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教室レポート(118)        2014










金沢・高岡教室 6月4日(水)  


今月は出口孝樹先生と宣教部の長谷川洋吉さんをお迎えしました。

始めに

六月を迎えこの月は動物などの新しい命が活発な動きを見せることを実感させてくれる月です。

六という数は天の数歌の「むゆ」とも通じます。

天の数歌は宇宙の始め、神の誕生である一霊四魂から始まり、百千万(ももちよろづ)と光明世

界が永遠に広がって行く様にという神様のお働きの賛歌であると思います。

1、「ひと」は一霊四魂、2は「ふた」で八力(動静解凝引弛合分)3は「み」で剛柔流の三元。

4は「よ」世。世がどんどん広がって行く。5は「いつ」で出づる。そして6は「むゆ」すなわ

ち「燃える」と書きます。むは結ぶ、ゆは起こり行くと言う意味でむゆとは燃るとか、萌え出る

という意味である。続いて三大学則のお話がありました。

 ついで、五月の八重洲教室の報告にもあった、今話題のNHKの朝ドラ「はなとアン」に出て

くる連子さんこと柳原白蓮[本名燁子(あきこ)]が、一時松雲閣に滞在していたお話しがあり

ました。

九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門に嫁ぎますがこの後宮崎龍介が好きになって騒動を起こし、すった

もんだの末、尼さんにさせられるところを、聖師様はかわいそうだとして、大正11年7月1日

から丸々1年の大正12年7月1日まで綾部に匿います。当時は右翼などがけしからん女だと言

って襲ってくるかも知れないというので、この霊界物語の口述場所でもあった松雲閣に、護衛を

つけて匿われたそうです。当時植芝盛平さんの合気道の道場が本宮山の側にあり、松雲閣から本

宮山の縁を廻って植芝道場まで通っていたそうです。

 神霊界に短歌が載っています。また、霊界物語61巻の序文に 『霊界物語六十一の還暦祝ひ、

口述者も筆記者も皆松雲閣に集まりて、霊主体従第一巻編輯の時の苦心を追懐しながら、小雲川

の水音、松風の響きに心胆を洗ひ清め、瑞月、隆光、明子を初め鶴殿親子、柳原燁子、小倉貞子

の三女人相並びて今日の生日を祝ひつつ初夏の新緑に酔ふ。   大正十二年五月十日   於

松雲閣』があり、これを裏付けています。最近では林真理子の小説「白蓮れんれん」にも出てく

るそうです。

 他に、その昔、五島列島の隠れキリシタンの人達が大本に集団で改宗したお話等があり、今回

慰霊祭が行われたお話しがありました。


プロジェクターを使って物語に関連した箇所を写真を見ながら解説をして頂きました。

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第16巻第16章『神定の地』、17章『谷の水』18章『遷宅婆』を勉強。

天照皇大神様が悦子姫に神憑りされ「その昔この御山に現はれ、産釜、産盥と俗に称する天の真名

井に御禊して、神格を作り上げたる我旧蹟なり、汝ら宜敷く此処に宮殿を造り、我御霊を祀れ」と

宣示されます。この後亀彦が「委細承知仕りました」というと「天照大御神嬉しげに打ち笑はせ給

い」と書かれています。はじめが「天照皇大神」次が「天照大御神」と同じ神様でありながら表記

が違います。また、第18章では「我は天照大神の和魂なり」と「天照大神」と言っています。そ

してまた、「アヽ、尊き哉皇大神の御神勅よ」と(天照)皇大神に戻っています。この表記の違い

はなんでしょうか。

ここには出てきませんが「天照皇大御神」と言う神名があります。

聖師様が描かれた御神影がプロジェクターで映り出されました。天照皇大神は男神の姿をしておら

れますが、天照大御神は女神様です。これは御神格の違いによるもので幽の幽から顕の顕に現れる

ときの御神格を表す御神名の違いでしょうか。


18章『遷宅婆』で大江山は元伊勢から見て東北にあると書かれていますが、実際の地図で見ると

西北にあります。これは誤字なのか、それとも別の意味があるのでしょうか。

                                   阿良田記

 

次回 

金沢 7月21日(月) 午後1時30分 15巻

高岡 7月24日(木) 午後7時より 16巻・17巻


矢上教室 6月10日(火)  


  勉強会は、出口孝樹さんを講師に、定刻の夜8時に始まり11時半まで行われた。参加者は8名。

聖師様の自叙伝となる第31巻の3回目で、第11章から第14章まで進んだ。


【柳原白蓮】

まず、出口孝樹さんから、現在放送中のNHK朝の連続ドラマ「花子とアン」に登場している柳原

白蓮が、大正11年7月から1年間、大本に滞在していたとのお話があった。聖師様がそれを霊界物

語第29巻の校正本にメモされており、また、この表紙には「証第3552號」と番号が打たれ、第

二次大本事件の痕が生々しく残されていた。


【鎮魂お取り次ぎ】

第11・12章。自宅での病人への鎮魂等で評判の立つ聖師とそれを妨害する次郎松や侠客の牛公

、そして弟由松。

稲荷下げや野天狗の神懸かりがあった時代に、聖師様の御神業は「鎮魂を施し神占を取り次ぐ」こと

から始まっている。


【十年の苦労】

第13章。初めての大阪布教で人に欺される聖師様の田舎者ぶりが、ユーモラスに描かれている。

聖師様は、神の化身と思われる小林という易者から教訓を受けるが、「十年間の艱難辛苦」は高熊山

で受けたものと同様であった。「四魂を
(みが)き五情を鍛へ」「神様を力に誠を杖に猛進せよ」「

退却してはならぬ」「神の道に遠ざかり心を変じてはならぬ」と述懐される高熊山の神示は確かに厳

しい。


【昔の彼女】

今回最後の第14章。母親思いの子供を夢に見せられたのは、自分を早く帰国させようという神様

の計らいだと感じられている。また、
(いとま)()いに立ち寄った家で、昔の彼女といっしょに

一晩雑魚寝ができそうになったものの、それがかなわなかった残念な聖師様の気持ちというものが、

よく表現されていた。

             


                                      (藤井 盛)


八重洲教室 6月21日(土)  


 冒頭では先日綾部で行われた神饌田の田植えに地元の大学生が参加した話や、本日6月21日は大

正13年に王仁三郎聖師が入蒙のおりパインタラで遭難に会った日であることを聞いた。 



第32巻  序文 総説  第一章 万物同言  第二章 猛獣会議  第三章 兎の言霊 

      第四章 鰐の言霊  第五章 琉球の光  第六章 獅子粉塵 

 鷹依姫一行はアマゾン河の河口に安着し森林に進み入り、月神を祭る兎の国に至って兎の都の王とな

る。モールバンドはエルバンドを使者とし獅子王に熊、虎、狼を使い、日に数百の兎を生け捕りにして

モールバンドに献上するように迫る。獅子王等は協議の結果モールバンドの要求に従うことになる。

 虎、狼、獅子、大蛇、熊王等は兎の国に押し寄せる。この時、屏風山脈の最高地点から二つの火光が

サーチライトのように輝き来たり、魔軍はその光に打たれ命カラガラ帰って行くのであった。

             
                                        桜井道彦記