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教室レポート(102)        2013








八重洲教室 2月23日(土)  


 冒頭で、2月16・17日に熊野観望荘のお祭りが有ったことから、王仁三郎聖師が4回紀州・熊野を訪

れていることや、補陀洛山寺の話や、明治23年のトルコのエルトゥールル号の遭難地の話等を聞く。


第27巻  序文  総説歌  第一章 高姫館  第二章 清潔法  第三章 魚水心

 竹生島の宝探しから戻って来た高姫・黒姫・高山彦に国依別から石ころを詰めたお重が送られる。高姫館に

呼ばれた国依別との間にこの石についての問答が続く。これは言依別の指図で高姫が怒るか怒らないかを試す

為だったことが後に分かる。

 友彦も高姫館を訪れるのであったが、安公が追い帰してしまうのであったが、友彦が来たのを知った高姫は

安公に屋敷の隅から隅までの掃除を命ずる。安公は嫌気がさして高姫館を出て行ってしまうのであった。

 夏彦・常彦は錦の宮では高姫等に来てもらって、玉の拝観を待っていることを伝える。

              

 また前回の宿題であった三つの玉と五つの玉の議論も行った。

三輪氏の資料参照  三ッ御玉・五ッ御玉(pdf)

                                           桜井道彦記


富山教室 2月21日(木)  


金沢。富山共通

愛善世界2月号掲載の霊界物語第40巻 第13章 「試の果実」を拝読。

 ここには天帝の体(剛柔流)である生魂(流体・動物の本霊・葦芽彦遅命)、足魂(柔・植物の本質・豊雲

野命)、玉都売魂〔玉留魂〕(剛・鉱物の本質・常立命)が形を変えて出てきます。

  レーブとカルは敵同士ですが玉山峠から谷間に落ちて幽体を持って天国の入口まで来ます。腹を空かして一

歩も歩けない所へ生魂姫命が現れ足魂と玉都売魂の果物を示しどちらかを選ばせます。それには条件があり、

「此足魂の実は得も云はれぬ甘い汁を含み、五臓六腑を爽かに致し、此実を食へば五年や十年は腹の空かぬ重

宝なもので厶ります。又玉都売魂の果物の方は僅かに飢を凌ぐ事は出来ますが、石瓦の如く固く味も悪く苦い

汁が出て参ります。然し乍ら空腹を凌ぐ丈は、どうなと出来ます」と云われます。お互いが敵同士であった二

人は表面上足魂を譲り合いますが、生魂姫命に心底を見透かされます。選択に困って「人間の判断では駄目で

す。此上は、神様にお任せ致します。貴方が下さるのを頂戴致しませう」と生魂姫命に任せます。二人は甘い

足魂を戴き満足しますが、投げ捨てられた玉都売魂からは「五色の火光発射し、数多の美はしき女神となって

天上に帰り行」きます。

 ここで、この二人は本当はどんな態度を取るのが正しかったのでしょうか。?

