教室レポート(36)        2007


矢上教室 12月・1月・2月

霊界物語 第18巻 第19巻  如意宝珠


神すさのおの大神の      八人乙女の一人なる

英子の姫は大神の       命に従い弥仙山

亀彦司を伴いて         ひとつの経綸をおこないて

帰るおりしも英子姫       侍女と使えし悦子姫

音彦、加米彦、夏彦の     4人連れにと出会いたる

経綸みの糸にと操られ     弥仙山にと登りたる

4人に経綸を見届けよと    英子の姫のお達しに

えっちらほっちら登り行く

途中に爺の追いかけ来り   神の使いの宣伝使

登り来たなら聞きなさい    英子の姫の伝言と

爺は4人に聞いてくる      自分の娘のお玉様

突然腹が膨れきて       18ヶ月のその間

ウンウン唸りて寝てばかり   一体どうしたことじゃろう

悦子の姫と3人は        爺様の家にと出向いたら

お玉の方の出産に       出会いたるこそ不思議なり

お腹の中には立派なる     厳の霊魂の大神が

宿りおらると判りたり      経綸の糸に操られ

4人の到着にお玉の方の    ご出産にと立会いて

御用の端にと使われし

玉照姫の御出生に        ウラナイ教の高姫や

黒姫達は争奪の         意欲に沸きし物語

魔窟ヶ原に居をかまう      ウラナイ教の黒姫に

紫姫や若彦は           取り入り仲間と転じゆく

魔窟ヶ原にはお玉の方     兄や兄嫁とらわれし

紫姫や若彦は          権謀術数で黒姫や

仲間を騙して救いゆき     玉照姫を三五の

神の教にもらいうく

世継王の御山に玉照姫    紫姫や若彦に守られて

暮らせしところに黒姫は    高山彦と相共に

やって来るその途中      大蛇と還元ああ怖い

高山彦をびびらせる      神のご加護に救われて

世継王山は御安泰      黒姫司は高山彦を

伴い逃げゆくおかしさよ    されども神すさのおの大神の

使いの亀彦の来訪に     紫姫や若彦は

宣伝使をば剥奪され     高姫司に詫びを入れ

玉照姫を引き渡す      手はずを整えいたるもの

高姫、大神の御深慮を    伺い自分の浅はかさ

嘆き悲しみ玉照姫       いただくことはできないと

ウラナイ教より三五教    改心したる物語

神のご加護をいただきて   霊界物語の拝読を

多くの人が浴しゆく      御世の来たれと祈願せん

ああかむながらかむながら 御魂のふゆを願ぎ奉る

御魂の幸を願ぎ奉る


富山教室 1月30日(火)

 今年はエルニーニョ現象の影響か富山、金沢ともに雪のない1月でした。

朝から快晴
に恵まれ、気温も夕方で9度と暖かく、少し霞んだような立山連

峰が夕日に美しく映え、
呉仁館前の展望台にはカメラの放列が並んでいまし

た。富山は阿良田が代理を勤めさせ
ていただきました。

 第1巻第32章「三個の宝珠」~38章「黄金水の精」までを拝読。

特に三五章「一輪の秘密」,三六章「一輪の仕組」は国祖国常立大神のご引退

への重要な
布石です。この宇宙は始めに霊が活動発展し、体は遅れて発展して

きた。みろくの世と
は、霊体共に完成を見る時期であろうと思う。即ち国祖の

大神の引退は、後れた体の発
展を促進するために、一時、陰に隠れご守護され

る天地初発からの約束事であったと思
います。そして、体の完成が近づく時期

が来て(天運循環して)再び表に出られるので
あると考えます。その意味で

第三五章の冠と沓を抛(なげ)られたのは、ご引退場所を確
保されたのでありま

しょう。そうは云え、引退された後の厳,瑞二神の陰からのご守護
は大変なご

苦労であった推察されます。

また、三六章の竹熊一派を救われる行は、まさに『国常立大神の至仁至愛の恵

徳に心服
する』ものであります。「みろく」とは仁愛とお示しになっています

が有り難いことで
す。

 三個の玉を冠島、沓島に納めらされたと言うことは誰もが知る九分九厘の事

であり、
其の精を隠されたことが一厘の仕組みであると思う。


       
金沢教室 1月31日(水)

