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      那智の滝




綾部 本宮山

霊界物語第二三巻 第八章 縺れ髪(七二〇)
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 此時何処ともなく麗しき雲起こりて四辺を包み、忽然として現はれた一柱の女神、
言葉淑やかに宣り給ふやう、
 「秋彦、駒彦両人が至誠に免じ、親子の対面を許したのであるぞよ。
 今改めて汝等に告げむ。駒彦は常楠、お久の二人の中より生れた子である。又秋
 彦は木山彦とお久との間に生れた子である。次に虻公は常楠と木山姫との中に生れ
 た子である。次に蜂公は木山彦とお久との中に生れた子である。何れも皆天則違反の
 いたづらより生れ出し御子なれば、神界の罪に依りて今日迄親子互に顔を知らず、
 親は子を探ね、子は親を探ねつつあった。されど汝等が信仰の力に依って各罪
 を赦され親子の対面をなす事を得たのである。夢々疑ふ事勿れ。我は天教山より下
 り来れる木花姫命なるぞ」
と宣り終へ給ひて、微妙の音楽に送られ崇高なる御姿は煙の如く消え給ふ。
 四辺を包みし麗しき雲はさっと晴れて、さしもに高き那智の滝の落つる音、滔々
と轟き渡り、滝の飛沫に各日光映じ、得も云はれぬ麗しき光景となった。一同
は神恩を感謝し、茲に水を漏らさぬ親子の縁を喜びつつ、若彦館を指して進み行く。
 惟神霊幸倍坐世





           日月潭


         
亀岡 高熊山

霊界物語 第二八巻 第一章 カールス王(八〇一)

     千早振る遠き神代の其昔     国治立大神は
     豊葦原の瑞穂国を        堅磐常磐(かきはときは)に治めむと
     心を尽し身を尽し        綾と錦の機を織る
     其糸口の竜世姫         永遠に鎮まる此島は
     神の御稜威(みいず)も高砂島の  胞衣(えな)となり出でし台湾島
     清く正しき真道彦の       神の子孫は今も猶
     栄え栄えて新高の        山のあなたの神聖地
     清鮮の波を湛へし日月潭の    湖面を見下す玉藻山
     国治立大神や          瑞の御霊の神霊を
     斎き祀りて高砂の        島の老若男女をば
     三五教の大道に         導き救ふぞ健気なる。  
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