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        竹生島



        竹生島神社
綾部 本宮山

霊界物語 第二六巻 第一三章 三つ巴(七七八)
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 近江の国の琵琶の湖水は、其形楽器の琵琶に似たるをもって、此名ありと巷間伝へ
らる。併し乍ら此湖中に浮べる竹生島に、神素盞嗚大神の佩かせ給ひし十握の剣を、
天の安河に於て誓約し給ひし時、瑞の御霊の表徴として、温順貞淑の誉高き三女
神現れ給ひ、此処に其御霊を止めさせられ、時々竜神来たりて、姫神の御心を慰
め奉るため、琵琶を弾じたるより琵琶の湖と称ふるに至ったのである。又一名天の
真奈井とも言霊学者は称へて居る。今の竹生島は湖水の極北にあれども、此時代は湖
水の殆ど中央に松の島、竹の島、梅の三島相浮び三つ巴となって其雄姿を紺
碧の波上に浮べて居たのである。松の島には多気理姫神鎮座在まし、竹の島には市
杵島姫神鎮まり給ひ、梅の島には多気津姫神鎮まらせ給ひ、各島各百間許りの
位置を保って行儀よく配列されてあった。・・・・・



    

       産釜・産盥
       
亀岡 高熊山

霊界物語 第十六巻 第十六章 神定の地(六〇六)
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 「吾れは天照皇大神なるぞ、其昔此御山に現れ、産釜、産盥と俗に称する天の
 真奈井に御禊して、神格を作り上げたる我旧蹟なり、汝等宜敷く此処に宮殿を造り、
 我御霊を祀れ、悦子姫の肉体を借りて此由宣示し置く、夢々疑ふなかれ」
亀彦「委細承知仕りました。之より此谷川に身を清め、大神の美頭の御舎仕へ奉り、
 神霊を奉斎し、天下太平国土安穏の祈願所と定めまつらむ」
と答ふれば天照大御神嬉しげに打ち笑はせ給ひ、
 「亀彦、英子姫、悦子姫三人の神柱に宮殿の造営を一任し置く、サラバ」
と云ふより早く元津御座に帰り給へば、悦子姫は元の肉体に復し三人が前に現れ、大
神の神勅を畏み、更めて谷川に御禊し天津祝詞を奏上し、忌鋤、忌斧を造りて宮
殿の造営に身心を傾注し、百日百夜を経て全く工を終へ、茲に天照大御神の神霊
を招ぎ奉り、鄭重に祭神の鎮座式を奉仕したりける。これ伊勢神宮宮殿造営の嚆矢
なり。今は丹後の元伊勢と云ふ、この谷川は是より宮川と称えられたり。・・・・・