪光る 弘前の夜の 獅子吼かな       瑞月

 「雪光る」とは普通の人は使わない表現で神様の光の意味。「獅子吼」で聖師の堂々とした演説の

様が覗える。昭和9年の作。

 今年は戊子の年で聖師が亡くなって60年。360年前に中江藤樹が亡くなっているが、神につい

ての考え方等が聖師と似ている。

                                      田中茶能介氏談
                     



 第十一巻    第18章 琵琶の湖     第19章 汐干丸(しほひまる)    第20章 (しこ)(いはや)
         第21章 (にわか)改心     第22章 征矢(そや)の雨   第23章 保食神(うけもちのかみ)
         第24章 顕国宮(うつしくにのみや)

 牛公が「・・大気津姫の家来だもの、食う事と、呑む事と、着る事より外には何もないのだ。・・」

と言う様に、衣食住に贅を尽す大気津姫の体主霊従の行いは今の世を良く象徴している。

大気津姫の一隊はコーカス山に荘厳なる宮殿を建設する。この宮を顕国の宮と云う。ようやく立派な

神殿は落成し神霊の鎮祭始まると共に、得も言われぬ恐ろしき音響を立てて唸り始める。その後刻々

に鳴動が激しくなっていく。かかる所に悠然と現われたる三五教の宣伝使、松竹梅を始め石凝姥神、

天之目一箇神、淤縢山津見神、八彦神、鴨彦神の宣伝歌で鳴動がピタリと止む。ウラル姫の一行は

アーメニヤ、ウラルの山をめざして逃げ散ってしまう。

 コーカス山は三五教の管掌する処となり、神須佐之男命が宮に入り天之目一箇神に十握の剣を鍛え

しめ顕国の宮の神実となす等のことより天照皇大神の疑いを持たれる種となる。


                

 次回は3月22日(土)                            桜井道彦記



台中教室 1月28日(月)  

この時期台湾は春節(旧正月)を控え、首都台北はまさしく日本の歳末商戦よろしく迎春ムードに彩られ

いつにもまして賑やかな様相を呈しており、ちょっと変ったところでは大病院の正門前の左右にずらっと

並ぶ迎春準備用品の露店に商魂たくましいお国柄の一端を垣間見る思いが致しました。

昨年開通した高鉄(台湾新幹線)も現在113本に便数が増え自由席も出来、より便利になった。


前回10月の第28巻第4章「淡渓の流れ」に続き今回は、第5章「有難迷惑」を例によって役割拝読をする。

真道彦はホーローケースの槍に胸を刺されるも、木の花姫の化身に救われアーリス山に逃れ姿を隠してい

た。そこにヤーチン姫が谷川に籠に入れられ流されて来たのを真道彦が助けあとを追ってきたユリコ姫、

キールスタン共にかくまう。

真道彦一行は玉藻山までやって来て、日楯、月鉾が祭りを行っているのを、隠れて様子を窺う。

(以上 第4章)

日楯、月鉾は玉藻山の聖地に帰って行く。真道彦はヤーチン姫、ユリコ姫、キールスタンを連れ後を追う。

聖地で、父真道彦命の消息の早期判明を祈願している日楯、月鉾の前に当の真道彦が姿を現わし取次ぎ信

者一同、一斉に神徳を賛美、神恩に感謝し玉藻の聖地開設以来の盛大なる直会の宴を開く。

その後、、、玉藻山の東の天嶺を日楯とユリコ姫が、西の泰嶺を月鉾とマリヤス姫が、中心の玉藻山を真

道彦命がヤーチン姫を奉じ三座相並び三五教の神業に奉仕しその稜威は台湾全島に及び、その勢力は泰安

の都にまで轟き渡る。

泰嶺のマリヤス姫は月鉾に恋心を抱くも神の命をよく守り独身生活を続ける。天嶺の日楯はユリコ姫と夫

婦となり睦まじく神業に奉仕する。

ヤーチン姫は真道彦命をカールス王と勘違いして、恋心を抱き、病気となる。真道彦命はヤーチン姫を元

気つけるため、「夫婦の交わりのみはお許し頂き、夫婦気取りで神業に参加させて頂きたい」と申し出る。

ヤーチン姫はその後追々と病気が快復して元のごとく容姿端麗なる美人に戻り漸く真道彦命がカールス王

でないことを悟り、かつ命の真仰の堅実な事に感嘆し、互いに胸襟を開き神業に奉仕する。