物語関連地PHOTO(13)




         コンスタンティヌス帝の凱旋門



          サンピエトロ寺院(バチカン)
綾部 本宮山

霊界物語 第六巻 第四二章 途上の邂逅(二九二)

 東や西に立つ雲の、雲路を分けて進みくる、三五教の宣伝使、黄金山を立ち出でて、
久方彦のまたの御名、雲路別の天使は、夜を日に継いで遙々と、宣伝歌を謡ひながら、
進み来たるは羅馬の都、心も清き元照別の守ります、伊太利亜さして進みける。
 路傍の石に腰打ちかけ、空を眺めて行く雲の、変る姿を見るにつけ、変り果てたる
吾身の姿、可憐しき妻子を振り捨てて、何処を宛とも長の旅、長き吐息を漏らす折柄に、
     「この世を造りし神直日    御魂も広き大直日
     ただ何事も人の世は      直日に見直せ聞直せ
     身の過は宣り直せ」
と声も涼しく謡ひくる宣伝使ありけり。雲路別天使は耳を欹立て、その声を懐かしげ
に聞き入りぬ。




             出雲大社



              宍道湖
亀岡 高熊山

霊界物語 第三八巻 第二八章 金明水(一〇六五)

・・・・・三日目の朝、又もや磯端を伝ひに十里許り西へ進んで一泊し翌朝船を仕立てて、三保の関に渡り神社に参拝し、中の海宍道湖を汽船に乗って平田に上陸し、徒歩にて大社の千家男爵の門前の宮亀といふ旅館に一行十五人投宿した。
 二三日逗留の上神火と御前井の清水、社の砂を戴き、二個の火縄に火をつけて帰途
につき、稲佐の小浜から松江丸といふ汽船に乗って境港につき、それから徒歩にて米子
に到り、一日計り歩いて又もや今度は帆船に乗り、加露ケ浜の少し東、岩井の磯ばた
につき、行きがけに泊つた駒屋の温泉場に再び一泊し、又もや山坂越えて旧六月
の四日福知山まで、数百人の信者に迎へられ、漸く綾部へ帰ってきた。・・・・・
 それから其火を百日間埋み火として役員二人が昼夜保存し、百日目に十五本の蝋燭
に火を点じ、天照大御神さまへ捧げることとした。又砂を本宮山や竜宮館の周囲に
撒布し三四ヶ所の井戸に水を注ぎ、大島の井戸へ天の岩戸の産盥の水を一所にしてほ
り込み、金明水と名をつけたのである。・・・・・