 第四五章「天地の律法」~第四八章「律法の審議」まで拝読。

 先ず出口先生により第五五巻の序文を読み、説明をして頂く。

 霊界物語は自分の力で読み解くと言うより、霊言神声を真剣に読めば、神格の

内流(神
からの悟りの流入)によって覚らせて貰えるのであるとのお話でした。

内容の素晴らしさ(大変難しい)もさることながら行の先頭文字だけを読んでゆ

くと意味
がつながるという、正に神業に驚かされる。頭で考えて書いたのだとす

れば相当の時間を
必要とするだろうが、あの忙しい聖師がそんな時間があったと

は到底考えられない。まさ
に口述だから分かる神の技であると感じさせられた。

 第四五章以下では内面の律法の重要性もさることながら『ことに一夫一婦の道

は厳格に
守られていた』とあるように、何時の時代も男女間の乱れが世の中を乱

す下となるように
思われ、心すべきことである。第48章の律法の審議では『そ

の第一着手に、稚桜姫命は
律法の犠牲となり・・・・』とあるように、最初の犠

牲となられたのも、富山教室でも記した
様に国祖ご引退への先駆けとなったとも

言えるのでしょう。
              
                                           阿良田記



大阪教室 2月11日(日)

最初に、日高さん(神劇オリオン座の美術担当)が作られた映像を拝見しました。

これはご自身が、天地の剖判と神示の宇宙を眼に見えるかたちで表現したいとの思

いから作られたものです。5分程の映像の中には、第1巻「日地月の発生」の金銀

二柱の円柱の回転から始まり、金竜、銀竜のご竜体の左旋右旋の様子などがリアル

に描かれてあり、一同固唾を呑んでパソコンの画面に見入っていました。


物語に入り、5巻の序文、総説、1、2章、10~14章を学びました。

本巻は国祖国治立命、豊国姫命、大八州彦命、その他主要な天使たちが御隠退され

た後の地上界の様子が述べられています。

大地の主脳神である国祖の精霊が脱出した後の天地は、三個の太陽一度に現れたり、

春の花が秋に咲いたり、夏大雪が降ったりと大変調を来しました。昨今の気候の変動、

変調は、此処に述べられていることを想起させるもので、一般には単に温暖化と言わ

れているけれど、根源的には本当の敬神の念を忘却しているところに根ざしているの

ではないか。吾々は天地の祖神を大事に、尊崇する心を養っていく必要があると先生

は説かれます。



邪神界は国祖を祟り神となし、再び地上界に復権しないように調伏のために年中行事

に組み入れる。代表的なものは正月の門松やしめ飾り、雑煮などで、吾々も知らず識

らずのうちに国祖を封じる側にまわっています。其処には邪神界の周到な計略を見る

ことが出来るのです。その事が分かると、言葉の本来の意味を転化させ、例えば雑煮

を神世餅と宣直します。


国祖の退隠後は奇々怪々な異変が続出しました。これは邪神界の三種の邪鬼(八岐大蛇、

金毛九尾、六面八臂)の仕業であり、神人に憑霊して悪辣なことをしていきます。こ

の三種の邪鬼が悪の根源で、憑霊される要因として、貪・瞋・痴の三毒が述べられて

います。

吾々がこの三種の邪鬼に支配されないように、また決別するには、神の御言葉をしっ

かりと学び、心身内に天国を樹立しなければなりません。


名位寿富は正欲であるが、両刃の剣でもあります。これを自ら手に入れようとすると

争いが起こったり貪瞋痴の三毒が発生します。聖師様は「名位寿富は神様から授かる

もので、自ずから戴けるように神徳を積め」と諭されていたそうです。


今後の大阪教室は、3月11日(日)、4月は休講、5月4日(休日)で、いずれも

第5巻の予定です。


亀岡教室 2月21日(水)

 梅の香漂う小春日和の午後、高熊山の麓の亀岡教室において、霊界物語・第23巻

・第2章「恩愛の涙」の拝読会が行われた。


 全員参加の輪読形成により、第5章「親子奇遇」、第6章「神異」、第7章「知ら

ぬが仏」、第8章「縺れ髪」が読み進められた。


 途中、いつもの様にお茶をいただき休憩しながら、参加者各々の解釈や質問、意見、

感想など述べ合った。

 他にも、物語りに関する資料をお見せいただいたり、地図を広げて物語に登場する

地域や場所を教えていただいたり、聖師様や二代様などの知られざるエピソードや貴

重なお話しを聞かせていただき、たいへん面白かった。

 第7章「知らぬが仏」では、大事な娘を殺された常楠が、殺した相手とその両親を

気遣い、仇を討たずに改心を伺すのだが、参加者の方の中から、死刑廃止の根拠にな

るのではないかと思うとの意見が出されたのが印象に残った。


 また、常楠の”楠 ”の名前について、和歌山県出身の民族学者・菌類学者の南方

熊楠が名前の由来について書いた著作によると、昔の和歌山では名前に、男性には”

楠 ”、女性には”藤 ”の文字が付けられたのだそうである。

 次回は、3月27日(火)午後3:00~ 第23巻の予定。

 高熊山参拝の後より行なわれます。お近くの方は是非ご参加下さい。


富山教室 2月22日(木)

