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教室レポート(138)        2016











金沢教室 2月15日(月)  


金沢。高岡共通

愛善世界2月号掲載の霊界物語第48巻第12章「西王母」を拝読。

1- 高天原を治めておられるのは大国常立尊であり、又の御名を天之御中主大神と申し上げます。

 そして、霊徳の完全に発揮された御状態を称して天照皇大御神と称へ奉るのです。

 *なぜ同一神でありながら御神名が三つもあるかと言えば、この三神の御名を霊力体という三元から見た



   〔霊〕天之御中主神   〔力〕天照皇大御神    〔体〕大国常立神言   となり

 *そしてこの神様はお働きを分かち厳霊と瑞霊と現れます

  *厳霊=至厳至貴至尊にして過去、現在、未来に一貫し、無限絶対無始無終に坐ます神の意義

である。そうして愛と信との源泉と現れます至聖至高の御神格である

  *瑞霊=現界、幽界、神界の三方面に顕れて万有全てに永遠の生命と歓喜悦楽を与へ給ふ神様で

ある。瑞と云う意義は水々しという事であって至善至美至愛至真に坐ましかつ円満具足《完璧な》の

大光明と云う事になる。又霊力体の三大元に関連して御守護なさるので三の御魂と申し上げ、或は現

界、幽界(地獄界)、神界の三界を守り給うので三の御魂とも称へ奉るのである

厳霊=経の御霊・神格の本体で、高天原の太陽と現れ給う。

瑞霊=緯の御霊・神格の目的即ち用(実地の活動力)で

   *言霊学上これを豊国主尊と申しあげ又神素盞嗚尊とも称へ奉る。高天原の月と現れ給う。

故にミロクの大神=月の大神。      〔瑞霊は 豊国主尊=神素盞嗚尊=ミロクの大神=月の大

神〕

 

2- ミロク=至仁至愛の意であり、仁愛と信真によつて宇宙の改造に直接当られる。

   弥 勒 = 漢字から見ると 弥々(いよいよ) 革(あらた)める力となる。五六七と書いてミロクと

   読む。

 善悪不二、正邪一如とは善も悪も全てを平等に扱われる神の立場から言われた言葉でる。自然界(現界)

