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          小幡神社



       瑞泉苑(聖師の生家)
綾部 本宮山

霊界物語 第十九巻 第一章 高熊山(六四六)[謡曲調]
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明神「われは小幡大明神なり。此度五六七の神世出現に際し、天津神国津神の依
 さしのまにまに、暫時丹州と現れ給ふ汝が御霊、現幽神三界の探検を命じ、神業
 に参加せしめよとの神勅なれば、三十五年の昔より、木の花姫と語らひて、汝が
 御霊を拝領し、我が氏の子として生れ出でしめたり。ゆめゆめ疑ふ事勿れ」
 男子は驚き「ハイ」と一声、さし俯き、涙に暮るる折しもあれ、松吹く風に覚さ
れて、四辺を見れば此は如何に、処はシカと分らねど、何処とはなしに見覚えの、有
難や、清き岩窟の前に端座し居るこそ不思議なれ。男子は首を傾け、
若男「人里離れし此深山の奥、何処の山かは知らねども、何とはなしに、心勇まし
 き所かな。牛飼ふ男子の昨日まで、賤(しづ)の職業(みわざ)に励精(いそし)みし身の、
 四辺に輝く吾身の服装、紫青赤白黄色、白地に梅の花は散り、裳裾に松葉の模様、
 何時の間にかは更衣(きさらぎ)や、忽ち変る女神の姿、心も凪ぎて春風の、木々の
 木の花撫で渡る、いとも長閑な思ひなり」
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       庫倫(ウランバートル)


         
亀岡 高熊山

霊界物語 入蒙記 第二六章 天の安河
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日出雄は神懸りとなり、身体は霊光を放射し、左の神言が其口を破って出た。
 「ウツフヽヽヽアハツハヽヽヽ面白し面白し、秋津洲より渡り来りし、神素盞嗚尊、
 武速素盞嗚と現はれて将に滅び行かむとする、神の造りし神の国の立替立直を行
 はむとす。小人共がガヤガヤと立騒げ共、凡て神の仕組みし神業なれば、如何なる事
 変の起るとも、神に任せて心を煩はす事勿れ。武速素盞嗚尊先頭に立ち、落着く
 場所は大庫倫(クーロン)なり。されど途中は紆余曲折多し、必要と認むる事は此肉体に懸りて
 其都度説き示すべし。真澄別は木花姫命並に二体の竜神を以て守護せしめ、又
 守高は天の手力男並に二体の竜神を以て守護せしめあれば、必ず其身を汚す事勿
 れ。又坂本広一には法華経を守護する持国天をして守護せしめ、名田彦は白狐を
 以て守護しあれ共、未だ修業足らざるを以て、表に現はるるに至らず云々」
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