教室レポート(32)        2006

富山教室 9月26日(火)

 第16巻第15章「谷間の祈」より始まる。物語の勉強に先立ち、出口先生が先日行か

れたイランの世界宗教者会議について、写真を見ながらお話があり
ました。マハディズム

(救世主再臨)には救世主が現れ、コーランの7つの読み方を解き
明かすとされているそ

うですが、聖師は「64巻上」で救世主たるべき神格者には9箇の
大資格が必要として、

その条件を書いて居られます。

 また、歴史には文明史観と経綸史観があります。日本、朝鮮、イランとの間には何の

係も無いように感じられますが、文明史観から観るとイランのアケメネス王朝(スーサ

タールの都)と朝鮮の檀君神話(素盞鳴尊)は共に5000年前の歴史が存在します。

霊界物語による経綸史観から観ると素戔嗚尊は日本から朝鮮、チベットを経てイラン

(斎
苑館)へと旅をされています。

中韓の間では政治的思惑があって、古代高句麗を巡って国家間の論争が起こっていま

す。

また、日韓の問題も近代史の視点から見るのではなく、経綸史観から見ればスサノオと

う共通のキーワードで話が出来、解決の糸口が生まれるのではないかとのお話でした。

15章、16章で天照皇大神を丹波・大江の元伊勢に鎮祭された因縁が述べられていま

す。

その他、様々なお話がありました。


 


金沢教室 9月27日(水)


 金沢教室は富山教室に引き続いてなので、富山教室と同じお話があり、第2巻の総説、

第一章を拝読。

 金沢教室も四方山の話で花が咲き、先生の博識に、ただただ感心するのみで楽しい勉

会でした。
  




大阪教室 10月8日(日)


 2ヶ月振りの大阪の勉強会。初めての方が3名参加されました。今回は狭い部屋しか

確保できず、参加者の方々には不自由をお掛けしました。

 物語に入る前に、先生よりこの間の活動報告がありました。

宗教者会議の関連から、「他宗間の理解は、言うは易しで中々難しいことである。自分

達の信仰の足元を掘り下げていく。仏教であればお釈迦様の精神に帰って、根っ子を掘

り下げてみる。そうすると、地下に流れている水脈は1つであることがわかる。違いを

理解し合うことより、むしろ本は1つである事を認める方が近道である。ただ、これも

互いの意地とプライドが障壁となって難しくしている。」など等の、お話しがありまし

た。

 今回より第四巻に入り、第五章「議場の混乱」まで学ぶ。

「総説」にある神言は昭和17年8月、聖師が獄中からお帰りになると直ぐに、皇親神漏岐

神漏美→元津御祖皇大神、吾皇御孫命→伊都の大神 美都の大神に変更されたそうです。

元津御祖皇大神(大天主太神=主神)の神命をもって、神廷会議が開かれ、神誓神約によ

り、伊都の大神、美都の大神(厳瑞二神)は、豊葦原の水穂の国(全世界の国々)を、平和

で幸福な世界にされようと天降られて、救世のみ教えを神示され、地上神界の経綸を進め

られている。これは日本だけの事ではなく全世界の人類に対しての聖言であり、経綸であ

ること。なお、日本は豊葦原の瑞穂の中津国と表現されています。

また、ここでは言霊について書かれています。主の大神は五大父音と九大母音とをもって、

宇宙万有を生成化育されており、一秒たりとその活動を休止されることはないのです。

聖師は「宇宙にはアオウエイの五大父音が絶え間なく鳴りひびいておるが、人々の発する

正しからざる言霊によって、それが濁るから、つねに天津祝詞を奏上して、音律の調節を

行なうのである」と述べられています。

「常世会議」では大道別(道彦)が重要な使命を担っています。神命を奉じて常世城に潜入

し、常世彦の従僕となって今回の会議の目的、真相を熟知し、妙策をもって邪神の企てを

転覆させるのです。今後の大道別の活躍が楽しみです。

次回は11月23日(休日)




善通寺教室 10月14日(土)


 善通寺教室は七月以来、三ヶ月振りとなった。勉強会の巻数を決めるのに、その都度とび

とびに決めていたのだが、やはり一巻から順序だてて学ぼうと方針が定まり進行してきたが、

ようやく二巻に入ることが出来た。聖師さまも余白歌で”一二三四五つの巻の物語しづごこ

ろなく読むぞうたてき”とお示しいただいているように、国祖ご退隠に関する詳細が示され

ていて、ここをていねいに拝読させて頂くことが重要だと気付くのである。全物語を少しで

も理解させて頂くための大切な基礎の部分でもある。

 殊に第二巻の総説には盤古大神の水火より出生した八王大神常世彦とその妃である常世姫

(稚桜姫の娘)霊性について示されている。即ち常世彦には八岐大蛇が憑依して守護し、常

世姫には金毛九尾の悪狐が憑依し守護をしていると。

 この霊は常世の国にとどまっていて現代に至るも世界を我意のままに統轄しようとして体

主霊従的世界経綸の策を計画している。現代の困迷を深める世界の状況を一べつすると、ま

さしくくりひろげられる悲劇の原因が推測されるようだ。又常世彦、常世姫と連帯して六面

八臂の邪鬼が憑依している大自在天が国祖国常立命を隠退せしめようとして暗躍しはじめる。

 その手はじめに竜宮城(神代の大本)を占領しようと試みる。善神と邪神の攻防のさまが

示されている。竜宮城と地の高天原は神代の大本及びその聖地であるが、日本のこととリン

クしていて、同心円的に響き合っていて緊張感をもって読まざるを得ない。

 第七章 天地の合せ鏡まで進んだ。



津久見教室 10月16日(月)


 昼は真夏日を想わせる好天であったが、夕刻になるとひんやりとした秋風にのって金木犀の

香が運ばれてくる。

 津久見教室は第四巻の最初からスタートした。国祖ご隠退のクライマックスとなる巻でもあ

る。殊に常世彦が常世の国(北米)で世界の平和会議の開催を提案し各地の八王八頭に参加の

要請のため使者を派遣する。この会議を常世会議と言うのであるが、これには常世彦が国祖の

下に天使長となるべく仕組まれている陰謀に満ちた会議である。そんな陰謀が秘められている

とは知らない各山各地の八王八頭神はこの会議への賛同を寄せる。万寿山の磐樟彦のみは、こ

のたくらみを察知していて参加を拒む。

 会議への出席要請は当然地の高天原へも来るが、天使長広宗彦は喜んで出席しようとするが、

母である事足姫は猛反対する。板ばさみの広宗彦のもとに大道別よりのメッセージが届き、代

理者として弟の行成彦が参加することとなる。

 この常世会議は現在の国連の会議を連想させる。物語の神代の話がタイムスリップをして、

現在の場面に投映されている。

 第5章まで進む。