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  日本海に浮かぶ冠島・沓島



綾部 本宮山

霊界物語 第一巻 第三五章 一輪の秘密(三五)
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 茲に艮の金神国常立尊は、山脈十字形をなせる地球の中心蓮華台上に登られ、
四方の国型を見そなはし、天に向って神言を奏上し、頭上の冠(かんむり)を握り、これに神気
をこめて海上に投げ遣りたまうた。その冠は海中に落ちて一孤島を形成した。これ
を冠島といふ。しかして冠より稲を生じ、米もゆたかに穫るやうになった。
ゆえにこの島を稲原の冠といひ、また茨の冠ともいふ。
 つぎに大地に向って神言を奏上したまひ、その穿かせる沓(くつ)を握り海中に抛げうちたま
うた。沓は化して一孤島を形成した。ゆゑにこれを沓島といふ。冠島は一名竜宮島
ともいひ、沓島は一名鬼門島ともいふ。
 ここに国常立尊は厳の御魂、瑞の御魂および金勝要神に言依さしたまひて、この
両島に三個の神宝を秘め置かせたまうた。
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    瀬戸内海に浮かぶ神島(北側から)



         (南側から)
亀岡 高熊山

霊界物語 第二二巻 第一八章 布引の滝(七一〇)
・・・・・言依別命も亦大地に手をつき叮嚀に応答し、終って、
 「初稚姫様、玉能姫様、貴方等は是から大望な御用を勤めて頂かねばなりませぬ。
 それについては心の底迄見抜いた谷丸、滝公の両人をして御供をさせますれば、
 何卒極秘密にして勤め上げて下さい。金剛不壊の如意宝珠の玉と紫の玉を、瀬戸の
 海の一つ島に埋蔵する御用をお任せ致します。私が参るには易い事ですが、余り
 目立っては却って秘密が破れますから、此処でお目にかかったのです」
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玉能姫「教主様は神島へはお渡りになりませぬか」
 「三十万年の未来に於て、此宝玉光を発する時、迎へに参ります。それ迄は断
 じて渡りませぬ。サア四人の方、此峰伝ひに明石の海辺を通り、高砂の浦より、窃か
 にお渡り下さい。これでお別れ致します」
と言依別命は峰を伝ひ足早に姿を隠した。
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