教室レポート(35) 2007
1月3日綾部教室では第6巻の第7篇黄金の玉から始まる。正月休みを利用し
て鳥取や東京からも参加され賑やかな勉強会となった。第37章の雲摑み~46 章の若年神まで読み進む。 青雲山に鎮められた黄金の玉を常世彦の子であるウラル彦がこれを奪い、アー メ二アに遷そうとはかるがこの黄金の玉は神界の経綸上重要な玉であり神命をう けて玉守彦たちは埴安彦や埴安姫とはかって遠く東の国の桶伏山に納める。これ が三ッの御霊の中の一つであり、紆余曲折を経て高熊山に納まり35万年の後世 に現れる仕組みになっている。神界の経綸の深きに驚嘆せざるを得ない。 三つ葉彦は広道彦と名が変わり後に太玉命と現れることが示されている。玉の 井にてオリオン星から誕生した三つ御魂の一柱である。またこの巻には農業につ いて大事なことが示してある。稲が不作になるにはその訳があって、百姓が自ら の宝である牛や馬の肉を食べその肥えを田にまくことが土の穢れを発生させる。 日と水と土をきよめ神に祈って農の業を行なうようになると稲虫の発生もなくな ると教示されていて農業に携わる姿勢が示してある。
新年早々、信一先生を講師に招き第47巻総説と第9章「愛と信」を学ぶ。
先ず、各地霊界物語勉強会の現況と今年7月に行われる霊界物語まつりについ
ての説明を拝聴する。 総説では、大本の宣伝使は神代に於ける三五教の宣伝使の神業に神習ひ一人たり
とも主の神のご意志を諒解し国家社会の為に大々的活動を励み、天国へ永住すべ き各自の運命を開拓し、且つ一切の人類が天国の楽園に上れる様、善徳を積まな ければならないと説かれている。 第9章「愛と信」では愛とは何か、信とは何か等々説かれている。
信仰には真と偽があり、真の信仰とは心の底から神を理解し、神を愛し、神を信
じ、且つ死後の生涯を固く信じて神の御子たる本分を尽くし、何事も神第一とす る所の信仰である。また、偽りの信仰とは所謂偽善者共の其の善行を飾る武器と して内心に悪を包蔵しながら表面宗教を信じ神を礼拝し、或は宮寺に寄付金をな し、その金額を石又は立札に記し自分の器量を誇る信仰である。或は商業上の便 利のために、或はわが処世上の都合のために表面信仰を装う横着物者の所為を称 して偽りの信仰と云うのである。 要するに神仏を松魚節として自愛の道を遂行せむとする悪魔の所為を云うのであ
る。このような信仰は神に罪を重ね自ら地獄の門を開く醜行であると説かれてい る。
新年度最初の大阪の勉強会。
国祖大神の御隠退のクライマックスである、第4巻39章「常世の暗」~45章「あゝ 大変」を学びました。非常に重要なところであり、先生のお話に参加者一同感慨 無量でした。 プロローグとして、「玉鉾の神遺勅」孝明天皇の遺勅と大本出現の予言について
紹介されました。 物語に入り、真の高月彦は天使長に任命されて(二世)常世彦に、初花姫も(二
世)常世姫に改名。いずれも、八岐大蛇、金毛九尾の悪霊憑依し、その霊魂を千 々に分かちて八王八頭及びその妻に憑依し、天下の神人は大蛇、悪狐の容器とな り、本霊の憑依する常世彦、常世姫に従うようになる。 常世彦は、自己の野望実現のために八王大神の職号を国祖に迫り、これを獲得し、
旭日昇天の勢いで天下の諸神人に臨み我意に従う盤古大神を国祖の位置に就かせ、 権力を意のままにしようと着々準備を整える。勧告使の美山彦は八王大神及び大自 在天の勢力を笠に、国祖に大八州彦命、高照姫他の国祖を支える正しき神人を根の 国に追放するように強硬に迫る。国祖も事ここに至っては如何ともする余地なく涙 を呑んで承認される。 大八州彦命以下四神司は、月界に神退われ、四魂合同して国大立命となり、月の大
