沓島・冠島遥拝祭祝詞
天の真名井ヶ原と
を祓ひ清めて 掛巻も綾に恐き国の
して
大道
かど国津神等八百万の
には深き企みもて国祖大神を世界の艮なる沓島に神追ひに追はれ給ひて三千年の永き歳月
を波しぶき高く打ち寄せる
天祖神
年の節分の日に
の花艮金神の世になりたぞよ”との
豊雲野大神を降し給ひて愈々伊都能売の大神業によりてぬば玉の暗き闇世を元津
に立て直さむと
言霊の
弥生の月の佳き日に
み
前に種々の多米津物を置き足らはして称え言竟へ奉らくと聞し食し相諾ひ給へと畏み畏み
も白す
丹波では桜がようやく開花しはじめた三月三十一日各地より参加者が綾部駅に集った。
午後2時、マイクロ2台と乗用車2台が一路舞鶴の大丹生へと向った。前日までは黄砂現
象と降雨で視界不良であったが、当日は前夜の雨と強風で国見山からみる日本海は遠くま
で見渡すことが出来た。沓島・冠島は海の中に浮かぶようにたたずんでいる。
国祖ご退隠のご聖苦をしのび全員で遥拝をする。最後に一同で感謝祈願祝詞を奏上する。
強い風の音にも負けずに祝詞は国見山に朗々と響いていた。大友映男さんの磐笛の奉納が
ある。
沓島・冠島の姿がみえたのはこの日くらいで、前日も翌日も雨と黄砂で視界がさえぎら
れた。初めての参加者が大半であったが、神界からのプレゼントであった。
国見山を下山して今夜宿泊する宮津の宿へと向った。
夕食タイムは今回の研修旅行の主人公でもある東京から参加のくにうみまつり主宰の大友
映男さんが食事を交えながらギターを持ちライブとトークで会場をなごやかな雰囲気にす
る。今回ウォーク9に参加し、島根から六ヶ所村までウォーク巡礼中の櫛田寒平さんも作
詞作曲した歌を披露してくれた。
午後8時より出口信一先生より約一時間、霊界物語に登場する丹波についてのお話があ
り、特に16巻、17巻に関して研修した。
参加者約50名。初めて顔を合わす人も多く、見知らぬ人と同じ部屋で一晩枕を一緒に
すごすのもご縁である。
4月1日
午後9時宮津の浦島荘を出発。峰山の比沼麻奈為神社に向かう。霊界物語16巻、17
巻にでてくる豊国姫降臨の場である。神社の裏山にある久次岳(真名井ヶ岳)の八合目には
テーブルのような巨大な
郎全集の中で豊受大神は国常立尊−天照大神と示されている。伊勢外宮の神として遷座さ
れ、伊勢では天照大神の膳部の神としての位置づけとなっている。ご神格の転換がなされ
ている。
社殿にては宮司ご夫妻により舞のご奉納とお祓いを受ける。丹波を始めて訪れるという参
加者が多かった為に、せっかくだからと日本三景の一つである天の橋立てを歩いて渡ろうと
計画していた。黄砂で日本海はくすんでいるが松林を歩くと気持ちがいい。約40分間、旅
の感想など思い思いに語り乍ら天の橋立てを歩いて丹後一宮である籠神社に到着した。
籠神社の主祭神は彦火明命すなわち
奥の宮にあたる冠島の老人島神社のご祭神も
図は天皇家より古く、国宝となっている。先代旧事本紀に経緯は書かれている。興味のある
方はお読み下さい。
籠神社を発って次に向ったのは大江町にある元伊勢神宮である。霊界物語第16巻には天照
大神を最初に祭祀したところと示されている。大本開祖、出口王仁三郎聖師は明治34年4
月26日に元伊勢の聖水をいただかれた。後に冠島、沓島の間の竜宮海に注がれる。この水
が世界に周って世の中が動き出してゆく。
本殿に参拝後直会。直会前に東京から参加された海松ふみゑさんの笛の奉納がなされた。
境内地に清々しく響き渡る笛の音に一同耳を澄ませて聴き入る。
剣先山(日室岳)を拝して岩戸神社へ参拝。
今回の丹波神界の旅は無事にすべての行事を終了した。
4月1日朝から参加した島根のメンバー、大阪より自家用車の方々はここでお別れとなる。
最終総勢59名であった。
本隊は綾部駅へ向かい解散。
東京からの参加者10名で綾部の上林にお住いの若杉さん宅を訪問する。
参加者の方々のご協力でハードなスケジュールにもかかわらず予定していた時間通りに、
何事もなく終了できたことに感謝である。
次のくにうみ聖地巡礼の旅への期待はつのるばかりである。
さて次の聖地はいづこか? 乞うご期待!