+

教室レポート(122)        2014










金沢教室 10月20日(月)  


金沢、富山共通

 愛善世界誌10月号に掲載された霊界物語 第20巻「霊の礎(六)」を拝読。

今月は「本守護神、正守護神、副守護神」について勉強しました。

一般に守護霊と言いますが西洋の心霊主義におけるGuardian Spiritの訳語として、心霊研究家浅野和三

郎死が提唱して定着したようですが、玉鏡「他神の守護」には[「他神在ツテ之ヲ守ルニ非ズ」といふこ

とは、自分の天賦の霊魂以外に他の神がかかつて守護するといふ事はない]と書かれています。従って守

護霊なるものは存在しません。

第47巻 第7章「酔の八衢」P110に『人間の肉体は所謂精霊の容物だ。精霊の中には天国へ昇つて天人

となるのもあれば、地獄へおちて鬼となるのもある。天人になるべき霊を称して、肉体の方面から之を本

守護神と云ひ、善良なる精霊を称して正守護神といひ、悪の精霊を称して副守護神と云ふのだ』

辰公『人間の体の中には、さう本正副と三色も人格が分つて居るのですか』とある。

 人間本来の精霊は正守護神(善霊)です。悪霊に犯されず己を統御できれば、即ち天国(第一天国)に

行ける身魂となったときの情態を称して本守護神と言うのです。逆に悪霊に犯され彼の言いなりになった

情態を副守護神と呼ぶのです。それで竜公は「体の中に本正副と三色も人格が分つて居るのですか」とい

っているのです。

第47巻 第12章「天界行」には、天国に行こうと思ったら、生前現世にあったとき善い行いをして正守護

神や本守護神と同じ心の状態を維持していかなかったら天国へ行くことが出来ません。人は必然的に己の

心の状態と同じ所を選んで移り行くからです(同気相い求む)。霊界は想念の世界であるが故に同じ心の

状態、同じ物の考え方をする精霊としかいられません。現世でもそれは同じで、考え方や気持ちが合えば

仲間をつくりますが、心が合わなければ自然と離れていくものです。 

第48巻 第1章「聖言」P7-8から

 霊魂は神の神格《神の本質》である愛の善《天国》と信の真《霊国》より形づくられた一個体《一霊四

魂》です。人間はこの神の神格を受け継ぐ愛信の想念と共に肉体を発育、維持する体欲があります。体欲

は同じ愛から来ているといっても自分だけを利するのが目的の愛であり、これを自愛又は自利心といいま

す。神より直接来る愛を神愛といい、神を愛し万物全てを愛する愛で普遍愛といいます。人は現界に生き

る以上は自愛は必要欠くべがらざるものですが、魂の根源に立ち帰り真の神愛と結びつかなくてはならな

いのです。

 人間は霊界より見れば善悪両面を持った精霊であり、霊的動物であると同時に体的動物です。魂の向上

によって天人ともなり、堕落すれば地獄の邪鬼ともなります。又、神界より見れば人間の肉体を宿として

精霊界にさ迷っているのです。 

 正守護神は神格の直接内流を受け、人身を機関として天国の目的即ち御用に奉仕すべく神より造られた

もので、正守護神は副守護神である悪霊に犯されず、よくこれを支配できるなら、一躍、本守護神となり

天人の列に加はるのです。

 副守護神は現界にあって人間の肉体を保護(発育、維持)するのが役目です。正守護神が悪霊即ち副守

護神に圧倒され、彼の頤使《あごで使う》を甘んじて受けるような卑怯な精霊となる時は、精霊自身もと

もに地獄界へ落とされてしまうのです。此時は殆ど善の精霊は悪霊に合併され、副守護神だけが我物顔に

跋扈跳梁するのです。そしてこの悪霊は自然界《現界》に於ける自愛の最も強いもの、即ち外部より入っ

て来る諸々の悪と虚偽に依って形作られるものです。この様に悪霊に心身を占領された者を称して、体主

霊従の人間というのです。

 現代の人間はほとんで百人中ど百人まで、本守護神である天人の情態ではなく、誰も精霊界に籍をおき

、そして精霊界の中でも外分《体的方面》のみ開け、地獄界に籍をおく者が大多数を占めているのです。



金沢教室 10月20日(月) 午後1時30分から

第15巻第11章「大蛇退治の段」を拝読

ここは正に現代の社会情勢そのもので素盞嗚尊の天祖に奉った草薙の神剣の霊魂の活躍が待たれます


高岡教室 10月23日(木)  

 

霊界物語第17巻第4章「羽化登仙」を拝読

『因に、鬼彦、鬼虎、そのた三人の羽化登仙せしは、その実肉体にては、徹底的改心も出来ず、かつ又神

業に参加する資格無ければ、神界の御慈悲に依り、国替(凍死)せしめ、天国に救ひ神業に参加せしめ給

ひたるなり。五人の肉の宮は、神の御慈悲に依つて、平助親子の知らぬ間に、或土中へ深く埋められ、雪

崩に圧せられ、・・・・・・』

とあります。ここには本守護神や副守護神という言葉は出て来ませんが先の「風声鶴唳 25/11」のよう

に、肉体を持った状態ではその穢れがひどくいつ又元に戻るかもしれず、このままでは神業に参加するこ

とが出来ません。そこで神様のお慈悲により、副守護神(悪霊)の入れ物となってしまった肉体を捨るこ

とで、本霊である本守護神が天界に救われたのです 》

【羽化登仙】:中国の古い信仰で、人間に羽が生えて仙人となって天に登ること

                                       以上阿良田記

 

次回

高岡教室 11月20日(木) 午後7時より

金沢教室 11月24日(月) 午後1時30分より


八重洲教室 10月25日(土)  


 先月9月27日は霊界物語勉強会を始められた出口信一先生の命日、綾部で行われた5年祭の模様を聞

く。またこの時に信一先生の話をまとめた本「救世(ぐせい)(みふね)に」が出版された。


第33巻  第五章 神寿言  第六章 皮肉歌  第七章 心の歌  第八章 春駒   第九章 言霊結

      第一〇章 神歌  第一一章 波静  第一二章 袂別


 末子姫と国依別の結婚が高姫の不同意的了解を得てようやく執り行われた。言依別、松若彦、捨子姫、

高姫、鷹依姫、竜国別、石熊、春彦、テーリスタン、カール、常彦と各自のお祝いの歌が続いていくので

あるが、高姫には国依別がまだ安心できないと皮肉な歌を唄う。その後神素盞鳴大神が祝賀の歌を唄い、

高姫は尊の御歌に感じて懺悔的の歌を謡うのであった。

 これより一年の後には捨子姫は松若彦の妻となる。神素盞鳴大神は言依別命、カールと共にフサの国イ

ソの館に帰り行く。高姫、鷹依姫、竜国別、テーリスタン、カーリンス、常彦の一行は自凝島に向かって

帰ることになる。

             
                                        桜井道彦記