神の精霊に感じて再び地上に下り、千辛万苦をなめ五六七神政の基礎的活動を開始 され、また高照姫以下四神司は、四魂合同して金勝要大神となり、大地の金神とし て太古より現代に至るまで活動を続けられている。 八王大神は自ら、天上に上り天の御三体の大神に、国祖御隠退を奏上する。
(国祖大神の施政はあまりに厳格で剛直なため混沌時代の主管神としては、少し不適 任であり、部下の諸神司は、神政施行上、非常なる不便を感じていた。さいわい和光 同塵的神策を行う八王大神及び、大自在天は施政方針が臨機応変で活殺自在であるの で万神が賛成し、常世城での国祖御隠退の決議になる。) 三柱の大神としてはこの状況もやもう得ずとし、聴許される。ただ地上主宰神に任命
した神勅は重く、国祖に対し少し緩和的神政を施すよう説得を試みられるが、容易に 受け容れられない。そこで、妻神である豊国姫命に神命を授けて諌言されたが少しも 譲られなかった。この時八王大神は再び天上に上り、日の大神に奏問状を捧呈する。 その文面は前代常世彦の常世会議開催の折り、国祖が鬼武彦に下した内命に関して記 されてあった。これにより、ついに三体の大神は聖地に下り、国祖に対し根の国に降 るよう涙を呑み、以心伝心的に伝えられる。そこで国祖は自ら決心を固められ聖地の 東北にあたる秀妻の国に退隠され、妻神の豊国姫命も坐視するに忍びず聖地の西南の 島国に退隠され、蔭から守護される。これにより艮の金神、坤金神と称える。 天の御三体は御隠退される国祖に対し「再び貴神が元の地上神界の主宰神として復活
するときが必ずくる。その時私は天から地に降って貴神を輔佐します。」と神誓神約 が交わされます。また、この国祖の御隠退も、「神界経綸上止むを得ざる次第ならん か。」と記されています。 エピローグとして、「神様の言葉を知っていると、どんな時代が来ようとも我々は失
望することない。しっかりと魂の中に神様の言葉を響かせていると必ずや煎り豆にも 花が咲く時節がやってくる。霊界物語は魂の糧であり、魂の栄養である。今は体主霊 従の世の中で、現界的(物質界)に役立つ知識、肉体の栄養ばかり取っている。魂の 栄養を取ることにより、いつも光や希望があり、私たちは生きている実感を持つこと ができる。」と正に魂に響く内容で締められました。 次回は2月11日(日)第5巻
1月14日(日)、大本山口本苑で霊界物語勉強会を開催。物語4巻の1回目。参加 者13名。 まず、講師の出口信一先生から、64巻下1章復活祭のキリスト復活の日と、開祖と 聖師の再会に関わるお筆先(70年史上P176)の日付が4月12日で一致し、開祖=ヨハネ、 聖師=キリストの証となること、また、「玉鉾の神遺勅」を紹介され、孝明天皇が大本 出現を予言されたことなど、興味深いお話があった。 拝読は1章から5章までと11章、12章。常世の国の八王大神は、自らが神界の主 宰者たらんとの野心から常世会議を企てた。戸外の武力の示威運動に出席者が萎縮した 中で、武備の全廃や八王の廃止を画策。正神に三様の対処あり。 一つ目は万寿山の八王磐樟彦や天使長広宗彦の母、事足姫が主張した方法。会議が八 王大神の陰謀、ペテンであることを看破し不参加。 二つ目は大道別の方法。神変不可思議の白狐の妙策を用い会議の転覆を計画。後に天 地の律法に触れ「暴に対する暴」となり、国祖ご隠退の原因となる。 