教室レポート(30)        2006

綾部教室 8月6日(日)

 昨日は瑞生大祭が執り行なわれた。八月の綾部の山水荘にては霊界物語第六

巻を拝読。

 第2篇 第十一章の山中の邂逅から第3篇 第十六章の大洪水(二)までを学ぶ。

 第十一章では春日姫が一人旅をしながら長白山の麓で毒蛇に襲われるところ

を春姫と日の出の神に助けられる。
 
 長白山の薬草によって回復するのだが、この一帯も降雨の日が続き狩人も動物

が姿を消し獲物がなく困り果てている。

 国祖神のご隠退によって世の中はしだいに荒廃してゆき天地の運行が不順にな

ってくる。

 長白山の八王である有国別夫妻は世の終末を日の出の神に教示され覚るものの

配下の八頭神磐長彦たちは常世彦のために神意を解することができない。

 意を決した有国別夫妻は長白山の白玉を口にふくみ黒龍、赤龍に身を変えて長

白山を下り真名井(日本海)を渡り天教山にたどりつく。そして大神に親しく仕え

る。

 第十五章 大洪水

 天地の神の言霊に耳を傾ける神人は千中一の割合となり、ついに雨は五六七日

間降り続き世界は大洪水となる。

 神示の方舟は一名目無堅間の船といい、ヒマラヤ山の八合目に漂着する。ヒマ

ラヤ山は地教山であり、瑞霊の鎮まる霊山である。

 神の声に耳を傾けなかった神人は神を祈るが時すでに遅く逃げまどうばかりで

あった。

 天災地妖と人の心とは実に深い関係にあり、人心の悪化によって天地の霊気を

腐穢し変乱をもたらし天変地妖が発生することが示されている。

 現代の日本や世界の気候の変調も無縁ではない。人間の改心が急がれる。



津久見教室 8月19日(土)


 大分県津久見市の豊ノ国分舎において霊界物語 第3巻 第46章~第50章ま

での勉強を行なった。

 探湯の神事は、天使真心彦が神務の繁忙に心身を疲労し、従臣である百照彦の

妻の春子姫の舞曲の優雅なることと神格の高尚なることに心をとろかし、神務を

忘却。しちくかんげんの道に耽溺したため真心彦と春子姫の間に面白からぬ風評

が内外に拡まった。

 この疑惑を晴らすために稚桜姫命の宣示により、真心彦と春子姫の二人は熱湯

の中に手を浸し、疑いは払拭され、八百万の神々は身の潔白を賞讃する。

 元来、真心彦は仁慈の念が深い神であることから、天使の聖職を辞職する。

その後、精神に異状を呈し、自刃する。真心彦が帰幽後、妻の事足姫は夫の恩徳

を忘れ、春永彦という後夫をもち、桃上彦という一柱の男子を産む。この桃上彦

は初めのうちは身霊ともに円満清朗であったが、月日が経つにつれて、大なる野

心を起して、その目的を達せむために八方美人的主義を発揮する。

 その結果、下々の神人より軽侮等され、不規律なる社会を現出することとなっ

た。このように不貞の水火の凝結により出生した結果、邪神の容器と不知不識の

あいだになりかわった。神諭にあるように「世の乱れる原因は、夫婦の道からで

あるぞよ」及び「慢神と誤解と夫婦の道と欲ほど恐いものは無い」と書いてある

ように第一に夫婦の関係に注意し、現代のごとく邪悪無道の社会を現出すること

のないよう、日頃から身魂をみがくための努力がいかに必要かをさとらされた。

 次に大将軍天使長沢田彦命という神人があり、この神人は難をさけ安きにつき

利己の目的のみ熱中する無責任な神人であるために、地の高天原の神政が潰滅的

状態にあるにもかかわらず天上にのぼり、ただ袖手傍観するのみで少しも神界の

ために全力を傾注することなく、結極天の八衢に現れて猛悪なる魔神となった。

ここで思ったのが、天使長がいろんな神人にかわっていく中で、万民の人々の精

神がいかにゆらいでいくか、ゆらいでいくことで今後何をどうしていけばよいの

か全くわからない今の現代を象徴するように感じた。

 次に第50章の安息日は五十六億七千万年という長い歳月を経て、至善至美至

真の大宇宙が完成されるまでを安息日といい、安息日は人々が神の洪恩を感謝し

、かつその神徳を賛美すべき日であることを勉強した。

 いよいよ次回は第4巻へすすむこととなる。



大阪教室 8月20日(日)


