教室レポート(146) 2016
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先月に続き天地創造のお話をしました。
五日目(イツカ)の十億年では、宇宙は天地剖判という劇的な変化をとげます。伊都能売神諭によるとご精神
の良い神様は泥海の世界に住んでいても何の楽しみもないので、皆が楽しく暮らせる世界を創りたいと、日の
大神様にご相談をかけられます。一体が泥水の世界から天と地を分け、海月なす漂う大地からは星辰を生み、
太陽と月を造ります。地球が生まれ包絡を伏せたような裸の大地が出来上がります。
六日目(ムユカ)の六億年では、動植物が生まれ山野は青々とし、地上の色を映して空は青く海もまた空の青
を映して青く輝きます。宇宙一切の万物に水火の活用が加わり、森羅万象の大根元が確立します。天主は宇宙
万有一切をムユカに創造されました。しかしまだ人類の誕生はなかったようです。
七日目(ななか)。天主は一大金剛力を発揮して、世界を修理固成し、完全無欠の理想世界、所謂五六七の神
代、松の世を建設されます、その工程が七千万年の歳月であって、これを安息日(ななか)と言うのです。神
が発心をされてから合計五十六億七千万年を経て本当の意味で宇宙は完成(ミロクの世)するのです。
旧約聖書の宇宙創造は物語に示された宇宙創造のイツカ(天地剖判)以降の出来事です。天之御中主神の宇宙
創造はさらにそれ以前の歴史(40億年)で、主神が初めて明かされた本当の宇宙創造のお話です。そして、こ
れまでは何所にも書かれていません。
なお、このホームページには「天地創造と五六億七千万年の歴史」と題して同様の内容が詳しく載っているの
で参照にされたい。
出口王仁三郎聖師は瑞の御魂で救世神です。入蒙記にはハッキリと書かれています。我々を救って下さるのは
神素盞嗚大神様だけです。
人類はいつこの現界に生まれたのでしょうか、先にも言いましたが三六大神様が楽しく暮らせるような世界を
創りたいとして天地を剖判され、いよいよミロクの世の完成が近づいています。天国こそが神様が言われる「
楽しい世界」です。そして、どんな神様も一度は現界に生まれてこなければ天国に行くことは出来ないのです。
現界に在って正しい生涯を送り、霊界に帰る時、既に心の内に天国を築いていなければ死後天国に赴くことは
出来ません。現界での常日頃の情動(心のあり方)がそのまま霊界に持って行くからです。では心をどう正し
たらよいのでしょうか。その羅針盤となるのが霊界物語です。霊界物語の拝読こそが天国へ行くための吾々に
与えられた課題といえます。是非霊界物語を心読したいものです。
そして心に念ずる神様は宇宙の主神大元霊天之御中主大神様であり、その顕れである瑞の御霊・神素盞嗚大
神(聖師)様です。人生には我こそはという「我」は禁物です。生まれ赤子になって一切を神様にお任せする
人生を送ることです。我が身に起こる事全てを神様は御存知だからで、どんな状況にあっても、それを受け入
れ、心配する必要はありません。ただただ神様を祈ることではないでしょうか。
金沢教室
序文、凡例、総説歌、第一章「黄金の衣」、第二章「魔の窟」を拝読。
総説歌では第一七巻の展開が歌われている。
黄金の衣では正月二八日に平助、お楢、娘のお節は真名井ヶ嶽をさしてお礼参りに行くことになる。若い岩公、
市公、勘公は一足先に進み、お節をさらったことで心の鬼に攻められる鬼虎、鬼彦は路傍の糞壺に落ち、真っ裸
となって寒風吹かれ震えている中に岩、市、勘公たちが追いつく。旭明神の眷属であるおコン狐にだまされて、
ついに五人とも裸にされてしまう。そこへ平助親子が追いついてきた。
魔の窟では雪崩に遭いお節は首から下が埋まってしまいます。助けようとする鬼虎鬼彦にたいしお節はあくまで
も拒絶します。また、悲観した平助夫婦は自殺しようとします。助けようとする鬼虎鬼彦にたいしお節同様拒み
ます。思いあまった鬼虎はお楢に「私を思ふ存分なぶり殺しにしてください、さうしたら貴女の恨みはチッとは
晴れませう、さうして私の罪を忘れて下さい」と懇願します。
雪塊から助けられたお節はキャキャと叫びながら谷底に降りて行く。追っかけて行く一同はお節が本当に閉じ込
められている岩窟の前にたどり着き中に入る。
以上阿良田記
第六章「和合と謝罪」第七章「牛飲馬食」を拝読。
北山村の本山では高姫と黒姫がウラナイ教の前途についてコソコソ協議をこらしている。
黒姫は高姫に対し日の出神が確りしないからこんな事態が生まれたといえば高姫も竜宮の乙姫がだらしないとお
互いをなじります。ついに高姫は怒り心頭に発し自室にこもってしまいます。仕方なく黒姫は高山彦を高姫の居
間にやって機嫌をとらせにやります。元々はツーカーのなか、売り言葉に買い言葉で、弾みで喧嘩したので黒姫
から折れて出ればすぐ打ち解け合える。ここでの高姫、黒姫の掛け合いがたいそう面白い。
自転倒島の魔窟ケ原に残してきた部下達を三五教にとられるのを心配して、鶴公、亀公に二艘の飛行船を出して
迎えにやる。
牛飲馬食では、冒頭の文章で、元伊勢にお祭りした祭神天照大神は天照皇大神の和魂であることがわかる。
魔窟ケ原に残された梅公以下の連中は大将のいなくなったのを幸いに牛飲馬食会を開き二年分蓄えた食料を食い
尽くそうとしている。そこに青彦、紫姫の命を受けた馬公、鹿公がやって来て一緒に飲み始めたところへ、鶴公
、亀公達が到着し一同は慌てふためきます。
馬、鹿は青彦、紫姫が改心し、玉照姫様を帰したいと申し出るので、鶴公はフサの国の本山へ報告に行き、馬、
鹿も元伊勢へ帰って行きます。
この場面は昨今の議員さんの政務調査費の使い方によく似ています。自分のものではないが使い方を任されてい
る場合、他所からの監視がないので我よしで身勝手な使い方をしています。
以上阿良田記
次回
富山教室 11月17日(木) 第19巻 午後7時から
金沢教室 11月21日(月) 第17巻 午後1時30分から
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