教室レポート(28)        2006

富山教室 6月27日(火)

 今回は15巻の「第12章 一人旅、13章 神女出現」。「第19章 

第1天国」を
勉強しました。

 物語は12章から、いよいよ素盞鳴尊が地教山の母神伊邪冊命より神勅を

受け、チベッ
トを皮切りに世界救済の旅に出られるわけで、大神は高国別を

伴いカナンの家に一夜の宿
を借りたまう。その国人たちが大神の出現を祈願

するために断食し、日夜励んでる様を聞
かされ黙然と吐息をつきたまう。ま

た、チベットでの一夫多妻、多夫一妻の悪習を除き他
家との縁組を許された

ので、縁結びの神(イドムの神)と尊敬されます。

 今後、素盞鳴命と其のお子様(八人乙女)及び御弟子の物語が始まります

が。奇しくも、
出口先生のイラン(フサの国)からの帰国談を交え、物語と

関連した斉苑館や琵琶湖に相
当するカスピ海のお話を写真を拝見しながら拝

聴しました。
また、第19章で初めて物語の中に天国の様子が登場しました。


金沢教室 6月28日(水)

 今回が初めての勉強会である。第1巻から始まる。

参加者は10名。初めて霊界物語を読む方もあり霊界物語についての概説から

始まった。

 序を読む。第1巻の序文は大正十年十月二十日午後一時と日付けが記されて

いるが、この日綾部の神殿が官憲の手によって破壊されるその同じ時刻が誌さ

れている。聖師の不退転の強い意志が感じられる。

しかも、この序文こそ霊界物語の総括でもある。

 ”神素盞鳴命が地球上に跋扈跳梁せる八岐大蛇を寸断し、ついに叢雲宝剣を

えて天祖に奉り、・・・・・中略・・・・・国祖を地上神界の主宰神たらしめ

たまいし太古の神代の物語・・・・・。

これによりて心魂を清め言行を改め、霊主体従の本旨を実行されむことを希望

す”とある。

 発端

 この部分は当時の浅野和三郎氏はじめ幹部連が聖師に訂正を要求し書き換え

られている箇所がある。本文は同大正十年六月の神霊界誌上に前もって記述さ

れており、こちらは幹部も気づかず書き換えられる以前の文が載っている。当

時の教団の雰囲気と霊界物語出版に当って、いかに霊的、体的妨害があったか

を伺い知ることができる。

 第十八章 霊界の情勢

 第二十章 日地月の発生

 第二十一章 大地の修理固成 まで進んだ。



 4月19日に開かれた富山教室の特別講座に出席いておられた女性から「私は、

霊界物
語が好きで読んでいるが、難しくて本当の意味が理解できない、金沢でも勉

強する所がな
いのですか」という一言に、ようやく念願の金沢教室が新たに開設さ

れました。

出口先生には27日の富山に引き続き、28日には第1回の金沢教室で講義してい

ただ
きました。午前10時半より昼食を交え午後3時まで10人の出席があり行われ

ました。


第一巻の「序文、発端、18章霊界の情勢、20章日月の発生」が昼食もそこそこで

熱心に行われ、いろいろな質問が出され、出口先生との活発な質疑応答がありました。

「加賀は鏡の出るところ」と聖師様が言われたそうですが、霊界物語勉強会の中で金

沢教
室が良き手本(型)となるよう頑張って行きたいと思います。




綾部教室 7月1日(土)


 第6巻の初めより始まる。この巻は因幡(現鳥取)岩井温泉晃陽館駒屋にてご口

述される。ちなみに5号室、6号室、7号室を予約し宿泊された。

 参加者で輪読を行なう。

 松葉の塵、そして総説へと続いた。

 総説では国祖ご隠退後、体主霊従の邪気がみなぎり、物質文明の進歩と共に、

地上神人の精神は、反比例に悪化し大蛇、鬼、悪孤の邪霊は天地に充満して、あ

らゆる災害をなした。そこで国祖は天教山に隠れ、世界の大峠を免るることを地

上の神人に告げ諭すため宣伝使神を任命され世界に派遣されたのである。その宣

伝使神は埴安彦、埴安姫の教えをもって世界を覚醒し神人の御魂の救済につくさ

れた。

 第一章 宇宙大元から第七章の旭光照波まで進む。

 足真彦をはじめ素盞鳴尊の四魂から生れ出でた四天使は世界12の国魂の納め

られた地を踏み、かんながら的に邪神の頭目を改心させていく。

 そして第七章では宣伝使の心構えが述べてある。”総て大神の宣伝に従事する

者はあくまでも同行者あるべからず。他人を杖につくようなことでは宣伝使の資

格はなきものなり”と示されている。そして少しも恐るる事なかれ。神を力に誠

を杖にしてゆけば常に背後に付き添い太き功を立てさせむ。との神言である。




大阪教室 7月2日(日)