三つ目は天山の八王斎代彦の方法。会議で堂々と正論を主張。「信ずべき、愛すべき 我らの王は生ける真正の独一神なり」は基本的神観の端的な教示で、63巻山上の神訓 に似通う。「宇宙の大元霊に比ぶれば、大自在天は象に対する蚤にも如かず。」は痛快。 「八王大神とは僭上(せんじょう)至極」の「八」から「八紘一宇」が連想され、当時と してはきわどい表現。 なお、この4巻は、聖師様が直接、筆録されている章が多い。また、総説にある神言 には、現行の大天主太神(もとつみおやすめおほかみ)が皇親神漏岐神漏美(すめらがむ つかむろぎかむろみ)に、伊都の大神(いづのおほかみ)美都の大神(みづのおほかみ) が吾皇御孫命(あがすめみまのみこと)と表されており、御神名が真正となるまでの聖師 様のご苦労がしのばれる。
拝読ヵ所 物語第十九巻 午の巻 第12章 言照姫 第13章 混 線 第15章 山神の滝 第16章 玉照彦 松江教室に於いて、新年最初の物語勉強会が開かれた。 教室内には新な年を迎え、どこか緊張感を漂わせている。 まず物語に入る前に信一先生より 「玉鉾の神遺勅(孝明天皇の遺勅と大本出現の予言)」 という小冊子のご紹介があった。 聖師様のご神格を理解する上で、とても参考になる資料である。 物語19巻も四十八の宝座(高熊山の岩窟)を舞台に佳境を迎え、 綾の聖地に於いてミロク神政の基礎がが固められるまでのいきさつが 描かれている。 次回勉強会は2月13日(火) 20巻
天までも 高く匂へよ 梅の花 瑞月 「高く匂ふや」との記述もあるが「匂へよ」だと、天までも高く匂うように修業する 様にとの意味にも取れる。 大江健三郎のテープより、子息が言葉がしゃべれないと思っていた時、北軽井沢の山 小屋に行き、クイナが鳴いて「クイナです」と言った。にわかに言葉を発したことが信 じられず、その後夜になって再び森に連れて行きヨタカが鳴いた時「ヨタカです」と言 葉を言った。大江健三郎はクイナが鳴いてからヨタカが鳴くまでの間が信仰無き者の本 当の祈りであったと語っている。 田中茶能介氏談 玉鉾の神遺勅(孝明天皇の遺言)について 第1巻のヨハネとキリストの章に世界の東北に再臨する神約が書かれている。明治25 年より開祖は神懸かりし筆先を顕わし続けるが、7年後の明治32年4月12日の筆先が 聖師が綾部入りするきっかけとなる。64巻下に4月12日は復活祭の記述があり日付が 一致する。 玉鉾の神遺勅にもこの神約が預言されているのと、アメリカが日本を攻めて来る等の預 言がある。 第5巻 総説 第10章 奇々怪々 第11章 蜃気楼 第12章 不食不飲 第13章 神憑の段 第14章 審神者 第17章 勢力二分 第18章 宣伝使 第19章 旭日出暗 第20章 猿蟹合戦 第21章 小天国 国祖隠退後、八王大神常世彦命は盤古大神塩長彦を奉じ、一方大鷹別は大自在天大国彦 を奉じて対立し地上の神界は混乱に混乱をかさねて行く。 国治立大神は野立彦命と変名し天教山に現れ、豊国姫命は野立姫命と変名してヒマラヤ 山に現れた。神々は天教山に会し野立彦命の神勅を奉じ、世界の各地に派遣される。その 予言の言葉は「三千世界一度に開く梅の花・・・」であった。 猿蟹合戦よりの飢餓に苦しむ橙園郷と、一方衣食足り余る顕恩郷の話は現代の国々の貧 富の差の問題について示唆に富んでいる。 次回は3月17日(土) 桜井道彦記 |
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