教室レポート(37)        2007


台中教室 2月23日(金)

 この時季台湾はちょうどお正月(春節)で何処も大勢の人で、心配しておりました、

交通の便も今年1月に開通した高速鉄道(台湾新幹線)
の切符が取れ普段バスで2時間

半~3時間掛かっていたのが一時間弱で、快適に
台中入りができた。

 今回は、私の母と姪も参加して何時もより賑やかな勉強会となった。

 今回から、いよいよ第28巻に入り序歌、総説歌、第1章カールス王を拝読。

 花森彦命の子孫カールス王はただ単に名ばかりの王でサアルボース兄弟が実権を握っ

ていた。

 サアルボースはカールス王の妃となるはずのヤーチン姫を無きものにして自分の娘セ

ールス姫を
妃にして外戚となり完全に政権を掌握せむと企てていた。

 重病に陥ったヤーチン姫は、セールス姫の副守護神、金狐の化身に毒殺されるところ

を侍女ユリコ姫の
気転に一命をとり止める。

 其の危機を察知したヤーチン姫の従者キールスタンが駆け付け、「台湾は神代の昔よ

り竜世姫命が
国魂神としてご守護されているにも拘らず、国魂神をおろそかにしてバラ

モン教を奨励した神の戒め
であるから、ヤーチン姫様の居間だけでも三五教の大神を祀

り竜世姫の国魂神を奉斎すれば
姫様の難病も本復されるのでは」とユリコ姫に打ち明け、

ユリコ姫も同じ考えであるとうなづいて
両人声をひそめて、三五教の大神、国魂神竜世

姫命に祈願を凝らしたところ不思議にも
ヤーチン姫の病気は刻々に快復し、4、5日で

元の通りに全快した。

 これよりヤーチン姫は俄に三五教を信じる事に成り三人ひそかに館の一方に祭壇を設け

日夜祈願を
続けられた。

             


津久見教室 3月3日(土)

 雑誌「ANEMONE」の編集者から投載2日前に原稿依頼があり、「感謝祈願詞」を投

載したとのことで、その雑誌のコピーをいただいた。この「感謝祈願詞」は感謝と祈願の2

つに別れた祝詞であり、以前はかなり長かったとのことである。それを昭和24年出口王仁

三郎聖師没後、現在の形となっている。「感謝祈願詞」の解説を改めて読ませていただいた。

 天地の始まりは、大元霊(主神)である宇宙創造主の愛のご発動から無声無形が生じ、一

点のほちが生まれ、さらに我々の住む地球・大陸・月が生みだされていった。またその大元

霊の分神である天の祖神をお生みになり、その天の祖神は世界の国々に生まれた人類すべて

の身体と霊魂を分与され、その霊魂に一霊四魂を賦与し、その霊魂に忍耐という美徳をいた

だくよう、創造神の子として誕生し、本性をあらわすことができるよう霊魂を守って下さい。

 ご加護後は一霊四魂の働きを十分に発揮し、神の子として任務を尽くす、そして我々の感

謝と祈りは、ご神力の発用がなされ、日夜の神様のご守護に心より感謝の祈りをささげると

いった解説である。このように改めて「感謝祈願詞」の解説を読んでみると大元霊(主神)

の尊厳さと偉大さを改めて悟った。すばらしい一言につきると思った。

最後に、今月からいよいよ第5巻に入り、第1章から第14章までの熱心なる勉強会となった。

霊界物語拝読会終了後、4月28日(土)と4月29日(日)に熊本県山鹿市で開催される

「霊界物語九州研修会」への参加についって呼びかけを行なった。


大阪教室 3月11日(日)

