教室レポート(40)        2007




金沢教室 6月20日(水)  


 北陸も今年は一週間遅れで梅雨に入りました。ラニーニャの影響で今年の梅雨は短く

暑い夏が来るとか?今日は曇っています。

今月は出口先生に代わり阿良田が代理講師を務めさせていただきました。


 第三巻・十五章、神世の移写から二二章、神前の審判までを拝読。

十五章では万寿山(亀岡)の八王神磐樟彦は赤玉を守り、『霊鷲山(高熊山)をもって

第二の高天原と崇め、三ツ葉彦命(出口聖師)の神跡を慕ひて神人修業の聖場と定め』と

あるように、まさに聖地亀岡を彷彿とさせます。

 17章の「岩窟の修業」では八王神磐樟彦は、単独にて万寿山城をひそかに出城し、

霊鷲山の大岩窟にいたりて百日百夜、すべての飲食を断ち、世染をまぬがれ一意専心に

霊的修業をはげみ・・・女神によって、坤の大神豊国姫命の御精霊体なる照国の御魂を

親しく拝し。そこで『この御魂をつつしみ拝せば三千世界の一切の過去と現世と、未来

の区別なく手に取るごとく明瞭にして、二度目の天の岩戸開きの神業に参加し、天地に

代る大偉功を万世に建て、五六七の神政の太柱とならせたまはむ。神界の状勢は、この

御魂によりて伺ふときは、必然一度は天地の律法破壊され、国治立命は根の国に御隠退

のやむなきに立いたりたまひ、坤の金神豊国姫命もともに一度に御退隠あるべし。しか

してその後に盤古大神現はれ、一旦は花々しき神世となり、たちまち不義の行動天下に

充ち、わづかに数十年を経て盤古の神政は転覆し、ここに始めて完全無欠の五六七の神

政は樹立さるるにいたるべし
。汝は妾が言を疑はず、万古末代心に深く秘めて天の時の

いたるを待たれよ。神の道にも盛衰あり、また顕晦(けんくわい)あり。今後の神界は

ますます波瀾曲折に富む。焦慮らず、急がず、恐れず、神徳を修めて一陽来復の春のき

たるを待たれよ』と懇に説き諭したまひて、たちまちその気高き美しき女神の神姿は消

えたまひける・・・。とあります。

 傍線部分の「必然一度は」と「数十年を経て盤古の神政は転覆し」とあるように国祖

のご引退とミロクの世完成までのシナリオは、天地の剖判時に神が理想世界完成の設計

図に書かれたことであります。ただ、この数十年とは霊界における年数であり、吾々が

住む現界とは時間軸をことにしているといえます。

そして、全てが定められた設計図通りの出来事という感がします。理想世界の完成は霊

界物語が世に出たことで、最終段階にきていると言えるのではないでしょうか。


次回は 7月25日(水) PM 1:00~  第三巻



富山教室 6月26日(火)  


 第二巻・四五章から五〇章までを拝読。

五〇章「鋼鉄の鉾」では国治立命の神言のように『・・・暴に報いるに暴を持ってせば、

何時の日か世界は治平ならむ、憎み憎まれ、恨み恨まれ、殺し殺され、誹り誹られ、世は

永遠に暗黒の域を脱せざるべし。・・・』とあります、今の世の中は相手が手を上げたか

らそれを防ごうとして同じく手を上げるならまだしも、手を上げるという噂を聞いただけ

で先制的に、意図的に手を上げる世の中です。

 今、平和憲法を持つ日本にとっては、武器や軍隊は必要ありません。過去の戦争を恥、

人の交流や外交を主眼とし、神の教えに根ざした善言美詞による対話(言霊を以て相手を

言向和す)や皆が神の子として、互いに愛し助け合う精神(人類愛善)をもって国の守り

とすることが必要ではないでしょうか。即ち、人によらず、国によらず、天地の律法にの

っとって行動することが必要だと思います。


次回は 7月24日(火) PM 6:30~  第三巻



大阪教室 7月8日(日)  