は善悪が混在し、美醜も同じく交わって一切の万物が成育し、順序が成立っている世界でり、そこに住む現

界人の我々が言う言葉でない。しかし、人は自然界に身を置く以上霊界に倣って霊主体従といって神を第一

にし、愛の善と信の智を主として世に生きていかねばならないのである。 

ところが、現代人は見ることの出来ない霊界を信じることができず、物事の裏に潜む霊的部分が何んである

かを理解出来ないで、観念的で暗中模索しているので、人はどうしても体を重ん霊を軽んじてしまい物質的

欲求にのみ片より地獄に堕ちやすいのである。

 こうした現界の不備な状況を補おうとして現代になって大神様自ら地に降り、神格を預言者(聖師)の精

霊に充たし地上の人々に天国の福音を宣伝(霊界物語)されるに至ったのです。

*仁愛(みろく)について 第三七巻 霊の礎(九)に以下のように示されている。

 天の御国に於ける愛は  主神に対する愛にして  之より来る真光は  即ち無上の証覚ぞ

 霊国所在の真愛は  公共に対する愛にして  之をば仁愛と称ふなり  仁愛の真の光明は

 神に基く智慧ぞかし  これの智慧をば信と云ふ  ・・・・・・

  *天国に於ける愛は主神に対する愛。  *霊国に於ける真愛は公共に対する愛で、これを仁愛という。

そして神に基く智慧で、この智慧を信と云う。


3- 人間が生まれてくるこの世(地上)は天人と言う苗を育てる農夫のようなものである。

 人間は天人そのものであり天国にいる天人は人間の善徳の発達したものである。そして天人は愛善と信真

によって永遠の生命を維持出来る。

 人間は現界での修業を終へ天国に復活し、現界人と似た生涯を永遠に送ります。天国は円満(歓喜に満ち

た足りた)な世界であり、益々円満となるよう活動させるという、大神の目的によって造られたものです。

 それで高天原における天国及び霊国の天人は全て人間から来たのである。大神様を除く外、一人の天人と

いえども天国で生れたものはないのである。必ず神格の内流は終極点である人間の肉体に来て、ここに留ま

つてその霊性を発達させ、その後天国に復活し、ここに初めて天国の各団体を構成するようになるのである。

《大神様以外のどんな天人も必ず現界に一度生まれ、修業(神格、霊性を作りあげ)を終えて天国に生まれ

(戻)るのである。 第16巻第16章「神定の地」に『吾は天照皇大神なるぞ、其昔此御山に現はれ、産釜、

産盥と俗に称する天の真名井に御禊して、神格を作り上げたる我旧蹟なり・・・・』とあるように、天照皇

大神といえど一度は地上に生まれられたのである。》

4-  太古ミロクの世が来ることはどの神も知っていたが、どうしたら来るがと言うことは誰も知らないとも

書かれています。ものには順序があります、ミロクの世も神様の計画通りに進行しているのです。『ここにお

て神は時機を考え、弥勒(出口聖師)を世に降された』のです。そして弥勒はこの宇宙の一切の事をお知りに

なり我々に天国の福音《神の国と救いの教え》を完全にしかも詳細に霊界物語を通してお示しになられたので

す。


5- 宇宙全体を人体(巨人)に譬えられています。そして宇宙を構成する高天原も大きな形式を備へた機

関であり、また一個人(形式)であると表現されています。人間もまた、その形体の中に天国の小団体に相

当する諸官能《感覚器官の機能》を備へ種々の機関を内蔵し、そして天国地獄を含んでいるのです。

  聖師様は夜静かな所で耳を塞ぐとゴーという音が聞こえるがそれが宇宙の活動する音であると示されて

います。人間も宇宙の縮図である以上内蔵や血液の流れが発する音は宇宙の活動と同じなのです。朝日新聞

(H25.11.25付け)に堺市中区のソフィア・堺で、プラネタリュームに、人間の細胞などの顕微鏡映像を投影

する市民講座「からだのなかの天の川へ」があった。細胞や血管の動きを、カラフルに処理した動画を投影

された。 解説した。石井教授は、「投影することで、小宇宙にも例えられる人体に興味を持ってもらえたら

うれしい」と話したとある。


 

第16巻第11章「宝庫の鍵」、第12章「捜索隊」、第13章「神集の魂」を拝読。

第11章「宝庫の鍵」では秋山彦の家を訪れた高姫、青彦は紅葉姫が玄関を一寸離れた隙に、額の裏にある宝

庫の玉鍵を見つけ盗んで逃げます。二人は由良の港から小船を盗み、月照る海原に漕ぎ出す。

12章では秋山彦は、ウラナイ教の高姫に鍵を盗まれたことを知り『彼等は冠島沓島に船にて渡りしに相違な

い、一時も早く船の用意をなし、後追かけて鍵を取返さねばなるまい』としているところへ。

第13章「神集の魂」亀彦、英子姫、悦子姫の三人が尋ねてきます。事情を知った亀彦は大江山の方に向っ

て天津祝詞を奏上し鬼武彦の救援を求めます。鬼武彦、亀彦は加米公その他秋山彦の家の子郎党を引率、沓

島に到着します。岩窟の中で玉を探す高姫を見つけ、鬼武彦は巨岩で穴を塞いでしまいます。高姫は冠島の

玉が欲しければ吾々を出し、冠島まで連れて行けと言うのでしかたなく冠島へ連れて行くと猿の如く山上に

駆け上り、手早く珠を掘り出し懐中に捻込みます。空模様が怪しくなったので一行は田辺(現在の西舞鶴)

へ向かいます。高姫のしたたかさがよく出ています。

 『因に言ふ、此如意宝珠の玉は一名言霊と称し又神集の玉とも言ひ言語を発する不可思議の生玉である。

丁度近代流行の蓄音器の玉の様な活動をする宝玉にして今はウラナイ教の末流たる悪神の手に保存せられ独

逸の或地点に深く秘蔵されありと言ふ。』と書かれています。


高岡教室 2月18日(木)  


第18巻第14章「蛸の揚壷」を拝読。

黒姫と高山彦が仲睦まじく話している所へ寅若、富彦、菊若の三人が帰ってきます。失敗したことを何とか誤

魔化そうとしますが黒姫に見破られ、「麦飯なと、ドツサリ食つて休みなさい」と追い出されます。黒姫は綾

彦に詮議をしたい事があると高山彦を追いだし、綾彦を呼んで生まれを聞こうとしますがどうしても明かしま

せん。そこへ紫姫が出て来て私が聞きますからと綾彦を連れて行きます。しかたなく黒姫は青彦を呼んで綾彦

が「弥仙山の麓の、於与岐の村の豊彦と云ふ男の息子ぢやないか」と問いかけければ、青彦はそうだと答えま

す。そこで黒姫は三五教ならどんな手段を使ってでも奪って行く(実は黒姫の心の内が言わず語りに出ている)

だろうからと横取り(蛸の揚壷)されないよう、よい策を講じるようにと、信頼する青彦に命じます。

そこで青彦は「それは重大事件ですなア。よくよく考へませう。どうぞ此処限り他に漏れないやうに、絶対秘

密を守つて下さいませ」という。

さて三五教信者であるはずの青彦や紫姫が何故ウラナイ教になったのか、そこまで信頼してよいのであろうか。

                                     以上阿良田記

次回

富山教室 3月17日(木)午後7時より    第18巻

金沢教室 3月21日(月)午後1時30分より 第16巻