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教室レポート(110)        2013










八重洲教室 10月19日(土)  


 昨日10月18日は霊界物語口述開始の日であった。大正10年10月8日(旧9月8日)に神命が

降り、更には開祖の神影が現れた後に口述が始められた話を聞く。


第29巻  第一三章 愛流川  第一四章 カーリン丸  第一五章 ヨブの入信  第一六章 波の響

      第一七章 途上の邂逅  第一八章 天祥山  第一九章 生霊の頼  第二〇章 道すがら

 アルゼンチンの大原野を進む高姫・常彦・春彦は天刑病で苦しむ老人の膿を吸って治すと、老人は木

の花姫命の化身と変化するが、これは三人とも同じ夢を見ていたのであった。さらには鰐が重なり合っ

て川を渡してもらったりしながら大湖水に至り、鷹依姫等が改心記念に刻んだ石像を見つけ、高姫はそ

れを背に負ってアマゾン河の森林まで進み行く。カーリン丸の船中で改心した高姫に感嘆してヨブは弟

子となる。鷹依姫に助けられたマール・ボールは高姫を討とうと待ち構えていたが、思いなおして高姫

等の案内役となる。改心した高姫の言う事、する事が大変面白い所であった。


              
                                        桜井道彦記


金沢教室 10月21日(月)  


金沢、富山共通

 愛善世界誌10月号に掲載された霊界物語 第47巻第20章「間接内流」を拝読。

ここには高天原と人身との相応が述べられている。表にまとめると以下のようになる。

高天原と人体の相応

                          高  天  原

      人  体

  天 国(日の国)

  高天原の意力にして愛の徳これを統御

  意思の国土で善に対する情動より統治

 心臓(動脈、静脈)と

 それに属する全てと 全身

   霊 国(月の国)

  高天原の智力にして信の徳これを統御

  智性の国土で真に対する情動より統治

 肺臓(神経、運動繊維)と

 それに属する全てと 全身

   *意力:意志の力。精神力   *智力:知恵のはたらき   *統御::まとめ支配すること

 

天国は愛と善の国土であり、霊国は信と真の国土である。それはまた人間の心臓と肺臓に相応し人の身体

を動かし働きとなっている、心臓は動脈、静脈によって全身をめぐり、肺は神経と運動繊維によってまた

全身を巡っている

次ぎに、高天原を巨人の人体各部にたとえて表現されている。即ち、

  高天原の

  第一天国(霊国)は 頭部に相応し、愛、平和、無垢、証覚、智慧の中に住す(関係する)。

   第二天国(霊国)は 胸部(心臓)に相応し、仁と信との善徳中に住す。

            腰部及生殖器機関に相応し、夫婦の愛に相応、

   第三天国(霊国)は 脚部に相応し、自然的及霊的善徳の中に住す。

   腕と手=真理。 目=智。 耳=注意と従順。 鼻口=知覚。 口と舌=言語(智性と知覚よりくる)

   内腎=研究、調査、分析、訂正。  肝臓、膵臓、脾臓=善と真と色々に洗練すに長ずる。

 

以上神の神格は人体の相応する器官に流入し、具体的結果を現わす。それは言葉の中にも表れている。

 頭= 智あり覚ある者(頭脳が緻密、よい頭)

 胸= 仁に厚い者(心が美しい、気のよい人、心意気がよいと呼ぶ)

 嗅覚=知覚に勝れた人(鋭敏な嗅覚。鼻が高い)

 視覚=智慮に秀でた人(鬼の目)

 手が長い=強力なる人、(利く)

