教室レポート(43)        2007



大阪教室 10月8日(月)  


 今月は霊界物語と大本神諭の天地の教を学びました。


 霊界物語は第七巻の“亜弗利加”、“肥の国へ”の篇を主体に。

日の出神(大道別)によってアフリカ大陸(筑紫洲)の一体四面、熊襲の国、肥の国、豊の国、

筑紫の国の国魂(守護職)が配置された。
因縁のある身魂は、一時邪神の眷属であっても神様の

慈愛の説教によって徹底して改心させられ、守護職にも任命される。


 大本神諭は天の巻 「大正五年旧十一月八日」
                   「明治二十六年」
                   「明治二十七年旧正月三日」
                   「明治二十九年旧十二月二日」

の神諭を先生が拝読され、一同姿勢を正して拝聴した。中には感涙に咽ぶ人も。


「日本は神が初発に修理(こしら)へた国、元の祖国(おやぐに)であるから、世界中を守護する

役目であるぞよ。

世界の難儀を助ける役目であるから、日本人が先に改心すると、世界の難儀を救うことが出来る。

」と示されている。


神の経綸の聖地である日本(人)と世界(の人)とは霊的なつながりがあり、ひな形である。

その事を知る邪神界は、日本を霊的に奪うことにより、世界を支配できるものと躍起になっている。

物質界を動かす精神界(邪神界)が問題なのである。今の日本は正にその通りになっている。

しかし日本の国は、天のみろく様と国祖の深い経綸がなされているために、九分九厘までは邪神の

思い通りになっても、
一厘のところでしっかりと守られている。日本は神の守護が特別厚く、しか

も天地の祖神のご守護がなされているからである。

日本人がこのことを知り、早く改心することが世界の人民を救うことになる。


されど、「八千八声の時鳥」の譬えの如く、神の警告の言葉は心が曇った人民の魂には中々届かない。

神の嘆きである。

「日本神国の人民なら、チト神の心も推量致して、身魂を磨いて世界の御用にたちてくだされよ。」

神は霊であり人は天地経綸の実行者であるから、神は忍耐と気苦労を重ねられ、日本人の改心を待たれ

ている。

「もう世が迫りて来て、絶体絶命である」に心を留めなくてはならない。

 神諭は直裁的で一面分かりやすそうであるが、神意(深意)を理解するには霊界物語を拝読しなけれ

ば難しい。

 予告

 来月学ぶ十五巻は、いよいよ神素盞嗚大神のご経綸、三千世界の救世主として世界的な活動が開始さ

れる。

神の手足となる宣伝使を養成、派遣され、宣伝使の力によって世界を平穏にしていかれるご神業が展開

される。

大いに学び、感動したいものである。

                                         入江記

次回は11月17日(土)AM 10:00~ 第十五巻


矢上教室 10月22日(月)  