九州各地に大雨の被害が相次ぐ中、大阪では梅雨の晴れ間の8(日)に勉強会が開かれた。


第6巻11章から20章、「大峠」を中心に前後の章を学んだ。


国祖は御隠退され、国祖国治立命とその妻神豊国姫命は、野立彦、野立姫に名を変え、天教山、

地教山に身を忍び陰から守護をされ、多くの宣伝使を養成し予言警告、救済の神業を行われた。

しかし、御教えや宣伝使の艱難にも拘わらず、神の言葉を聞く神人は千人に一人もいなかった。


そしていよいよ大洪水が来襲し、地上界は惨憺たる状況になり、宣伝使の宣示に耳を貸さなかっ

たものも、いざとなると逃げ惑い大混乱となる。

神示の方舟、一名目無堅間(めなしかたま)の船(思想の大洪水を救済する完全無欠の船。形

ある船ではなく瑞霊の教え、霊界物語)には神人のみならず牛馬、鳥等も救われる。やがて方舟

は幾百千とも限りなく、地教山の八合目あたりに漂着する。


『地上神人の精神の悪化は、地上一面に妖邪の気を発生し、自然に天変地妖に至るものである。

古今未曾有の天変地妖の襲来したのも、全く地上の人類が、邪霊(三種の邪鬼)に憑依されて、

神に代わって天地経綸の主宰者たるべき天職を忘れ、体主霊従の行動を敢えてし、天地の神恩

を忘却したる自然的結果である。』

― 今このような時代だからこそ心に染みる言葉である。天職とは地上界を元の神世、地上天国

にする実行者としての神業。


『誠の神心に成ってくれよ』の神心とは、自分の為ではなく、人のため、利他的に生きること

に深い喜びを感じるもので、本来人はそのようにつくられているようである。

今は、まさに利己主義が横行している世の中であるが、聖師の随筆には『利己主義は世の中を

崩壊させる』と書かれている。


竜宮城にある三重の金殿では、丁字形の金銀銅の天橋から同色の霊線が降り、その端の鉤で、

身魂相応にそれぞれの橋上に救済された。三重の金殿には顕国の御玉、素盞嗚大神の霊魂であ

る瑞の御霊が奉られてある。それは聖師の存在であり霊界物語である。

野立彦、野立姫は地上の惨状を見て悲歎に絶えず、一切の万有の贖いとして根底の国に落ち行

き、無限の苦しみを受けられ噴火口に身を投じられる。

ただ、至仁至愛、至誠至実の身魂は、いかなる烈火の中も、その身魂を害う事はなく、『誠の

力は世を救ふ』の実証なりとある。

この神の極仁極愛の御精神をうかがい、感謝とともに人民としては、一日も早く、一人でも多

く覚醒することが、唯一これに報いることになると思う。


『善悪の標準は複雑である。人を審判する権限は大神のみにあり、唯人は吾が身の悪を改め、

善に遷ることのみを考え、決して他人を審判する資格なし』と書かれ、注意すべきことである。


先生から他に、遺伝子学者、村上和雄氏のお話があった。

遺伝子の連続性を逆算し、親の親そのまた親をさかのぼると、その究極には何かがある。村上

氏はそれを『サムシング・グレート』と呼ばれている。我々は伊弉諾大神、伊弉册大神と理解

できる。

最後に先生は、『まさしく今日は「大洪水」前夜のような時代を迎えているのではないか。』

と言う言葉で締められた。

全く同感であり、同じ状況にあると思われる。すべては物語に書かれているわけで、一層しっ

かり学んでいきたいものである。


次回は8月12(日)6巻の続き



赤坂教室 7月12日(土)  


 台風4号の影響で、朝から雨でしたが、ほぼ満席の勉強会になりました。


     火喰い(低い)鳥 金光の空に 高く舞ひ

              大正12.3.24 皆生温泉   瑞月

 火喰い鳥はダチョウに似た大きい鳥だが、俳人は緋秧鶏(ひくいな)(クイナ)の意味にとる。(低い)を

わざわざ入れているところに驚く。聖師が原爆を予言した俳句ではないか?

原爆被災者の魂を救った意味ではないか?              田中茶能介氏談

      


 第六巻     総説         第一章  宇宙太元
       第七章  旭光照波    第八章  春の海面
       第九章  埠頭の名残   第一〇章 四鳥の別れ
       第一一章 山中の邂逅   第十二章 起死回生
       第一三章 谷間の囁    第一四章 黒竜赤竜
       第一五章 大洪水(一)   第一六章 大洪水(二)

 月照彦、足真彦、春日姫、春姫の四柱はナイアガラ鬼城山の美山彦一派の邪悪を言向け和した後、

袂を別つ。

 春日姫は常世の国よりの船出の際に夫鷹住別が港に立っているのを見つけ、別れを惜しみながらも

離れ離れになって行く。やがて長白山の大森林で足を毒蛇に噛まれ、怪しき男達に襲われそうになる

ところを春姫に救われ、さらに大道別のなれの果日の出の守に傷を救われる。春日姫は世の終末に近

づけるを座視するに忍びず、身命を神に捧げて、歩みも馴れぬ宣伝使の苦しき旅路の詳細を物語る。

日の出の守はモスコーに帰ることを薦めるが、巌を射抜く春日姫の固き決心は変わらない。


 長白山には白色の玉が祭られ、有国彦・有国姫が之を主宰し、磐長彦が神政を掌っていたが、日の

出の守は三年後に世の終末が到来することを明示する。有国彦・有国姫夫婦は昼夜神に祈り、かつ方

舟を造る事を領内の神々に命令するが、磐長彦に妨げられる。夫婦は黒竜赤竜に身を変え白色の玉を

口に含み天教山に登る。

                 ・・・日の出の守の予言「三年後」の意味は?

                 ・・・現在、長白山に国魂が無いことの示唆か?

        

 次回は9月22日(土)                        桜井道彦記


四日市教室 7月21日(土)  


第33回 霊界物語 拝読及研修会


第10巻 28章~33章

 古事記言霊解

  ・大神は「・・・中津瀬に降りかづきて・・・」大神業を開始された。

  ・祓戸の大神たちは四柱-主の大神の活動である。

  ・言霊(ことたま)は最重要な神器なのだが、物語には魂返しということが出てくる。

   50音からこれを求める方法について(例えばエジプトはイホになり、ペルシャはフサになる)

  ・東洋医学、西洋医学ともだめで皇道医学とでも言おうか、日本固有のものがある。

  ◎32章から東彦が出てくるが、本名は石凝姥(いしこりどめ)の神でオリオンの星から降下された神様(3巻)。

    等々のお話があった。

                                      7.24 水谷氏報