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綾部 本宮山

霊界物語 第一七巻 第六章 瑞の宝座(六一七)
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神懸者「我は豊雲野の尊、又の御名豊雲姫の神なるぞ、国治立の大神と共に一旦地底
 の国に身を潜め、再び地教の山に現れて、大海原に漂へる国土を修理固成なしつ
 つ時の至るを待ち居たりしに、天運循環して天津神より此聖地を我鎮座所と神定
 め給ひたり。我は此地に霊魂を止め自転倒島は云ふも更なり、大八洲の国々島々に我
 霊魂を配り置きて世を永久に守らむ。汝は之より鬼雲彦を使役しつつありし八岐大
 蛇の片割れ鬼ケ城山に姿を隠し時を窺ひ、聖地を蹂躙せむとしつつあれば一日も
 早く此場を立ち去り、加米彦、青彦を引連れ此比治山の峰伝ひに鬼ケ城山に向へよ、
 我は汝が影身に添ひ、太しき功勲を永久に立てさせむ、必ず必ず案じ煩ふな、
 仮令幾千万の曲神攻め来るとも屈するな、恐るるな、神を力に誠を杖に善く戦
 へ、誠の鉾を執って敵を言向け和せよ、又此聖地は我御魂永久に守りあれば後に心
 を残す事なく一刻も早く此処を立ち出でよ。加米彦、青彦、汝等も音彦と共に鬼
 ケ城に向って進撃せよ」
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        玉津島神社
    


         木の化石
         
亀岡 高熊山

霊界物語 第三三巻 第二六章 若の浦(九四一)
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 若の浦は昔は豊見の浦といった。国玉別命が球の玉を捧じ、樟樹鬱蒼として茂れ
る和田中の一つ島に稚姫君命の御魂を球の玉に取りかけ斎祀ってより、豊見の浦
はここに若の浦と改称する事になったのである。此の島を玉留(たまつめ)島と名づけられた。
 玉留といふ意義は玉を固く地中に埋め、其上に神社を建てて永久に守るといふ意味
である。今は此玉留島は陸続きとなって、玉津島と改称されている。
 此辺りは非常に巨大なる杉の木や楠が大地一面に繁茂してゐた。太い楠になる
と、幹の周囲百丈余りも廻ったのがあった。杉も亦三十丈、五十丈の幹の周囲を
有するものは数限りもなく生えてゐた。自転倒島に於て最も巨大なる樹木の繁茂せし
国なれば、神代より木の国と称へられてゐたのである。
 大屋比古の神などは此大木の股よりお生まれになったといふ事である。また木股の神
といふ神代の神も大木の精より現れた神人である。
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