田中茶能介氏は俳人として毎回、出口王仁三郎聖師の俳句を紹介する。
「朝日影 みえかくれつゝ 梅雨の空 瑞月」
梅雨の空としたところが聖師の心の広さ、自然を愛していることが窺われると言う。
聖師は頭髪と人間の使命として
「髪は神界との架橋である。あたかもそれは電線みたようなものであって、頭髪の多い人ほど神界との交通がさかんに行われるのである。そして髪の多い人ほど天の使命が重大なのである。天の使命が重大なるほどまた苦労が多いものである。だから苦労の多いのは使命の重大なる証左であって、感謝すべきことである。
老人になると天の使命がすくなくなるから、したがって頭も禿げ、髪も少なくなってしまうのである。わたしは幾歳になってもこのとおり、髪がすこしも減らぬ。苦労も多い。使命も重大だ。
頭髪をたびたび洗うと命が短くなる、年に一度ぐらいが適当である。多くとも四回を超えてはならぬ。」と言っている。
田中氏は五木寛之の追っかけをしいていたそうであるが、五木寛之は頭髪を洗わないし、風呂にもあまり入らない。奥さんが元看護婦でなにか医学的根拠があるのではないかと言う。小生には実践する勇気はとてもないのであるが、そうかもしれないと思って聞いていた。
ともかく田中氏の聖師の言葉を噛み砕いていくところが面白いのである。
出口信一氏は勉強会開催にあたり昨年
『「霊界物語」とは、出口王仁三郎聖師が神示のまにまに、1921年(大正10年10月18日)から口述された、全81巻・83冊に及ぶ神典であり、宇宙創造から、主神の由来・神と人との関係・霊界の真相・世界観・人生観・哲学・宗教・政治・経済・思想・教育・芸術など、あらゆる問題の解決に至るまで教示されております。つまりこの「霊界物語」は、過去・現在・未来に通ずるところのみろく胎蔵の教典であります。
「霊界物語」発表当時は、第一次大本事件の最中であり、聖師は綾部・和知川畔の松雲閣に於いて、本宮山の神殿が官憲の手により無惨にもダイナマイトで破壊されてゆくその爆発音を頭上に聴きながら、口述を開始されたのであります。
現在の社会情勢は混迷の度を深め、国の内外・個人に至るまで様々な問題を抱えています。このような時代であるからこそ、聖地・綾部のから全国各地へ、更には世界中へ「霊界物語」の精神を拡げてまいりたいものです。時代の傍観者にならぬよう、しっかりと「霊界物語」を修め、個人の安心立命のみに止まらず、神のご意志であるミロクの世の建設の御神業に邁進してまいりましょう。』と言っている。
第一巻は3回に分けて行う。青山は2回目が終わったところである。
出口信一氏はここ3年程の間全国を回り、第一巻だけでも50〜60回読んでいるけれど理解できるところとできないところがあると言うが、毎回進化していて小生にはどうしてそんなところに気がつくのかいつも関心させられるのである。読書百遍の決意を新たにするばかりである。
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