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教室レポート(125)        2015










金沢教室 1月19日(月)  


金沢。高岡共通

愛善世界誌平成27年1月号掲載の霊界物語抜粋を拝読

第16巻の「神定の地」はすでに勉強しているので、天照大御神様についての概略をお話しする。続いて「天

地は神の御姿」(霊界物語第25巻 総説)を拝読。


 

「梧桐一葉落ちて天下の秋を伝ふ」の梧桐はアオギリです。この文句はおそらく坪内逍遥作の歌舞伎の演目『

桐一葉』を踏まえての表現ではないでしょうか。

豊臣家の忠臣片桐且元(かつもと)が散りゆく桐の一葉を見て豊臣秀頼、延いては豊臣家の滅亡を感じる場面

が想起されます。水面を吹きすぎる春の風が起こす波紋から、そこから起こる物事の事態を感じ取れるのです。

 草木が風になびく様子も、せせらぎの音も鳥が歌い蝶が舞う様子はすべからく神のお声であり、また御姿で

す。空に輝く日月も空一面を覆う星も、森羅万象全てが神の表現であり、感じようによっては吾々の師であり

教典です。そこに「芸術は宗教の母なり、芸術は宗教を生む」という聖師様のお言葉の神髄があるのでしょう。

また、善悪美醜もまた天地の働きを構成する陰陽の表現であり神の御姿なのです。天然自然の姿を見て何を感

じ何を思うか。物語を読んで何を感じ何を思うか。

 現幽神の三界を解き明かす霊界物語は全て神業であり、瑞月(出口聖師)の口述もまた神業の一端である事

は疑いないのです。

 「桐一葉落ちて天下の秋を知る」が逍遙の原作です。聖師は言葉を少し換えて、単に桐としないで本来の意

味である梧桐としています。一般的な桐と梧桐は種類が違うようで、種子は古くは食用にされ、太平洋戦争中

には炒ってコーヒーの代用品にした。また、中国では鳳凰が住む樹とされています。アオギリの葉は大きな葉

っぱで、豊臣家という大きな存在が落ちて時代の変換点を感じさせるものです。

 また知るを「伝う」としています。神と人との関係では、人は霊界物語のように読んだり聞いたりしてその

内容(教え)を知るのですが、一方神様から見れば我々に伝えられてるのです。気づくと気付かぬとに関わら

ず多くのことが霊界物語は伝えようとしてます。

 先般の白馬村の地震は緊急地震速報があり数秒後に長い揺れを感じました。これは不思議な初めての体験で

したがほんの数秒前でも、何かが起こるということを知ることが出来ました。この渾沌とした時代を迎えて、

どんな状況が起こるのか、想像を超える事態が訪れるのではないかと思われます。そのとき知るでは遅すぎま

す。神様はおそらく何んらかの手段で前もって「伝え(御内流)」て下さるのではないでしょうか。


 次のお歌三首は神の黙示《はっきりといわず暗黙の中に意思・秘義を表示すること》です。大本三大学則を

わかりやすく表現されたもので、若い頃よく愛善歌として歌ったものです。これもまた神の本体である霊力体

を自然の観察から伺い知ることが出来るのです

第13巻 総説の(二)霊力体 に

 神徳の広大無辺であることは、人のうわべだけの浅い智恵ではうかがい知ることが出来ない。そうはい

っても、吾々は静に天地万有の燦然と輝き順序ある事を観察し、また生きとし生けるものの状態につて仔

細に視察すば、明かに宇宙に霊力体の運用とすぐれた働きを覚り、神がこの世に明らかに存在することは

疑を入れる余地が無いことが判る。

 神の黙示は則ち吾々が天地を俯仰《下を向き、また上を仰ぐ》見ることで宇宙の霊、力、体の三大を

知ることが出来る。

と示されています。

一、天地の真象を観察して真神の体を思考す可し(宇宙の本当の姿を観察し、真神(この世をお創りにな

た神)の体的働きを思いめぐらしなさい)

一、万有の運化の亳差無きを視て真神の力を思考すべし(万物の巡り行くさまを観察し、わずかな差も無

きことを知って真神の力を思いめぐらしなさい)

一、活物の心性を覚悟して真神の霊魂を思考すべし(生物全ての心の特質を知って真神の霊的働きを思い

めぐらしなさい)

 

■金沢教室 1月19日(月)

第15巻13章「神女出現」を前回に続いて再度拝読しました。


高岡教室 1月29日(木)  