 先月に続き3巻。

 3巻は寅の巻で、太古の国祖神政(世界統治の方法)として、シオン山鎮祭の国魂

を主要な12の各山各地に配置し、八王(主権者)八頭(守護職)を定め、律法(神立

憲法)を世界に宣示してゆく。

 邪神は国魂と八王八頭の霊(こころ)を取り、神政を破壊し、各国を支配して行く

様、並びに手口が12の国魂(万寿山、青雲山、ヒマラヤ山、天山、崑崙山、・・

・)と物語を通して展開する。

 今日は其の国魂の数と丁度同じ、12人で大阪教室の勉強会がスタート。

みろくの数に因む5篇6篇7篇と進んで行くのも不思議な思いである。

 この物語発表より本当の神の神慮(みこころ)が明らかに示される。特に此の万寿

山、並びに玉ノ井邑(霊鷲山)は二度目の岩戸開きの神業経綸地で、万代不動の神政

を実施。天運循環のミロク神政に備えた大変重要な場面である。

 又神政維新の神柱生まれ、神世の移写とも云うべき章で、心して深く拝読させて

頂く事が大事かと思う。

 玉ノ井邑は湖の真中の一つ島で東西に万寿山、霊鷲山と、山々に囲まれ(まるで

スの形の様である)緑豊かで花は咲き乱れ、梅香り、霊鳥舞ひ遊び水清くとあり、

万寿山も玉ノ井邑も地上天国そのままの姿で、物語を読み乍ら鳥のさえずりが聞え、

その風景が目の前に拡がる様である。

 神世の聖師とも云える磐樟彦は神徳すぐれ、神の神慮を知る為に、霊鷲山の大岩

窟で修業にはげみ、三ッ葉彦の神霊に感合し、三界(神幽現)の真相を極める。而し

て現れた女神につきの御魂の御神体を拝せられ過去、現在、未来の神政の成行き迄

、預言、神示を授かる。(国祖の隠退も神界のプログラムであると・・・)

而して「神を信じ、天の時至るを待て、神の道も盛衰ありと、今後、波瀾曲折に富む

焦らず急がず恐れず神徳を修め、一陽来復の春来るを待て」この神の言葉

(約束)を夫夫各自の胸に深く受け止めたいと思う。

 万寿山の国魂の色が赤で赤誠=真心に通じ、二代様が誠がこの世で一番尊ひと云わ

れた意味が判然とした気がこの章を読んでした。

 霊鷲山の岩窟は宇宙の縮図で、禽獣虫魚に至る迄、森羅万象ことごとく、その所を

得て地上神国が形成されていたとある。

 今の現界の地球は、日本を始めその逆である。

神は人(蒼人草)だけでなく、全ての生き物をも安住せしむる為に、この地上界を造ら

れ、自然界が存在する事を、今一度考えなくてはと思う。

 聖師が皇道維新(大正維新)の中で、人には御魂の因縁が在り、その因縁に依り、そ

れぞれの国に生まれる様、定まっていると(生替り死替り乍ら)個々の役割と使命(天

職)を果す為に、又時には外国に生まれる事もあるが其は見聞を拡め、又霊的に戻っ

て来て、よりお働きをする為だと書かれてるとのお話である。

 又聖地も神代から定まっていると。聖師が祭祀の道を大本に確立したのも玉ノ井

湖の白竜の一つである青雲別の因縁の働きかも知れない。

 又農業と教師は天職だと仰っている所がある。

確かに種(作物の生命)と、国の将来を担う子供達を育てる上では同じかも知れないと

思った。

3巻の総説に理想の神世を出現させようとする次第を略述とあり、読者は「霊主体従

の身魂に立ち帰り、世界万国の為、弥勒神業に奉仕されむ事を希望す」とある。

 神の心を、聖師の思いを覚り、目覚めて少しでも手助け出来る身魂にと願うもので

あります。



矢上教室 7月12日(水)

 本日は新暦だが7月12日、聖師さまご生誕の日である。矢上教室世話人の大畑譲

さんはこの日が誕生日。矢上の物語勉強会と奇しくも同日となった。

 さて矢上教室は第16巻3篇よりスタート。

 第18章 遷宅婆

 百日百夜をかけて白木の宮殿が完成し、神霊の鎮斎の斎主は英子姫が奉仕。その時

に悦子姫に天照大神の和魂が神懸って「この地は綾の聖地に次げる神聖なる霊場なり。

天神地祇の集りたまう神界火水の経綸場なり。神界に於ける天の霊の川の源泉にして

宇宙の邪気を洗い清め、百の身魂を神国に救う至厳至聖の神域なり。この東北に大江

山あり。ここは神界の芥川で邪霊の集合湧出する源泉であり、霊の川の霊泉をもって

世界に氾濫せんとする濁悪汚穢の泥水を清むべき使命の地なり。

 この濁流の彼方に天の真名井ヶ岳あり。ここは清濁併せ呑む天地の経綸を司る瑞の

霊の神々の集まる源泉なり。豊国姫の分霊、真名井ヶ岳に天降りミロク神政の経綸に

任じ給ひつつあり。」との神示。元伊勢、大江山、真名井ヶ岳の神界における使命と

役割が明示される。

 話変って悦子姫、青彦等一行は宮川の上流にある高姫の仮小屋を発見し述懐する。

高姫また黒姫が出て悦子姫、青彦たちと問答になるが、いかに説くとも高姫たちはス

サノオの尊、瑞の御霊への反発心つよく耳をかさない。青彦は”大抵の男女は十人が

九人までやられてしまう”と高姫、黒姫の舌鋒を警戒する。言霊によって魅入られて

しまうからだ。神文にあるように”異しきいやしきものと相哈うなかれ”というのは

まさしくこのことであろう。
 
 16巻を最終まで拝読し完了した。来月は17巻、引き続き丹波神界の話となる。