本日は、第3巻の最終回で第40章「国の広宮」から第47章「夫婦の大道」までを

学ぶ。
 
まず王仁三郎聖師が『国祖御隠退の因縁についてしっかり学んでおくように』と

仰っていた話から始まる。

国祖は国の御祖神であり、国祖神の御神力により地上界がこれだけ発展してきた。

私たちが何不自由なく神様から衣食住を授かるようになったのは、国祖の神政の

おかげである。ここまで進展するには想像を絶する神々の労苦があった。その事

をしっかり学ばなければ神様への感謝の念が起きない。国祖のご苦労をよく理解

されていたのは出口直開祖であり、その生き方は我々の手本である。

また、開祖のお言葉として神霊界誌の記事が紹介された。邪神界は国祖(艮之金

神)が二度とこの世に現れてこないように封じ込める調伏を行い、それがいまだ

に行事習慣として残っている。その一つに赤飯がある。赤飯の赤色は国祖の血の

意である。それで開祖は黒豆のご飯に小豆を数粒入れて炊くよう改めるご指導を

された。小豆は国祖の眷属、旭明神、月日明神に供えるため。
 
「国の広宮」国直姫命の神殿造営について問題とされるが天使長大八洲彦命によ

り荘厳な宮殿が造られ神霊を祭祀し神助を仰ぐこととなる。国の広宮は開祖の奥

津城に相応。
 
「二神の帰城」言霊別命は常世国に送られる途中言代別命に救われ、各地をひそ

かに巡視、詳細な偵察を終え緑毛の大亀に乗り大足彦と共に突然帰城する。
 
「常世会議」美山彦らは大国彦に内通し、八十枉津である悪の言論機関と探女を

世界中に配置し言霊別命、大足彦の悪評を宣伝して各地の八王神を篭絡する。各

地の八王、八頭神は邪神の奸策に陥り常世城に集まり、八王大神(常世彦)の部下

となって一大団結力をつくって地の高天原の大八洲彦命を排除することに賛成し

た。その中でも万寿山の八王神磐樟彦、天山の八王神斎代彦は常世会議に加わら

ず二派の神司は上下一致、永遠に神政を支持した。
 
「配所の月」大八洲彦命は竜宮城を襲う敵の魔軍に対して進退窮り、国祖の神勅

を破り破軍の剣を使用して敵を潰滅する。

これに美山彦らは律法を楯に国祖に処置を申請すると、国祖は涙を隠して大八洲

彦命・言霊別命・神国別命・大足彦の四天使の聖地退去を宣示される。四神将は

万寿山に蟄居を命ぜらる。
 
「可賀天下」第2代目の天使長に高照姫命が任命され、世界の八王神は前非を悔

い幕下となり聖地の神政は全く復活した。一時は飛ぶ鳥を落とす大勢力で完全無

欠の神世を現出し可賀天下と賞揚されていた。これは万寿山に退去された前天使

長以下の日夜の専念的祈念によるものであるが、天使長高照姫命以下はこの須佐

之男大神の昼夜の御守護の賜たることを少しも悟らず、天運循環と神務と神政の

結果と心おごり次第に天池の律法までも軽視するようになった。各地の八王八頭

神は再び悪霊に憑依され、八王大神指揮の下聖地は襲撃される。高照姫命以下は

神勅違反を犯して応戦。その結果聖地聖城は倒潰し悲惨な光景となる。金勝要神

の四魂、高照姫命以下四天使は自我心の強烈なため聖地聖城を追放され、エデン

の園に籠居を命ぜられるも、なおも自我が頑強なため厠神になり三千年の辛苦を

なめたまう。慎むべきは、自我心と驕慢心である。
 
「夫婦の大道」第三代の天使長沢田彦命の後継、第四代の天使長の任命は真心彦

の長子広宗彦に降り、天使に次子行成彦が任命された。広宗彦は清廉にして無慾、

かつ仁慈に深くその神政は空前絶後の聖代と称せられた。ところが、広宗彦は母

事足姫の後添の夫春永彦との間に生れた桃上彦を神政に参加させた。桃上彦は不

貞の水火から出生したため次第に邪神の容器と化して、ついには分外の大野心を

起こし天地の大経綸を破壊することになる。神諭に、『世の乱れる原因は、夫婦

の道からであるぞよ』『慢神と誤解と夫婦の道と慾ほど恐いものは無い』と示さ

れている。
 
次回の大阪は10月8日(日)で第4巻を学ぶ。




矢上教室 8月22日(火)