大畠様宅で霊界物語の勉強会に参加した。勉強会には,10数名の参加があった。矢上の地は,田畑

が一帯に広がるすばらしい土地で,空気や水あるいは木々などがとても新鮮に感じられた。また,奥様

から饗応された食事は自然が豊富で,まさしく天国的な気分に浸ることができた。心から感謝申し上げ

たい。


さて,矢上教室では,霊界物語第22巻第3編「男女共権」からであった。

ここは,竜国別の宣伝使が,宣伝する途中で,大谷山の岩ヶ谷でお光と会う。お光を竜国別は,小さい

時から可愛がっていたが,出会った時の彼女は血を吸うのが大好きで,竜国別はお光から手頃の石で,

額を割られ,血を吸われる。竜国別は,お光から血を吸われたことで,身も魂もすっきりとした気分に

なった。実は,このお光は,木花姫の化身で竜国別の神業を陰から,支えていたのである。その後,竜

国別は,大谷山の山深く進み入る。そこでは,18歳になるお作と言う一人娘に出会い,夫婦の約束を

迫られ,その気になるが,天から「馬鹿!」と一喝され,求婚されたお作からも,曲神を言向け和わし

に行く者が,そのようなことで言向け和す事が出来るかと厳しく戒められる。ふと気が付けば,夢であ

ったが,神様から身魂磨きをさせられたのだと気がつく。これを教訓に神様へ感謝する竜国別であった。

一方,玉冶別は,杢助・初稚姫と共に高春山へ登る途中,父松鷹彦の急病を知らそうと訪れてきた妻

のお勝を山賊らの虐待から救い,また玉治別は,神業のため訪れた妻を妻でないと熱鉄を飲むような思

いで伝え,妻を宇都山の里に帰らす。また,国依別は,六甲山の辻地蔵の前に寝転び,夢の中で昔の女

に巡り会い,油を絞られる。この出来事は夢で,揺り起こされて見ると,アルプス教の信者である昔な

じみのお松の兄貴の常公であった。常公他5名の者は,国依別の酒脱な気品に惚れ込み,三五教の信者

となり,一行は高春山へと向かう。

以上のように,竜国別,玉冶別,国依別の3宣伝使は,高春山の鷹依姫らを言向け和すために,より

一層身魂を磨くために神様からのお導きがあった。神様より,活かされている我々人間も宣伝使として

活躍したいと思うならば,このように何らかの形で,神様からのお導きがあると思う。それを事前に察

知し,有り難いという感謝の気持ちを持ちつつ,前に進まなければならないと自覚させられた。  

話は物語に戻り,高春山の割岩の仮本山では,教主鷹依姫を前にして,テーリンスとカーリンスが酒

を飲んで,鷹依姫に毒ついているところに,お初(初稚姫)があらわれて,鷹依姫をはじめ,テーリン

スとカーリンスを言向け和した後,テー,カーの2人は心機一転し,岩窟へ閉じこめておいた高姫と黒

姫を解放する。解放後,初稚姫が,鷹依姫らと話をしている時に,玉冶別,竜国別国依別,杢助ら一行

が現れた。

初稚姫は,高姫に紫の玉を吐かせ,これを鷹依姫に返した。また冠島から奪った如意宝珠もはかせ,

これを竜国別に託し,素さのおの神様に返すこととなった。また,ここに竜国別は鷹依姫と親子の対面

を果たし,親子共に聖地へ紫の玉を献上することとなった。

次回からは,霊界物語第22巻へ進むことになる。

                                            西堂園記



四日市教室 10月26日(金)  


 拝読箇所   第十一巻 18章(琵琶の湖)~24章(顕国宮)

 今回は物語拝読に先立って信一氏が冒頭「大本神諭」を拝読。

「天地の変災は皆人民の心と言霊(ことたま)が濁りておるから一年増しに多くなるばかりであるから、日本の言霊の

幸ひ天照る国の人民は第一番に心の立替立直しを致して言霊を清め、善言美詞(みやびことば)を用ふて、天地の神様と人

民の心を和らげん事にはいつまでも天災地変が治まるという事はないぞよ」「人民は神の子であるから一

日なりと立替の大峠を延ばして助けたいと思うて汗をかいて神はおれど・・・改心してくれねば神界から

止むを得ず処置をつけることに致さんならんから、何うなりても神を恨めて下さるなよ」・・・・・・

血をはくような<ほととぎす>の叫びに参加者全員、神妙に拝聴しました。

 18章~ 時公を中心に琵琶の湖の汐干丸の中。大気津姫(ウラル姫)によびだされたヤッコス・ヒッ

コス達はこの船のなかで三五教の宣伝使に色々お話や宣伝歌をきかされ、言向け和されたかにみえます。

船をおりて一行は岩窟の中で休憩をしますが、時公はこのとき先にコーカス山にいった三五教の宣伝使た

ちの情報を聞き出します。このとき牛公は「ヤア、おいでた、おいでたこれだけ味方があればなにほど時

公が強うても大丈夫」と口をすべらす。間髪を入れず時公はニセ改心の牛公に当身。・・・・・

 最後には松代姫、東彦らの宣伝使の神言によって八王(ヤッコス)神は帰順し、ウラル姫(大気津姫)