 午後1時半より、大阪の勉強会が行われた。


はじめに、信一先生が雑誌で解題された『感謝祈願詞』(みやびのことば)についての講話がある。

この祝詞は王仁三郎聖師が35歳のとき、皇典講究所(国学院の前身)の卒業にあたり作成

されたもので、
天地創造の順序から神界の歴史まで組み込まれた類い希な祝詞である。

現在の『感謝祈願詞』は、この部分が大きく省略され、約半分の長さになっていると知らさ

れる。

このあと、先生が清らかな言霊で『感謝祈願詞』を奏上され、一同は瞑目鎮魂して拝聴する。


物語に入り、第17章「勢力二分」から第25章「姫神の宣示」までを学ぶ。


第20章「猿蟹合戦」は南北問題が、第21章「小天国」ではその解決法が書かれてある。


エデン河の北岸に顕恩郷、南岸に橙園郷の二つの部落がある。顕恩郷は温暖な気候で、果実は

豊熟で食は満ち足りていた。

一方の橙園郷は、飢餓が迫りほとんど共食い状態であった。

橙園王は、住民の惨状を坐視出来ず顕恩郷を占領しようと襲撃するが、鬼武彦の石像の神力に

より退却する。

顕恩郷の南天王(鷹住別)は襲撃にあった際、背部に大負傷してしまい、神力が発揮できなか

った。

これは、南天王が衣食住に満ち足りて、神人の尊敬畏拝に慢心し、天地の神恩を忘却し、祭祀

をおろそかにしていたためであった。

長を失い、不安の念にかられる郷の神人に、大江神(鬼武彦の改名)は、大神の神意を詳細に

語り伝える。


「神が人を下されたのは、神の広大無辺なる至仁至愛の理想を実現し、天国を地上に建設し、

天下の蒼生をして、禽獣虫魚に至るまで各々その安住の所を得せしめ、神とともに至治太平の

聖代を楽しまんがためなり。(中略)天地の大神の大御心を察知し、天からの恵みを独占する

ことなく、橙園郷の住民の移住を許し、相ともに天恵の深きを感謝せよ。」と説示した。

この命に従い橙園郷の住民が移住し、顕恩郷の神の数は以前の三倍になったが、無限の天恵は

十分に余裕があり、犬猿であった両郷の種族は、親子兄弟のように相親しみ愛し合い、かくし

て小天国は建設された。

現代の日本を含め世界の状況も全く同じである。

やはり、仁慈の神の御心から発露したものでなければ、真の解決法にはならないだろう。宇宙

の真理に逆行すれば亡びの道を歩むことになる。


第25章「姫神の宣示」


木花姫命は宣伝使に向かい『野立彦命の神教と野立姫命の神教を拝受し、霊魂に洗練を加へ、

もつて完全無欠の宣伝使となり、地上の世界を救済されよ』と宣示された。野立彦命、野立姫

命の神教とは、厳霊の大本神諭と瑞霊の霊界物語である。

聖師のいちばんの願いは、霊界物語をしっかりと学び、因縁の身魂には神教を宣べ伝える宣伝

使になり、神様の手足として地上世界の救済にあたることだそうだ。


次回の大阪の勉強会は、5月4日PM1:30~で第五巻の続き。


矢上教室 3月12日(月)

 第19巻 9章 身魂の浄化(645)~

 初めてレポートを、のせて頂きます。

感想をすこし・・・・

 本当に「こころ」というものは、今すぐにでも、鬼とも、神心とも変われる尊いものだと

思いました。又、魂は「神さまの力でなければ、清まらない」ことも、おそわりました。

私自身、なるべ、鬼を引っこめておけたらなあと思います。

 そして、人の名前には、動物のついた名はよろしくない事も知りました。

以上、とても粗雑ですみません。


松江教室 3月13日(火)

 拝読箇所

霊界物語 第20巻 未の巻

 第5章 親不知
 第6章 梅花の痣
 第7章 再生の歓
 第8章 心の鬼

 まず始めに「感謝祈願詞(みやびのことば)」の原文について、お話がありました。

 物語は松鷹彦、天の真浦、宗彦、お勝が運命の再会に涙する場面でした。

 第8章では執着心が罪を生み邪気となり、わが身を責める真理が説かれていました。

 今回初参加のMさんが自宅の周辺で採れた やまぶきのお煮〆を差し入れて下さいました。

とてもおいしいと好評でした。
                                      K.S 記

赤坂教室 3月17日(土)