 第17巻の初めから拝読。第一篇を終了した。第16巻からは丹波を中心とした

物語。バラモン教の鬼雲彦の配下である鬼虎、鬼彦、岩公、勘公、櫟公の五人が悦

子姫たちの言霊の力によって改心をしてゆく物語。国祖の手足となって働く月日明

神、高倉、旭などの活躍によって鬼城山の岩窟に閉じこめられていたお節は無事に

救済される。祖父母の平助、お楢は豊国姫の神霊が降った真名井ヶ岳を訪れ、参拝

せむと歩を進める折、鬼彦たちと同道する。神霊のはからいによって五人は衣服を

とりあげられ雪の降る寒空の中裸で真名井ヶ岳に向う。あまりの寒さに困りはて平

助たちに寒さをしのぐために背負わさせて欲しいとたのむが、平助は断ってしまう。

 そうこうしているうちに五人のバラモン教改心組に神さまから天の羽衣が与えら

れ女神となって空中を飛翔する。その光景を目のあたりにして平助は自分たちこそ

善人であるのにと神に対する不平等を嘆く。その時妻のお楢は平助に対して人こそ

形の上で殺さぬが欲張りで無慈悲なことをしてきたではないかと平助の今までの行

動を述べる。

 まさしく善と悪とは人間の視点で見るのと神さまの眼でみられるのとはその尺度

がちがうことを教えられる。それにしても改心がいかに大切であるかということを

改めて教示されている。結局このバラモンの改心組は神の愛により、肉体のあるま

までは徹底した改心が出来ないので凍死させて天国に救われ神業に参加せしめられ

たという。

 この瑞の宝座は、現在京都府峰山町の真名井神社がモデルになっていて、その裏

山の久次岳の山頂近くには巨大なテーブル型の岩磐があり、豊受大神によって稲が

生えたとの伝説がある。

 王仁三郎聖師は真名井の神霊豊国姫がこの地に降られたご因縁を大切にされるた

めに、実弟の上田幸吉氏(故人)を峰山の真名井神社の宮司として長らくその職に就

かせられていた。

 またこの近くには羽衣神社があり羽衣伝説も存在する。興味のある方は是非一度

訪れられることをおすすめしたい。



松江教室 8月23日(水)


8月23日、松江の竪町会館において「霊界物語勉強会」がありました。

出席者20名(信一先生含め)で、とても生き生きと楽しく拝読及び勉強会ができまし

た。


霊界物語 第18巻
  総説歌
  第1章 第2章 第3章の拝読を行いました。

霊界物語 第18巻は弥仙山の話です。

スサノオの八人乙女の一人、英子姫様が弥仙山に於いて、神界経綸の深い仕組みをさ

れます。御経綸の一つ、玉照姫様のご誕生があります。

悦子姫様他、音彦、夏彦、加米彦がお玉の方のご出産を助けます。

楽しい会話に笑いが漏れていました。

笑いは天国と言います。深い仕組みの一端を覗かせていただき、笑いさざめきながら

毎日を過ごさせて頂きたいものです。

今回、初めて松江の勉強会に出席させていただきましたが、楽しく過ごさせていただ

きました。

   



青梅教室 8月28日(月)


 青梅教室では第四巻 第六篇より

 第三三章 至仁至愛から

 国祖の神政を支える天使長であった広宗彦が常世会議で大道別の神力によって大活

躍をするが、天則違反(あざむくなかれ)の罪に問われて追放される。父親違いの桃上

彦は常世彦、常世姫の支援を受けて、晴れて天使長の座に昇りつめる。しかし、しだ

いに神政にあきてしまう。ついには神司らの信望を失い地の高天原は衰亡していく。

これは母事足姫が天則を破り後の夫春永彦と相通じ、その罪悪の血統をうけたからで

あった。国祖はついに桃上彦に対し、職を退くように厳命を下された。今まで桃上彦

を支えていた常世姫たちは桃上彦の隠退を実は望んでいた。

 念願がかなってついに常世彦は天使長に任ぜられる。この契機になったのは常世彦

の改心であった。常世彦が天使長に任ぜられて初めのうちは穏やかに治まっていた。

聖地に神司たちが集まっている間は邪神はその働きを潜めていた。しかし八岐大蛇の

霊は密かに黄金橋下をわたり、竜宮海に潜み時をうかがっていた。一方妻の常世姫は

高月彦と初花姫を生む。竜宮海に潜んでいた八岐大蛇は高月彦に化ける。親の常世彦

ですら真偽が判ぜられない。又、初花姫の後にも酷似する五月姫が誕生する。

 常世彦、常世姫夫妻はこのことに心を痛め、ついには昇天してしまう。一端常世彦

常世姫は改心するのだが、大蛇や金狐に憑依されていた霊魂の因縁を高月彦、初花姫

が受け継いでしまう。

 高月彦、初花姫は常世彦、常世姫と名を改めて、常世彦、常世姫の後を継ぐ。この

二神の横暴により、国祖がご隠退になる軌道が敷かれてゆく。

 次回は国祖ご隠退のクライマックスを迎える。来月は四巻と五巻の勉強会となる。