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故人の遺著となりました『スサノオの原風景』の冒頭を最後のメッセージとして引用します。

「　本稿を推敲している時、本稿にも関連あるトッピクスが報じられました。アメリカ合衆国の新大統領バラック・オバマ氏が、四月五日、プラハにて演説を行い、核兵器を使用した唯一の国として道義的責任に言及し、核兵器廃絶のために、アメリカ合衆国が指導的役割を果すことを宣言しました。
　歴代大統領の中で道義的責任に触れた大統領は初めてです。世界から核兵器を全廃するには困難なこともたくさん有ると思われます。さっそく、アメリカの中からもオバマ大統領の発言に対し批判が起きています。
　しかし、唯一の被爆国である日本は、ねばり強く核兵器の廃絶はもとより、武器の全廃に向けて世界にアピールして行かなければなりません。それが日本の役割であります。オバマ大統領のプラハ宣言が歴史の転換点になるように支持していくことが、日本人としての主体的行動でありましょう。
　七月六日、オバマ大統領のよびかけで、核兵器削減にメドベージェフ・ロシア大統領も同意し、削減が実現しそうです。まだ始まったばかりで、今後、世界の発展途上国や、核を持つことで発言力を持とうとする国は反発を強めるでしょうが、歴史の大きな流れは漸次、核兵器廃絶の方向に向かうことでしょう。
　この地上を楽園にとのご神意は、絶えることなく動いていることを再認識する良き証左であります。」