霊界物語第17巻第10章「四百種病」を拝読

黒姫は病気には1、ほっといても治る病気、2、薬と医者で治る病気、3、神信心でないと治らぬ病気、4、

神様でも医者でも治らぬ病気 の四種類ありが有ると言っている。そしてお節の病気は恋という病で3番目に

なるらいい。

また黒姫は高姫の書いた神諭を声高々と読み上げるが、その内容はほとんどが開祖の御筆先のパクリである。

そして高姫は国祖を御引退に追い込んだ首謀者の常世姫の現れだと言っている。また、瑞の御魂の排斥が目的

と如実に語っている

                                          以上阿良田記

次回 2月19日(木) 高岡教室 午後7時より

   2月23日(月) 金沢教室 午後1時30分より


山口教室 1月24日(土)  


 平成27年1月24日(土)午後1時から4時まで大本山口本苑において、霊界物語勉強会を開催した。

参加者は11名。第65巻第4篇「神仙魔境」を勉強した。

内容は、家族をテーラに皆殺しにされて自殺を図ろうとしたスマナーが、三千彦宣伝使に救われ、嫁ぎ先

のバータラ家がそれまで独占してきた富を、郷人に分配するというものであった。

 第4篇60ページあまりを皆で一気に読み進んだ後、感想を述べ合った。


【均霑(きんてん)】

「均霑」とは、「生物が等しく天地の恵みに潤う如く、各人が平等に利益を得ること」であるが、第22

章の表題に用いられたこの「均霑」が、第4篇全体をよく言い表している。

「天与の産物を独占」してきたバータラ一家が殺されたのは、「人民の膏血を絞り、贅沢三昧に暮らして

来た報い」であり、「仙聖郷三百人の恨が凝結して」起こったものである。遺産が分配されて郷人が平等と

なって初めて、郷人の「悪事悪念は断たれ」、「愛神愛人の道も完全に行」われるのである。


【新体制】

また、平等は富のみならず、「怪体な思想」と書かれてある身分制度にも及び、郷人は「租税を納める

公民」となり「選挙権も獲得」するのである。神諭の「ますかけひきならす」という言葉が思い浮かぶ。

新月の光(かげ)に、「スマナーというのは新体制のことである」(昭和21年)という聖師の言葉がある

が、敗戦により日本が新たに民主主義体制となったことに通じるのであろうか。物語にも、「四民平等」と

か「衡平運動」などの社会変革の言葉が使われている。


【言霊の力】

スマナーは三千彦に救われた後、郷に帰り、勧められたように比丘尼になることを決め、また、財産を社

会公共のために捧げる(エルサレムの宮に献じる、神館の維持費に当てる、村人へ寄贈する)のであるが、

この間のスマナーの成長は著しい。基本宣伝歌を堂々と歌い上げるなど、その言霊は力強く、三千彦ととも

に悪人を改心に導いている。


【お諭し】

「自殺すると云うことは罪悪中の罪悪」、「人間と云うものは自分が難儀をして来ねば同情の起るもので

はない」、「諸々の罪や穢を払はむと爆発しけむ虎熊の山」、「テーラの君のあらばこそ此喜びの来たりし

ならむ」、「此三千彦は人を審判(さば)く権利もなければ、許す権利もない」などの言葉は心に残る。

               

 

                                         (藤井 盛)


渋谷教室 1月24日(土)  


 今月は八重洲教室に引き続いて渋谷での開催となった。冒頭では綾部の元旦の新年祭の模様等を聞いた。

元旦の朝は晴れ上がったもののその後は大雪で昼過ぎには積っていたとのこと。


第34巻  序文 総説  第一章 筑紫上陸  第二章 孫甦  第三章 障文句  第四章 歌垣  

      第五章 対歌  第六章 峰の巣  

 黒姫は夫の高山彦と衝突し離縁騒ぎが持上がり、高山彦が筑紫の島(アフリカ)へ向かったと思って後を

追おうとして、三人の従者と共にアフリカに上陸する。孫、房、芳の三人の従者は黒姫にここまで従いては

来たものの、高山彦のことしか頭に無い黒姫に愛想を尽かして行く。孫公は腰骨を岩角に打って人事不省に

なってしまう。その後孫公は神懸りして高山彦は日本に居るとも、このアフリカで神素盞鳴大神の娘の愛子

姫を妻として居るとも言うのであった。孫公を後に残し黒姫等は筑紫の巌窟建日別の旧跡地にたどり着く。

岩窟の中から声が聞こえ黒姫に様々な忠告をし、黒姫も負けじと応答する。そのあと房公、芳公、黒姫の歌

での問答が続く。
               

 地球儀を見ながらのアフリカ談議も楽しいひと時だった。             桜井道彦記