は鬼女と変じアーメニア・ウラル山さして雲を霞と逃げ散ってしまいます。

 そして、松代姫、竹野姫、梅ヶ姫はそれぞれ結婚して次の活動にそなえることになります。 ~24章

                                            水谷記


富山教室 10月30日(火)  


第三巻二七章、二八章。四二章~四五章までを勉強。


 始めに第十一巻についてのお話がありました。24章「顕国の宮」の顕国(素盞鳴尊)とは地球のこと

であり宮の御神体(神実)は十握の剣であり、剣はまた、日本を現しているとのことです。日本は神様が

天地剖判の折、最初に作られた国土(剣)であり、地球の中心にあり神のご神体でもある。従って邪神界は

日本を手に入れ世界を支配しようとしているとのことです。

 また、第三編言霊解『大気津姫の段』と現代社会との関わりについてお話がありました。

古事記の大気津姫の段で素盞鳴尊が大気津姫を殺したとあるのは贅沢な生活を改めさせたと言う事であり

ます。現代社会は個人間も国家間も格差社会であり、衣食住に関してあまりにも贅沢になっています。明

日の食べ物に困る人が居るかと思えば、一方ではグルメに走り、贅沢の極みを尽くして、貧しい人たちを

顧みようとはしない社会が現出しています。邪心界は華美な生活によって激烈な競争社会を作り上げ、人

の心を堕落させようとしています。しかし本来、神がこの世をお造りになったのは、贅沢な心を改め、全

ての人が等しく心豊かな生活を送ることができる社会を出現させることであります。

一般の宗教は病気が治るとかお金が儲かる、いいことがありますよとしか言わないが、これは本来の宗教

の姿ではなく、現代社会を救うのはお金でも、科学でもなく吾々一人一人の魂の向上であり、その解決策

を示しているのが霊界物語であります。命、心、地球を守るのは日本が世界の親国として霊性を高めるこ

とによって世界が救われるとの事でした。


 3巻は虎の巻で大変重要な巻である。12の国玉を邪神が奪おうとする物語であり、一巻での黄金水の

玉は人の心であり、3巻では玉に囲いを付け国となるように世界の各地を邪神の配下に置こうとする話で

あります。42章からはいよいよ、稚桜姫命についで、四天使(素盞鳴尊の四魂)が万寿山に蟄居を命ぜ

られ、国祖を引退へと追い込まれる前哨戦の物語へと入っていきます。 物語の内容は大本の歴史ともリ

ンクしますが大本に起こる事が日本に、そして世界に映る型であるとお示しになっていますが。今後の世

界情勢はどう変わって行くのでしょう。

 3巻36章「唖者の叫び」にこんな文章があります。『・・・城内の神人らを絲竹管絃の楽みをもつて

籠絡し、日夜茗醼(茶の湯の会)にふけらしめたれば、長高山は天下泰平の波にただよひ、神人は下の苦

しみを知らず、たがひに自己の逸楽栄達のみにふけり、難を避け安きにつき、天職責任を解せず、顎をも

つて下民人を使役し、日をおふて驕慢心を増長せしめけり。上は日夜絲竹管絃のひびきに心魂をとろかし、

酒池肉林の驕奢に魂を腐らし、宝を湯水のごとく濫費し、下級民人の惨苦を少しも思はざるにいたれり。

これぞ常世姫の間者土熊別、鬼丸らの術中に陥らしめ、長高山を内部より崩潰せしめむとの奸策なりける。

・・・』とあります。この上を先進国、下を発展途上国と読み替えれば今の世界の状況が浮かんできます。


次回は、11月27日(火) PM 6:30~  第四巻


金沢教室 10月31日(水)  


10月に金沢で出口先生を講師にサイ科学会の講演会が行われまし。講演会に出席された方3名がもっと

大本について知りたいとして来られたので、勉強会を中断して「大本とは」と
云うテーマでお話がありま

した。来月から勉強会に参加されるそうです。


                                                       阿良田 記
次回は、
11月28日(水) PM 1:00~  第三巻


四日市教室 11月9日(金)  