 例年、2月の20日前後にその年の最後の寒波がやって来ます。それが過ぎると後

は三
寒四温の春を迎えますが、今年はどうやらその寒波がないようです。

 第一巻の第三九章、四〇、四二、四三、四五章、第二巻の総説を勉強。

第三七,八章を振り返って解説していただき、三九章より拝読。黄金水の精より出た

十二
個の宝玉における玉は、人の心を表し、三九章では竹熊一派が魔子彦の物質欲を

利用して
参謀にとりいれ、草香姫の恋愛の情をもって玉を奪う。《悪神の仕組は実に

どこまでも注
意深い、いやらしきものである》とあります。 四十章の黒玉は物質欲

を利用して奪い取
る。《心中に一片の執着ありし時は必ず邪気妖神のために犯される

ものである。慎むべき
は一切のものに執着の念を断つべきことである》とあり、功名

心も又付入られる元となる
ようです。心えなければなりません。

 四六章の「一島の一松」は大変重要なところであって、残り2個の玉だけが高杉別、

鷹彦によって守られ、高杉別の所持する玉は地中海の一つ島(サルジニア島=瀬戸

内海の
神島)の岩窟に深く蔵(おさ)められたと、ここではごく簡単に書かれてありま

すが、物語
の後で読まれた「太古の神の因縁」とも通じる、みろくの神との深い因縁

があります。三
五章の一輪の秘密では艮金神が冠島と沓島に御引退になり、四六章の

神島は坤金神が御引
退になられた場所です。

出口王仁三郎著作集第一巻の大本略義第4章「太古の神の因縁」を拝読していただ

く。

明治三三年の冠島、沓島開きで厳の御魂である国祖国常立尊(開祖)が復権します。

国祖
は本来、臣系でありますが,瑞の御魂(聖師)である橦(つき)の大神様が、予

ねてのお
約束通り地上に降臨され、臣系となってお手伝いされるので、一時的に国祖

は君系の地位
に上られます。そして、神政成就の暁には元の地位に戻られます。

 開祖は聖師の守護人である小松林の命(素盞鳴尊)が悪の御魂であると考えておら

れた
ようで、事あるごとに排斥しておられました。大正五年の神島開きで坤金神(聖

師)が天
のみろく様という事がお筆先に出て、聖師の本当の神格が分かります。第一

巻の発端に出
てくる・・・神諭に『天地の元の先祖の神々の心が真実(ほんと)に徹

底了解(わかり)
たものが少しありたら、樹替樹直(たてかえたてなお)しは立派に

出来上がるなれど、神
界の誠が解りた人民が無いから、神はいつまでも世に出ること

ができぬから、早く改心い
たして下されよ。一人が判りたら皆の者が判ってくるなれ

ど、肝心のものに判らぬといふ
のも、これに何か一つの原因が無ければならぬぞよ、

・・・』とあるように、私にとって
も国祖厳の御魂と,みろくの大神(瑞の御魂)と

の関係が今ひとつ判然としなかったので
すが出口先生の解説で納得できました。


3月 富山教室は 29日(木)PM6:30より。


金沢教室 2月23日(金)

第三巻総説より入り、一,二章までを勉強。


まず、雑誌「anemone」に掲載された、聖師が35歳のとき皇典講究所の卒業に

して作文された祝詞である、感謝祈願詞(みやびのことば)を神前で奏上するのと同

じ声
調で読んで頂きました。朗読が終わった時、きせずして「あヽ、美しい言葉」とい

う声が
聞かれました。祝詞は天地の邪気をはらい、神と人とを結ぶ言霊である事がよく

わかりま
す。

 この後、富山教室同様「太古の神の因縁」についての解説がなされました。

 第一章では天地の律法が制定され、内面の戒律と外面の戒律があり、内面の戒律は我々

のDNAの中に刷り込まれており、正しい心でおれば自然に働くものです。これに対し

面の戒律は心に確りと止めて置かなければならない戒律です。そうかといって、小乗

仏教
やジャイン教のように余りにも偏った戒律があると、自由の無い生活を強いられて

しまい
ます。

 第二巻では十二個の玉が邪神の画策により十個まで奪われました。ここに出てくる玉

人の心を現しています。第3巻に出てくる十二個の国玉は、それぞれに色が明確に示

され
ており、地域の特性を現しています。聖師の言葉に『神様は、人間に必要なものを

自然に
与えておられるのであるが、気候風土と人間という基本的なものが研究され、い

かに身体
や精神に影響するか研究するようになると、国土と国玉の関係が判る』と示さ

れています。


                                          以上阿良田記

3月 金沢教室は 30日(金)PM1:00より。