 ここは天国の入口です天国に上りえる御魂は善霊です。本来犠牲的精神を発揮し玉都売魂の果物を選ぶべき

でしょう。しかし、外分の状態から充分に抜けきらない両人は、多少の偽善的態度から足魂を相手に譲ります。

二種類の果物はいずれも神様が下さる物です。甘い生魂も苦い玉留魂も、どちらを選らんでも二人にとって必

要な物です。この場所を天国と認識できれば、たとえ玉留魂を選び一時をしのげば、この先空腹になっても、

また必要に応じて神様は何かを与えて下さいます。

 ここでお互いが譲り合えば解決が付きません。そこで、人としてその判断を下すことは到底出来ません。初

めから神様に委ねるべきであったと思います。すぐにでも天国に昇る魂ならば、神様が下さる物であればどち

らを戴いても良いはず、一切を神様に委ね自分での判断をしなかったでしょう。

 勉強会の方の意見として、ここではレーブやカルの慈悲心を試されたのではないかとの意見が出ました。確

かに慈悲や犠牲的態度は必要です。しかし、ここで慈悲とは何でしょうか。目下の相手に対する「あわれみ、

憐憫」の気持ちです。犠牲心から譲ったとしたら生魂姫命から「それでよいか」と問い返されたとき、迷うこ

となく玉都売魂の果物を選んだでしょう。

 仮に二人のどちらかが慈悲心から果実を譲ったとした場合、本来この果実は神のもので、神から二人に与え

られた物を自分の者として、他人に与える事は神の慈悲を横取りする事ではないでしょうか。あくまでも神様

が主であり、我々は従です。


 次に、天国でありながら両人は左右の大道に惨劇が繰り広げられている光景を目撃します。そこへ生魂姫命

が再び現れ、今見た惨劇に対してどの様な態度を取るべきかを質問します。両人はどうすることも出来ないの

で、ただ惟神に任せるしか無いといいます。そこで女神は 『二十世紀の三五教の信者のやうに貴方も余程惟

神中毒をして居られますなア。・・・・・左様ならば足許に御注意遊ばして御機嫌ようお越しなさいませ』と

姿を消します。さてどうしたらよいのでしょうか。

 このあと物語ではレーブ、カルの両人は宣伝歌を歌い人々を救います。

 「惟神中毒」という言葉を良く聞きます。それは事に当たって成すべき事をなさずに、ただ「惟神々々」と

云って傍観する態度のことです。二十世紀の大本の信者にとあるように我々の最も慎むべき態度です。世の中

を変えようと思っても自分個人の力では何も出来ません、しかし、目の前に起きていることに対し、救いの祈

りを捧げ、何らかのアクションを起こすのが人の道ではないでしょうか。

 前段は神に一切を任し、後段は神に一切を委ねながら、出来ることをするのが人の道です。

 ここで一つ気になるのがカルが言っている言葉です。「・・・。これから一つ心を取り直して、天国で一働

きをやろうじゃないか」です。まだ現世に居るカルにとっては自分の働きによって何か出来ると考えています。

しかし、そうでしょうか?。特に最近の若者は自分の能力や立場を考えずに、ただ努力すれば何んでも出来る

と思い込まされている節があります。宇宙は全て神の御経綸のままに動いているのです。小さな事でも我々個

人の意思や努力で出来ることはありません。出来たと錯覚しているに過ぎないのです。

 

 富山教室  2月21日(木)午後7時より

今月より霊界物語第16巻に入り、序文、凡例、総説歌、第1章「天橋立」を拝読。

 いよいよ物語は日本へと展開します。顕恩郷にいたバラモン教の鬼雲彦は、素盞嗚尊の命を受けた太玉命と

八乙女によって言向け和され、自転倒島に逃げて行きます。その後、八乙女の内の五人は旅に出ますが邪神に

欺され老朽船に乗って大海原に放り出されます。そして五女の英子姫と侍女の悦子姫は天橋立の竜頭松近くに

着くところからこの16巻は始まります。冒頭のお歌から、鬼雲彦の顕恩郷を逃げ出すのと素盞嗚尊の千座の

置戸を負う時期とはあまり差がないようです。

〈余白歌〉   最小の悪といへども省みずば  遂には思はぬ大難招かむ


金沢教室 2月25日(月)  


金沢教室 2月25日 午後1時30分より

 

第14巻第7章「難風」を拝読。

この章の眼目は123Pの「この言霊の詔直しを始めなくては、何時までも五六七の神政は樹立さるるものではあ

りませぬワイ」とあるように、言霊の大切さが述べられているところでしょう。

自分の気持ちを偽った美辞麗句や卑下した言葉を改め善言美詞によって天地や人の心を和める事が必要です。

また顕幽一致、想念(正しい思い)によってまた天地が開けます。

125Pで弥次彦が「・・・直ぐに新聞の材料だよ。アハヽヽヽ」と云っています。同巻の信天翁(四)に載ってい

る綾部新聞の事と思われます。また、126pの与太彦の云う「・・・的サンは酒酒落落、風馬牛といふ御態度だ

から」の風馬牛は第5章の章題で、これからすると曖昧朦朧とした態度と云う事なのでしょうか。

       以上阿良田記

次回 金沢教室 3月18日 午後1時30分より

次回 富山教室 3月21日() 午後7時より


青梅教室 2月25日(月)  


                                     於、青梅市民会館夜7時~。

物語18巻。序、総説、第1章春野の旅、第2章厳の花。

今月から18巻の拝読に入る。この巻は玉照姫誕生の物語で、19巻は玉照彦誕生と相俟って、開祖聖師に纏わる

物語と言われている。過去幾たびかの拝読もそう言う先入観が有った様に思
う。しかし今回は、その先入観を

外して見ようと思う。殊に七人の女の随一の表現について考えてみた。

物語に不明な所は物語に聞け、と言われており七人の女の素性を調べてみたが物語には見あたらなかった。

18巻巻末の脚注
の解説では大本神諭(筆先)を引用している。しかしこの引用には少し無理が有る様に思う。

神諭の7人は
日の大神、天照皇大神宮、稚姫君命、竜宮の乙姫、坤の金神、金勝要大神、木の花咲耶姫命、こ

の7人の
中で稚姫君命が七人の女の随一とするには、もっと丁寧な説明が必要で有る。伊弉諾尊も天照大神も

厳系
で有り、かつ、他の4人は瑞系とされる。中途半端な引用は誤解を与える。そもそもこの神諭は、神霊界

収録されていない。連合会刊行の大本神諭1~5巻にも収録されず、物語の三五神諭にも見られない。未発

表の筆先が、昭和43年から刊行された大本神諭5巻に収められていた事が明ら
かに成ったのは、今回大本神

諭が発行されてからである。昭和40年代の大本にどの様な事情が有ったの
か、これから解明がなされると思

うが、この7人の女神が大本教主を継がれると言うのは如何なものか?
物語にその様な記述は無い。玉照姫誕

生までを今回拝読したが、次回から姫争奪の争いが繰り広げられ
る。登場人物の会話を楽しみながら、玉照姫

と言う珠について勉強したく思っている。

                                           三輪 光佳

次回

3月25日、18巻。