物語関連地PHOTO(6)




           波上宮




綾部 本宮山

霊界物語 第二七巻 第八章 琉と球(七九〇)
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 此島は琉球一の広大な浮島である。現代は其時代に比ぶれば殆ど海中に陥没し
て其面積殆ど十分の一しか残って居ないが、此時代は随分広大な島であった。二人
は何ともなしに、此処に神業の秘まれあるかの如く感じ、茫々たる荒原を、足に任せ
て進み行く。
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言依別「確かに此島に御用があるのだ。余り大きな声では云はれないが、此処には琉の
 玉と球の玉とが永遠に隠されてある。それで琉球といふのだ。竜の腮(あぎと)の球と云ふの
 は此島にあるのだ。此玉を二個共うまく手に入れて、高砂島へ渡らなくては本当の神
 業は出来ないのだよ」
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言依別「大抵分って居る。国武彦大神様より命令を受けて居るのだ。琉の玉は潮満の
 玉、球の方は潮干の玉だ。・・・・・





  首都テヘランより見るダマバンド山(標高5671m)



        チョガサンビル神殿
亀岡 高熊山

霊界物語 第十五巻 第一九章 第一天国(五八六)
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吾勝命は、フサの国の首府タールの都に、日の出別神と現れて、神政を執
り行はせ給ひつつありき。言依別命はタールの都の日の出別神に面会し、神
素盞嗚の大神の隠宅を教へられ、喜び勇んで、玉彦、厳彦、楠彦と共に駒に跨り、
河鹿峠を越えさせ給ふ。意外の峻坂難路に、流石の駿馬も進みかね、幾度となく
駒の転倒せむとする危険を冒して、徐々と山頂目がけて進ませ給ふ。
 この地一帯の山脈は、風烈しく、寒熱不順にして、百の草木の生育悪しく、見渡
す限り屹立せる岩山、禿山、此処彼処に起伏し、眺望としては天下の絶景なり。
 神素盞嗚の大神は、ウブスナ山脈の頂上斎苑(いそ)の高原に宮殿を造り、四方の神人を
言向和し給はむと、千種万様に御姿を変じ、此宮殿を本拠と定め、八十猛神をして
固く守らしめ、自らは表面罪人の名を負い給ひて、大八洲国に蟠まる大蛇、悪鬼、
醜の神々を根絶せむと心を砕き身を苦しめ、変幻出没極まり無く、斯くして御国を
守らせ玉ひつつありき。
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