教室レポート(159) 2017
昭和3年夏から秋の王仁三郎聖師の東北旅行及び先日の鳥海山祭典他の模様を聞く。
また、おふでさきの読み方を原本に沿ってたどった。
第28巻 第七章 無痛の腹 第八章 混乱戦 第九章 当推量 第一〇章 縺れ髪
泰安城はセールス姫等の悪政に革命の機運が熟し、シャーカルタン一派とトロレンス一派は、
泰安城に攻め寄せる。
玉藻山の聖地には其の真相が報告され、真道彦命は止むを得ず幹部に押されて泰安城に向け
出陣する。カールス王はテールスタン、エール等によって新高山の巌窟を仮の城塞となし、一方
泰安城は真道彦等の手に渡る。真道彦はカールス王を泰安城に迎え入れようとするが、真道彦等
を誤解したカールス王はヤーチン姫、真道彦を牢獄に投じてしまう。
天嶺、泰嶺に残っていた日楯、月鉾兄弟に神懸りがあり、兄弟はユリコ姫を伴い琉球の南島の
照彦、照子姫の救援を求める為、琉球に向っていくのであった。
最後に宣伝歌の披露。今日は沖縄民謡のてぃんさぐぬ花のメロディで。
次回 12月13日(水) PM7:00~
桜井道彦記
金沢、高岡共通
愛善世界誌平成29年11月号に掲載された霊界物語第5巻第26章「艮坤の二神」を拝読
この第5巻は第4巻45章「ああ、大変」で国常立尊が悪神の悪だくみにより、やむなく御隠退
に成られ、正しい神人とともに根底の国に赴かれます。しかし、世の行く末を案じられた艮
の金神(国常立命)と坤の金神(豊国姫命)は野立彦命、野立姫命と名を変え、野立彦は天教
山(富士山)に、野立姫は地教山(ヒマラヤ山)に隠れて陰よりご守護に入られます。
この26章は、太古の話というより、明治25年の国祖御復権(大本開教)の意義が挿入されて
いるように思います。
第四巻に示す地球の中軸は神示の宇宙(第4巻)に書かれた霊界、即ち地獄で国祖御隠退と
ともに艱難辛苦をなめ修行をされていた神々が国祖御復権とともに世に出られたことを意味し
ます。従って、霊的話と受け取れます。
この天教山より打ち上げられた数多の星光は正しい神人の魂で、国祖御復権とともにミロクの
世を建設するお手伝いとして世に出てくる事を象徴的に示されたものだと思います。
「地中の空洞(天の岩戸)を開き」も太古における天照大神の天の岩戸開きが1回目で、こ
ん度の国祖の御復権は天運循環し野立彦命(国常立尊)の御神徳により2回目の天の岩戸開き
となります。
基本宣伝歌の『三千世界一度に開く梅の花』は国祖とともに長年根底の国でご苦労され「天
授の真霊魂に立替はり」とあるように、その人本来の姿となった神人が国祖の御復権とともに
世に出て来られることを意味します。この事は梅の花が冬の寒さをしのぎ早春に開花させ、
それがやがて実を結んで立派な梅となるように、苦労された神人がミロクの世建設のために
世に出て働かれることを意味するのでしょう。
金銀銅の天橋に救われた神人は天教山の青木ヶ原に集まった。神諭には人の霊魂は3段に別け
てあると示されているように、さきに、天教山より星光として世界に間配られた神人は各地
に出生して居り、天教山の宣伝者は各地を巡り、人々に神の教えを伝えます。ここに教えを
伝える人と聞く人との意気が合い、ちょうど磁石に鉄が吸い寄せられるように、神の正しい
教えが身魂、即ち霊的にも体的にもその奥にしみ込みます。これがいわゆる「身魂の因縁」
と言われるものです。人と会った時なんとなく好ましく感じる人と、そうで無いのは身魂の
因縁なのでしょう。この関係は神の教えにも共通し、大本の教えを素直に受け入れられる人
