物語関連歌(7)



日と月を重ねて見れば此書(このふみ)の
    まことの心明らかとなる
               (大正一三年一〇月一四日)
根の国の高天原に在る我は
    此物語生命なりけり

物語読む度毎に根の国も
    高天原の心地するなり

此神書若し無かりせば地の上に
    弥勒の神世は開けざらまし

いたつきの身を横たえて述べおきし
    此物語は月の血の露

いく度も繰り返し見よ物語
    神秘のかぎはかくされてあり
               歌集「東の光」いろは歌(七)大正十五年七月
如意宝珠黄金(こがね)の玉もこの神書(ふみ)に
    ひそみてありぬ探りて受けよ
               物語第六十一巻第十三章 大正十二年五月五日