教室レポート(14)        2006
               
 矢上教室 1月9日(月)

 手力男報

 矢上教室の会場となっている大畑家では昨年末よりの積雪で、屋根から降りた雪が家の回りをとり囲んでいる。

高さはおよそ130cm。いつになったら融けるのだろうかと思われる程。

 午後8時からの勉強会に近隣各地より集う。


 ご神前の間は外の寒さがうそのように温かい。聖師さまのぬくもりに包まれているようであった。今回で矢上教室

の勉強会は35回目。新年のスタートにふさわしい数。


 今回学んだのは第12巻 第4編 古事記略解。12巻は天岩戸開きがテーマの巻である。古事記略解はそのテーマ

の完結。しかも霊主体従の巻シリーズの完結の巻でもある。

 第28章 三柱の貴子、第29章 子生の誓、第30章 天の岩戸と拝読をすすめながら、その内容を味わった。

 三柱の貴子では
   
       天照大神が高天原
       
       月読命が夜の食国

       須佐之男命が大海原

を知ろしめすよう伊邪那岐命より分掌をお定めになる。

 大海原とはこの地球上のことと示してあり、須佐之男命のご使命について解説がなされている。また根の堅洲国と

いうのは地下の国という意味ではなく、伊邪那美命は月読命と同じく月界においでになったのであると明示され、月界が

根の堅洲国の意であると示してある。

 月読命と須佐之男命はまさしくご一体の存在であり、母神伊邪那美命のご分霊と拝せられる。

 三種の神器である玉、鏡、剣についても形あるものではなく、誠の神器は七十五声の言霊であったこと、そして献餞

をし祝詞をあげて鎮魂帰神の霊法に合致して一つの大きな言霊をなして天の岩戸開きがなされたとのことである。

古事記の真解はどうしても霊界物語によらなねばとの感を強くした勉強会でした。


            
                             
                      


 松江教室 1月10日(火)

 楠彦報

 松江教室では、会場の竪町会館が満席となった。第15巻(寅の巻)第17章 窟の酒宴から始まる。窟の酒宴

第18章 婆々勇では、ウラナイ教の高姫、黒姫が登場する。そしてウラナイ教の本質を自らの口で明らかに

してゆく。云く”変性女子の霊や肉体を散々バラバラにして血をすすり、骨を臼でついて粉となし、筋を集めて

反物に織り、血は酒にして呑み、毛は縄にない、再びこの世に出てこぬようにするのがウラナイ教の宗旨だ”と。

 第四編 神行霊歩 第19章 第一天国から第22章までを輪読する。

 第一天国ではスサノオの尊が高天原から追放されてからの足どりが述べられている。そしてフサ(現イラン)の

ウブスナ山にイソ館を建立して世界経綸の拠点を置く。そこを言依別命が訪問しようとするが、その途中河鹿峠

で転落してしまう。しかし再び現界に帰還してイソ館で八島主に会う。八島主は天照大神から生まれた五男神の

一柱の熊野樟日の神であるが、物語ではスサノオの神の子として登場する。そしてイソ館の教主としてスサノオ

の神の留守をあずかる。ちなみにフサの国のタールの都の日の出別の神は吾勝の命で、この神も天照大神から

生まれた五男神の一柱である。天照大神の御子も実はスサノオの神の子供であったというのが聖師さまの見解

である。

 さて八島主の八島とは日本のことを示している。八島の(あるじ)と思はれる。古事記の真解は物語によらねば

わからないと思はれる。
 
 次に帰顕では21世紀初頭のことが記されている。即ち今の時代である。松彦が”昔のように今日の時代は、毛筆

や鉛筆や万年筆など必要ありません。唯指先を以って空中に七十五声の文字を記せば配達夫は直ちに配達して

くれます。この交通機関は21世紀の初頭から開始されます。”と述べている。大正11年に記された物語で、今から

80数年前に誰が今日のインターネットやっ携帯電話のメール通信を予知し得たであろうか。ただただ驚きである。

 次回は16巻へ。