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 手前に和知川(由良川)が流れる。背景は四王山




綾部 本宮山

霊界物語 第十六巻 第六章 石槍の雨(五九六)
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 神素盞嗚大神、国武彦の命其他三人は、桶伏山の蓮華台上に登らせ給ひ、天神地祗
八百万の神を神集へに集へ給へば、命の清き言霊に先を争ひ寄り来る百の神等、処
狭きまで集まりて、皇大神の出でましを、祝ひ寿ぐ有様は、蓮花の一時に、開き初
めたる如くなり。
 神素盞嗚大神は、国武彦に何事か、密かに依さし給ひ、ミロク神政の暁迄三十
五万年の其後に再会を約し、忽ち来る丹頂の鶴にヒラリと跨り、中空高く東を
指して飛び去り給ふ。国武彦は亀彦を始め、英子姫、悦子姫に何事か囁き乍ら万
司に向ひ厳格なる神示を与へ、茲に別れて只一柱、四王の峰の彼方に雄々しき姿を
隠したまひける。
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         高熊山岩窟
亀岡 高熊山

霊界物語 第一巻 第三章 現界の苦行(三)

 高熊山の修業は一時間神界の修業を命せられると、現界は二時間の比例で修業を
させられた。しかし二時間の現界の修業より、一時間の修業の方が数十倍も
苦しかった。現界の就業といっては寒天に襦袢一枚となって、前後一週間水一杯飲まず、
一食もせず、岩の上に静座して無言でをったことである。その間には降雨もあり、
寒風も吹ききたり、夜中になっても狐狸の声も聞かず、虫の音も無く、ときどき山も崩
れむばかりの怪音や、なんとも言へぬ厭らしい身の毛の震慄する怪声が耳朶を打つ。
寂しいとも、恐ろしいとも、なんとも形容のできぬ光景であった。・・・・・たとえ狐で
も狸でも、虎狼でもかまわぬ、生ある動物がでてきて生きた声を聞かせて欲しい。
その姿なりと、生物であったら、一眼見たいものだと、憧憬れるやうになった。
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