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教室レポート(111)        2013










金沢・富山教室 11月21日(木)  


 富山教室の霊界物語勉強会が富山市の呉羽山にある呉仁館で、出口信一先生によって始められ、この

5月に満10年を迎えました。現在は高岡市で行われていますが、会の皆様から10年の節目をむかへて、

これまで続けられてきたことに、神様に感謝の気持ちを捧げたいとのこと。また大本の祭典に列したこ

とがないので一度お参りしたいとの要望を受け、勉強会の会場でもある石浦家の月次祭に参拝すること

になり、出口先生にお越し戴きました。

 午前中の祭典は出口先生に斎主をお願いし、阿良田が祭員を勤め二名で執行ないました。そして月次

祭祝詞の中に10年の経過と感謝の言葉を織り込んで戴きました。

午後から直会(なおらい)をいただき、その後出口先生より祭についてお話を伺いました。

この日は第二天国にある珍彦館のように、皆が一日、天国の気分を味わいました。

 《参考》47巻第19章「化相神」

 祭典の式も漸く済み、八尋殿に於て直会の宴が開かれた。大抵此祭典は午前中に行はるるものである。

併し天国に於ては時間空間など云ふものはなく、従つて午前午後昼夜などの区別はない。併しながら情

動の変異に依つて、朝たり夕べたるの感覚が起るものである。

 而して朝は太陽の愛に相応し、天国の愛善に和合するものである。又夕べは信真に相応し、月に相応

するものである。故に天国人の祭典は午前中に行はれ、霊国即ち月の国から出張し来る宣伝使は午後に

至つて説教を初むるのが例となつてゐる。現代に於ける各宗教の儀式も祭事に関することは凡て午前に

行ひ、説教などは午後に行はるるのは、知らず知らずに天国の情態が地上に映つてゐるのである。

 各天人は思ひ思ひの歌を歌ひ、舞を舞ひ、音楽を奏し、祭典後一切を忘れて面白可笑しく茶番狂言な

ども交へて、時の移るのも知らず、遊び狂ふのである。

直会の後、出口先生より祭についての講話がありました。

                               以上 阿良田記


次回 金沢教室 12月16日(月) 午後1時30分より 15巻

   富山教室 12月19日(木) 午後7時より 16巻


八重洲教室 11月23日(土)  


 冒頭で、八重洲教室が今回で44回目となることから前身の青山・赤坂・ほびっと村教室等、東京

で続けてこられた勉強会を振返った。また富山教室は116回目となり10年の感謝祭を行った話を

聞いた。


第30巻  序  総説  第一章 主従二人  第二章 乾の滝  第三章 清めの滝

      第四章 懐旧の歌  第五章 下坂の歌  第六章 樹下の一宿  第七章 提灯の光

      第八章 露の道

 神素盞鳴尊の八乙女の一人の末子姫と侍女の捨子姫は南米ハラの港に漂着し、ウヅの国に進み行く。

バラモン教の石熊は末子姫等を捕えようと部下を使わすが、苦もなく追払われてしまう。その中にはウ

ヅの都の松若彦に使える三五教のカールがいて、その後行動を共にして行く。

 乾の滝で石熊が大蛇に魅入られ身動きのできなくなっているところを、末子姫は大蛇を言向けやわし

石熊も改心して末子姫の従僕となる。その後松若彦の迎えの春・幾、鷹も合流し一行は巽の池の大蛇の

魔神を帰順させようと進み行くのであった。

            
                                        桜井道彦記


青梅教室 11月25日(月)  


                                      於青梅市民会館

物語19巻、第2篇、第7章牛飲馬食、第8章大悟徹底。


玉照姫争奪戦に敗れた、高姫、黒姫達はフサの国のウラナイ教本山に逃げ帰る。魔窟ケ原に残った梅公

以下14、5人の信者たちは、牛飲馬食会を結成して乱痴気騒ぎを起しやけ酒を
飲み始めた。大将株の

黒姫が、いとも簡単に青彦、紫姫に騙された経緯に立腹した連中は三五教を憎
む。素戔嗚尊を悪神と信

じこまされた者にとって、青彦たちの行動はまさに邪神そのものと確信して、憤
懣やるかたなく、ラン

キ騒ぎを展開した。その最中に青彦の使者として、鹿、馬の両名が玉照姫献上を伝えに魔窟ケ原のや

って
来る。やがて高姫、黒姫、青彦、紫姫たちとの間で玉照姫献上に付いて会合が持たれる。そこでは

権謀術
数を使ったとして、素戔嗚尊の叱責を受けた、青彦らが宣伝使まで解任されたと言う事実を聞か

された高
姫が素戔嗚尊の本心を知り、今まで悪神と思っていたが善神で有ったと悟る。玉照姫を受け取

らずに帰国
する高姫に、黒姫も不承不承従う。ここは高姫が第一回目の改心劇であるが、主神の心に触

れた時の素直
な高姫が生き生きと描写されている。この霊界物語に於いて、高姫の存在はどの様に理解

したら良いので
有ろうか。登場回数から言えば圧倒的にトップで有り、主役的役割を演じている。良

も悪くも高姫なしでは
物語は成り立たない。草創期の大本に於、反瑞霊集団の役をした人たちの代表的

存在
でもあるが、又現代人の姿そのものでもある。慢心、改心を繰り返すのは、吾々一人一人の常の有

様でも
有ろう。モデルが有ったのは承知しているが、人間の本質をいかんなくなく描写しながら、憎め

ない邪神
を表現する。作者が楽しんでいる様にも思われる。してみると高姫は狂言回しの役割を演じて

いるのかも知れ
ない。ならばその先に有る作者の本心とは?。・・・神の究極の愛とは一人を救う事か

ら始まるとか・・

                                   
       三輪光佳

次回12月23日於青梅市民会館。

           19時~。物語18巻