と、そうで無い人があり、天国に籍を置く人と中有界や地獄に籍を置く人がはっきりします。
また、「引つかけ戻しの仕組」は神によって大本に引き寄せられた人が一時的に大本を離れる
ことがあります。しかし、神の御綱に結ばれた人は必ずまた引き寄せられて活躍するものです。
高岡教室
霊界物語 第20巻 第9章「童子教」を拝読。
第1章に出てきた「不言実行」がここでも出てくる。問われた宗彦は態度で示して返事をしない。
田子作は『・・・・斯う思へば何にも知らずに実行する者位幸福な者はないワイ』と言ってい
る。〔6月の高岡教室を参照されたい〕
三人上戸(怒り上戸・泣き上戸・笑い上戸の三人)に似た笑童子、泣童子、怒童子が現れます。
三国ヶ嶽の鬼婆を言向け和わす前に、怒童子は「ここを何処だと心得ている。貴様の目には
悪神の巣窟と見えるであろうが、誠の神の目から見れば、どこもかしこも皆天国浄土だ。貴
様の心に地獄が築かれ、鉄条網が張られ、鬼が巣を組んで居るのが分らぬか」と言われ、田吾
作は「併し乍らマアマア結構な教訓を受けたものだ。先づ自分の心の中の鬼婆を征服して掛
らねば、何程努力しても駄目だワイ」と自分の心の中に巣くっている鬼婆をまず改心させな
ければならないことを覚ります。
以上 阿良田記
霊界物語 第18巻 第7章「神か魔か」、第8章「蛙の口」、第9章「朝の一驚」を拝読。
第7章「神か魔か」では新しい信者を獲得出来ないウラナイ教の丑公達は比沼真名井に参詣
する信者を計略をもって欺し、入信させます。
第8章「蛙の口」では計画通り事が運び、弥仙山の麓の豊彦の息子綾彦と妻のお民を魔窟ヶ原
の岩窟に伴い帰ります。入信者を二人まで連れてきた事に喜び黒姫は一同に御神酒を与えま
す。酒を飲んだ皆は酔ってつい気を許し欺した計画の一部始終をべらべらとしゃべります。
寝間へ向かう綾彦とお民の二人はその話を聞くとわなしに聞いてしまします。
夫婦は一緒におけないと言ってお民を高城山に出すと聞いて、二人は三四日一緒に置いてくれ
と言う若夫婦に、黒姫は夫婦の関係を黄貂(夫婦は谷を隔てて独立して生活をするが、決し
て心は離れていない)に擬えて諭します。しかし、高山彦がフサの国に帰ると言い出すと黒姫は、
夫婦は「車の両輪、唇歯輔車の関係」だと言って怒ります。
章題の「蛙の口」は「蛙は口ゆえ蛇に吞るる(蛙は鳴かなければ居場所がわからず、蛇に食われ
ることはない)」という意味であろう。
*唇歯輔車: 一方がだめになると、他方もだめになってしまうような、お互いが助け合
うことによって成り立つ関係のたとえ。もちつもたれつの関係)
第9章「朝の一驚」は、話をすっかり聞いてしまった夫婦は一睡も出来ず、朝になって黒姫に
暇をくれと言います
話を聞いて一同を呼び事情を聞きます。すると梅公は、それは夜前酒を飲んで気が緩み、大江
山の悪魔の霊が憑依して八人の手柄を抹殺しようとして喋ったのだと言い、そして、再び悪魔
が入らぬよう神霊注射の鎮魂をしてほしいと言い逃れします。そこで黒姫はその話を利用して、
霊のことは何も解らない夫婦を丸め込みます。
一般的に言えば霊に関して真実を教えてくれる宗教は大本を置いてありません。霊感商法など
怪しい宗教はこの誰も知らない霊を上手く利用して金儲けをしているのです。
以上 阿良田記
次回
金沢教室12月18日(月) 午後1時30分 第18巻
高岡教室12月14日(木) 午後7時 第20巻
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