     春の月 野渡る風の 微笑かな       瑞月

 「春の風」で一呼吸する調べが良い。

 安藤昌益は、鬼門とは最澄が天台宗を広める為天皇をだまして艮が鬼門だと作り出したもので

、艮は万物の育成の根元であると書いていて聖師と同じ様なことを言っている。・・・
                                    田中茶能介氏談
          



 冒頭に、本日出てくる地教山として、ヒマラヤの未登峰であるマチャプチャリと日本の皆神山

の写真を紹介された。

 また月刊アネモネ記載の感謝祈願詞(みやびのことば)と聖師のオリジナル版の紹介もあった。現在のものは聖師

の死後に修正され短縮されたもので、オリジナルは感謝と祈願に別れている。(物語61巻)

聖師作のものへの回帰が課題の一つだ。


 物語 第5巻   第22章 神示の方舟     第23章 神の御綱
          第24章 天の浮橋      第25章 姫神の宣示
          第26章 艮坤の二霊     第28章 地教山の垂示
          第29章 神慮洪遠      第32章 波瀾重畳
          第33章 暗夜の光明     第34章 水魚の情交

 顕恩郷の神人らは大江神の教えのまま橙園郷の大木を伐採し、何の意たるかを知らず、方舟を作る。

地上の世界が大洪水となりし時、ヒマラヤ山に難を避け、二度目の人間の祖となった。

 三重の金殿より顕国玉の神威発揚し、黄金の柱中空に延長し、これより黄金橋・銀橋・銅橋発生し、

各橋よりの霊線の鈎に身体をかけられ、各自身魂の因縁によって救い上げられる。顕国玉は素盞鳴尊の

精霊体で、これによって救われていく。

 神々は天教山で野立彦命の教えを聞き、木花姫よりさらにヒマラヤ山に集まり野立姫の教えを聞いて

完全無欠の宣伝使となって地上を救済する様宣示される。ヒマラヤ山で神人らは「朝日は照るとも曇る

とも・・・・・・・誠の力は世を救ふ」と書かれた竹を手渡される。「誠の力」はスの神の言葉のこと

、すなわち瑞の御霊の言葉、霊界物語のこと。このときヒマラヤ山は地教山となる。

 神島、サルジニア島の瑠璃光の玉の光に神々が救われる場面も今の時代に照らし合わせると意義深い。

          
 次回は5月26日(土)第5巻
                                   桜井道彦記 


富山教室 3月29日(木)

 

 先月はanemone誌掲載の「感謝祈願」は入手したばかりだったので雑誌を見せていただくだけ

で終わったが、今月は雑誌のコピーと物語六〇巻にある祝詞全
文のコピーを見ながら解説をしていただ

く。内容については他の教室でのレポート
があるので省略するが話の中で印象深かったのは、聖師没後

の昭和二四年頃に現在
の形になったそうで、戦後の忙しい時代に現在の2倍もある長文の祝詞では長す

るという時代的背景があったのかもしれない。

朝晩あげる祝詞は天地の邪気をはらい、神と人とを結び、とりもなおさず信仰力を高めるものである。

その意味で短くなったのは信仰への情熱を衰えさせたのではな
いかとの事でした。(ある意味神の予言

通りとも言えるが。)
赤坂教室のレポートでも触れているが、現代は各地で物語の勉強会が行われてお

り、
いよいよ信仰力を高めるときが来たように感じられる。

物語は第二巻第一章から四章までを拝読、勉強。

 第二章の邪神の再来では邪神は一旦滅んでも其の魂は永遠に残るので、真の改心は本人が心から神の

教えに帰依するこしかないようだ。

 第3章のお歌にあるように、

美山彦国照姫は名を替えて

  言霊別や言霊姫となりぬ

とあり、第2巻は言霊別の命の章ともいえる

 第4章での真澄の神鏡は言霊を現し、神の教えにより邪神の内面の霊性が現れ来たのである。

                                                       阿良田記