 心臓=愛情を基として志を立てる人。同情心が深い人

以上のように人が普段使う言葉の中に神と人との相応がある


この章の章題「間接内流」の意味がこの後に出てくる。治国別と竜公が第二天国も上段と思われる所に着

くが、これまで以上に強い天国の霊光(熱と光)の放射を受け、二人は苦しむ。第二天国の入り口で木花

姫命より頂戴した霊丹を思い出し治国別は霊丹(ラジオシンタ―(現界ではラジュム)を原料とする霊薬

)が飲みたいと言いだす。そこで竜公がそんな薬に頼るより『天国は愛の熱によつて充たされてゐるので

すから、大神直接の内流たる愛の熱を頂く様に願つたら如何でせう』という。それに気づいた治国別は神

文である『惟神霊幸倍坐世』と唱えてよみがえる。

ここでは、二人を案内してきた五三公(第一者)は竜公(第三者)との会話を通して治国別(第二者)に

気づかせる。人は直接面と向かって言われると多くの場合反発するものですが、会話等の中で第三者を通

して間接的に聞かされると納得いくものです。これは人の性で致し方ないことです。そこで神界において

も神様の内流も直接ではなく間接的に伝えられることがあるようです。


金沢教室

今月より第15巻に入る。序文、凡例、総説歌、第1章「破羅門」までを拝読。

序文には予定として20巻を6ヶ月で口述を完了するおつもりでおられたようです。実際にはこの15巻

ですから聖師様としては不本意であったようです。しかし20巻を約180日(6ヶ月)とすれば9日で

1巻となり大変な事ですが、実際は他のご用もしながら12日で1巻ですからこれでも凄いことです。

 『もうこの上は梟の宵企みは全廃して、只々惟神に進む考へであります。』と言っておられ、何事も予

定通りに進まないもので、物事は何事もあせらず惟神に任せるべきですね。


破羅門教は三五教と同様「霊主体従」と言いながら、その本義を誤解して肉体を軽視し、霊魂を尊重する

ばかりに『難行苦行を以て神の心に叶ふもの』とする最も甚しき教である。自分の身を傷つけ身体一面に

血爛れ、血達磨になることを誇る。これは八頭八尾や金毛九尾、邪鬼の霊が、人の血を視ることを好むの

でこうした暴虐な行為を、人々の身魂に憑ってさせるのである。霊肉一致の天則を忘れ、神の生宮たる肉

体を塵埃の如く、鴻毛の如くに軽蔑するは、生成化育の神の大道に違反する事最も甚だしいものである。

現代で言えば、ちょうどイスラム教の狭義に解釈したジハードのようである。



富山教室 10月24日(木)  


第16巻第14章「鵜呑鷹」を拝読。

船は高姫、青彦を乗せ田辺(舞鶴)の湊に着くが。一寸した油断から二人は闇に紛れて姿をくらます。鬼

武彦はいち早く高姫を追って姿を隠すが、亀彦始め残された一行は仕方なく秋山館に帰る。

白狐の化身である亀彦が自分の不覚を恥じて腹を切って果てた所へ、鬼武彦は高姫、青彦を両手にぶら下

げて帰ってくる。そこへ本物の亀彦も帰ってくる。高姫はさんざん悪態をつくが一同は酒宴の席に着く。

亀彦に『アーア折角の玉を邪神界の身魂に汚されて仕舞つて残念な事だワイ』と言われた高姫は自分が邪

神で如意宝珠の玉が穢されたというなら、もう用はないであろうからと言って、懐から玉を取りだし、こ

ね回し鶏卵ほどの大きさにし、搗きたての餅のように柔らかくなった玉を呑んでしまう(さあゝ、大変)

。怒った亀彦は刀で切って掛かるが、逃げ回った高姫は遂に白煙となって天井窓より姿を隠す。

 高姫が姿を隠す時、「アリヨース」と言って逃げて行く、これはスペイン語のアディオス(さようなら

)がドミニカあたりではアリヨースと訛るらしい。聖師はいろんな言葉をご存じであったようだ。

                                    以上阿良田記

次回11月21日(木) 午前11時より


青梅教室 10月28日(月)  

                                   於青梅市民会館19時~

物語19巻。第2篇意外の意外。第5章零敗の苦、第6章和合と謝罪。

ウラナイ教の黒姫が苦心の末、青彦、紫姫をして玉照姫受け取りの使者に命じたが、両者は三五教に寝返

った為、思惑が外れる。高姫は意気消沈してフサの国の本山に帰還する所から今
日の拝読は始められた。

高姫の部下鶴公との問答の中に、アナナイ教とウラナイ教との関係が述べら
れている。ウラナイ教は高姫

が開いた、反瑞霊教団であるが、奉斎主神は同じで有ると言う。高姫黒姫が
引用する筆先の多くは開祖の

筆先、つまり聖師が漢字を当てはめた大本神輸の一部である。ウラナイ教
に都合の良い解釈がなされる。

開祖が書かれた、聖師攻撃の神輸がそのまま物語の素戔嗚尊攻撃、瑞霊
攻撃として高姫、黒姫の口から語

られる。この二人は、モデルが有るにしても、二度三度と改心と慢心
を繰り返すが、邪霊から抜け出せな

いのは、どう理解すべきか?今回は最初の改心劇に至る顛末がウラナ
イ教内部から語られる。ウラナイ教

はアナナイ教を潰す為に誕生した教団で有り、アナナイ教内部に深
く関わっているのは、現代に通じるの

であろう。しかし又この邪宗の中からアナナイ教信者が生まれる経緯
を見ると、神の経綸の深さを垣間み

る様で空恐ろしくなる。来月は高姫達改心の模様をじっくり拝読した
い。

                                                    三輪     光佳

次回11月25日

物語19巻於青梅市民会館。