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教室レポート(124)        2014










金沢・高岡教室 12月10日(水)  


今回は出口孝樹先生と宣教部の長谷川洋吉さんをお迎えし金沢、高岡合同の勉強会となりました。

霊界物語第17巻第二編「千態万様」、第7章「枯尾花」第八章「蚯蚓の囁」第九章「大逆転」を勉強。

 冒頭で先生から12月8日に新生祭が行われたこと。この日は大本にとって記念すべき日で、遠くは

昭和10年に第二次大本事件が起こり、20年に事件の解決と物故者の慰霊祭及び新しく生まれ変わっ

て行く事の報告祭が行われました。そして一時

中断していましたが近年再開されました。

また、お釈迦様が悟りを開いた日であり、ジョンレノンが暗殺された日でもあります。

そして昭和16年には大平洋戦争が始まっています。参加者の中に終戦を中国で迎え悲惨な戦争の体験

をお持ちの方が居られました。あまりにも悲惨なため身内にも語ってこなかったそうです。別の方が新

聞に載った戦争体験の記事を示し、今の状況が

戦前の戦争へと突き進む日本の姿にとても似ており矢も楯もたまらず書いた言う記事を示され、今の若

者はあまりにも政治に無関心で、戦争の恐ろし

さ悲惨さを知らなさすぎる、是非体験者はこのことを語って欲しいと言われていました。 そして語り

継がれていないことに危機感を覚えるとの意見

がありました。

 先生は羽化登仙を初めて読んだとき、悪人でも命も助けるのか神様なのだと思っていたのに、命を取

って救うということに衝撃を受けたと語られ、スマトラや東日本の大地震で多くの人の命が奪われたが

、人はどうしても生身で救う事が出来ない場合

がある。こうした場合には肉体を犠牲にして救われることがあるのではないか。本来、魂の救済が神様

の真の目的であり、霊界で多くの人が救われて

いるのでしょう。

 第17巻の舞台となっている丹波地方の地理的関係についてお話しがありました。その中で鬼ヶ城山の

麓に「庵我神社」というのがあります。あまり大本でも出てこない所ですが、大正6年にここで開祖は

多くの人達を引き連れて最後の出修をされたと

ころで、御筆先に出てくる、股旅のマサゾウさん(開祖の許嫁)のおられたところとか。

P115 高山彦の歌では支離滅裂の繰り言に聞えていたウラナイ教の高姫の説教がいつのまにか面白くな

ったと言うところがあります。嫌だ嫌だと思っていたことがいつの間にか面白くなるという現象が時とし

てあります。

《これは身魂の因縁と言うことでしょうか、また同じ霊界に籍を置く関係で何時とはなしに引き込まれる

のでしょう。逆もあります》高姫は福島久子と黒姫は星田悦子に当るそうです。

霊界物語ではあまり日にちを特定した箇所はありません。始めの9ページに正月28日とかかれています

。前々回に何故だろうかとの質問が参加者からありましたが、P124に黒姫、高山彦の結婚式が27日で翌28

日に真名井が原に攻めて行きます。話が前後

するので日にちを明記したのでしょう。

 黒姫に対する表現が大変痛烈で面白い。大江山を「おおえやま」と読む場合と「たいこうざん」と読む

場合があります。一つの物にも善悪の両面を持っていて、その両面の働きによって生成化育され発展して

ゆくのではないでしょうか。例えば伊吹山は

素盞嗚の命の鼻であるがここには邪気線が走っていて昇ってはいけないとも言われています。別の話とし

て元伊勢の産釜産盥に行ったとき、たまたま

川の水量が少なく、幸運にもすぐ側まで近づくことが出来た。そのとき産釜、産盥の水をたたえた二つの

窪みがドクロの眼のように見え、一瞬ギョッ

として帰えられたそうです。それは聖なる物であると同時に心してかからねばならない物があるのだとい

うことです。

 第8章 「蚯蚓の囁」は変った章題です。ミミズは田んぼにあって土をフカフカにしてくれるいわば縁の

下の力持ちです。そのミミズである常彦や夏彦達の囁き(主人への不満の声)が語られているのでしょう

か。

 第九章「大逆転」では平助が転んだことで病を発し半月ほどで帰幽します。そしてお楢は黒姫に簡単に欺

されてしまいます。

はた目には余り良くない死に方をした平助とウラナイ教に傾いてしまうお楢のことが話題になりました。

真名井が原に参詣した後に死んだ平助さんは豊国姫のご守護があるかと思ったらあっけなく死んでしまい

、一方、お楢さんは平助を嗜めるようなしっかりした人かと思っていたら簡単に黒姫に傾いてしまう。こ

のことをどう見たらよいのであろうか。体的

な見方をすればその通りであるが、霊的に見ると、すでに平助は天国を見てきています。散々お節のため

と言いながら強欲に他人をいじめてきた平助

も鬼虎たちが天人となって昇天する姿を見、また真名井が原に参詣して、その身はすっかり改心していた

のであろう。一方のお楢は表面的には可もな

く不可もない平凡な婦人で因縁によってウラナイ教に傾いてしまったのでしょう。人は表面的に見ていた

のではわからないところがあり、そこの機微

がここでは語られているのではないでしょうか。

参加者から、この機微を口述筆記で語られているのはとても考えられない事で、我々であれば何ヶ月も考

えて表現できる事で、正に神が懸かられて表わした言葉であるとの意見が出ました。

以上のような話で勉強会を終えました。

 

以上阿良田記

次回 2015年

金沢教室 1月19日(月) 1:30 15巻

高岡教室 1月22日(木) 7:00 17巻

 

                 P1040109-01



八重洲教室 12月27日(土)  


 冒頭では昭和10年12月8日に第2次の大本弾圧が始まったこと、戦後昭和20年12月8日に事件解

決報告祭が行われ、現在では12月8日に新生祭を行っている話を聞いた。


第33巻  第二一章 峰の雲  第二二章 高宮姫  第二三章 鉄鎚  第二四章 春秋  

      第二五章 琉の玉  第二六章 若の浦  

 玉治別の母親が黒姫であったが、父親は高山彦であったことが明らかになる。また熊襲の国の建国別が高

姫が昔捨てた子供であり、東助が父親であることも分かって行く。

 東助はフサの国のイソの館へ行くよう命じられて向い行く。また高姫は生田の森へ行くよう命じられる。

高姫は東助と会って一言云ってみたいと思って急ぐのであったが、会うことができなっかた。生田の森の国

玉別・玉能姫は高姫に琉の玉を渡して引き継ぎを行い、球の玉を持って紀の国に向かう。そして若の浦に社

を造り、球の玉を奉安し稚姫君の大神と祀る。