 第十二巻 序文、総説歌、1章~7章(第一篇・天岩戸開)


序文 筆先と霊界物語の関係についての聖師様(出口王仁三郎)の所感

 教祖の筆先は普通の人では本当のことはわからない。その言句の出所と時と位置を霊眼を開いて洞察せ

なくては理解できない。軽々しく人間の評論すべきものではない。この物語は歴史書であり、教師でもあ

り、大神劇の脚本でもある。従ってこの物語によらなければ、とうてい神界(神様)の御経綸と御意思は

分からないのである。根拠ある点のみを選抜して神諭としたまでであります。

第1章(正神邪霊)~第7章(覚醒)

 「日の出神や木の花の 神の命の活動に 一度は聖く平らけく 浦安国と治まりて 神人えらぎ楽しみ

し その祥代も夢の間の 夢と消えては醜神の 伊猛り狂う世となりて天足の彦や胞場姫の 鬼より出で

し曲津神・・・荒びうとびて常闇の 世とは復びなりにけり。」と唄われているように邪神はどこへいっ

ても追いまくられ破れかぶれになったのか、地球上全部に亘って荒れ狂う。今回は九州の入り口イホの都

での宣伝使の活動。

 春公・・お前たちは難儀だ困ると口々に悔やんでいるが、毎日酒をのみ米がうまい味ないと小言いって

     いる間はだめだよ。

 初公・・そんな理屈はやめにして不言実行が大切だ。ある者は無いような顔をするし、無いものはある

     ような顔をしたがる世の中だ。やっつけてしまえ!

こんな掛け合いの最中の蚊取別という変な宣伝使がやってくる。そしてウンとやられてあばれていた人々

は固められてしまいます。そこへ高光彦、玉光彦、国光彦という若い宣伝使がやって来て色々良いお話を

聞かせてもらい初公は元どうり軟らかくしてもらいます。初公は感激。ワシのような素人でもウンがやれ

るだろうかと、宣伝使にやらしてほしいとたのみます。宣伝使は「神様のからくり(機械)になり使って

もらうのだとおもえばいいサア手を組んで一同に向かってウンとやってみい」・・・はたして成功したか

どうか・・・

 いよいよこれから、白瀬川の瀑布の大蛇を言向け和す為に出発することになるのだが、全員その前に大

蛇にだまされてしまいます。慢心すると、だまされるのです。

                                           水谷記


赤坂教室 11月11日(土)  


          約束の 日は来たりけり 神無月      瑞月

 非常に珍しい俳句。約束とは神様との約束。自分の内面を表現した。本当の俳句はこうあるべき。

                                        田中茶能介氏談
            



 第六巻   第27章 神生み     第28章 身変定(ミカエル)     第29章 泣沢女(なきさはめ)
       第30章 罔象神(みづはのかみ)     第31章 襤褸(つづれ)の錦    第32章 瓔珞の河越
       第33章 五大教     第34章 三大教     第35章 北光(きたてる)開眼
       第36章 三五(あなない)教 

 伊弉諾(いざなぎ)伊弉冊(いざなみ)二神は漂える大海原の国を修理固成し、完全無欠の神国を樹立するが、ついには優勝劣

敗弱肉強食の暗黒世界を再現し、国治立命の御神政に比して数十倍の混乱暗黒世界となってしまう。神典

にいはゆる大宜津姫命の贅沢極まる社会を現出し、貧富の懸隔最も甚だしく、社会は実に修羅の現状を呈

出するに至り、伊弉冊命は黄泉国(よもつくに)に隠れ入ることになる。

 時にもっとも虐げられたる人間の中より、埴安彦、埴安姫の二神が現われ、救いの道を宣伝する。

 黄金山の麓に埴安彦は現れて五大教という教えを立て、霊鷲山麓に三葉彦は三大教を立てた。五大教の

東彦と三大教の北光天使が出会い両教合体して三五(あなない)教となり三葉彦は改名して埴安姫神となりて埴安彦の

女房役を勤め救いの道を天下に宣伝することになる。

             

 次回は1月26日(土)第十一巻
                                          桜井道彦記