第1回 霊界物語夏期集中セミナー 報告

                
2008.7.19〜21
      


              

 七月十九日から二十一日の二泊三日の日程で会場を「あやべ山の家」に移動して行なわれた。

各地で開催されている霊界物語勉強会のメンバーを主体として、大本信徒連合会の宣教部とタイ

アップして行なわれた。参加者約60名。初日からの様子を振り返り報告いたします。

 十九日、綾部駅に集合した一行はまず天王平の開祖、聖師の奥津城に参集し今度の学びの成果

あらんことを祈願した。その後奥上林の山の家に移動して、さっそくセミナーに移行した。

             

第一講は出口孝樹講師による「人生の本義」。霊界物語47巻、48巻を中心に神と人との関係、

又人としての務めについて物語に示された内容を紹介。

 第二講は出口信一講師による「宣伝使」をテーマにしたお話がなされた。物語5、6巻に沿っ

ての話で、天教山、地教山において野立彦、野立姫の教えを大八洲彦命たち宣伝使が受けて地上

界の蒼人草に予言警告をする場面が物語を拝読しながら進められた。後にこれらの宣伝使は地上

界の予言者としてインドでは釈迦として、ユダヤの地ではキリストとして福音を述べる予言者と

して降臨される。いずれもスサノオの四魂の働きをなさるのである。

 しかるに蒼人草は神の予言警告に耳を貸さず、ついには大洪水の発生となるが、天の浮橋から

下がる金、銀、銅等の救いの鈎によって身魂の清らかな神人は救済される。

 野立彦は国祖神が隠退された後のご神名で蔭からのご守護にまわられる。野立姫は国祖の妻神、

すなわち天祖豊国姫の退隠の後のご神名である。

 天教山の木の花姫は宣伝使神に向かって、野立彦の宣示を受けた後はヒマラヤ山の野立姫の教

えを聴き完全無欠の宣伝使神となって地上界の救済をするように宣られる。一度地上は大洪水に

見舞われるが、野立彦、野立姫の神は自らのいたらなさと感じられ天教山の噴火口に身を投じて

神避(かむさ)られる。神の仁慈の深さに感動せざるを得ない。この二神の贖罪により天地は再び蘇生する。

            


 夕拝、夕食の後第三講が行なわれた。宮崎清講師による「大本第三次事件からの救い」のテー

マで話された。錦の土産(王仁三郎聖師の遺言で大正13年に書かれたもの)を引用しながら霊

界物語を否む霊界の存在にふれつつ、大本の中に今日もそのような勢力が存在し、物語の光明を

疎外しているとの認識を示された。物語の拝読を拡めることが疎外する霊界の改心につながり、

大本本来の働きを回復させることが可能となる旨物語の中に示された言葉で述べられていた。

 第1日目の講義が終了して、参加者の自己紹介がなされ、感想なども寄せられ終了した。


 第2日目、朝拝後鎮魂。神文の奏上で早朝の鎮魂を行なう。

 第4講は田上雅春講師。テーマは「大本の先人」。田上講師の同郷の先人で王仁三郎聖師の妹

ゆき刀自と結婚された西田元教氏のことを中心に検証された。霊界物語第2巻に登場してくる元

照彦と西田元教氏との類似性など王仁三郎聖師の神業を補佐しておられたことなどが紹介され、

改めて先人の大本神業に対する人生を賭けた情勢に感動を禁じ得なかった。

 第五講は「映像でみる神示の宇宙・天地剖判」のテーマで播磨六郎講師の手で描かれた宇宙創

造の動画を観賞した。艮金神坤金神が金竜、銀竜と化して左右に旋回しながら地上界が形成され、

金竜からは太陽が、銀竜からは太陰が誕生して行く様子に宇宙創造の根源に回帰したかのような

気分になった。ここまでの制作のご苦労に只々頭が下がる思いであった。今後DVDなどで多く

の人達にみて欲しい労作である。

            

 2日目の昼食は近くの葺ぶき家の吉水に移動していただいた。野草料理家の若杉友子講師のお

話を聴きながら野草料理と五分ずき米のお握りをいただきながらの講座である。若杉さんは現在

日本の食物が遺伝子組み換えなどで自然の野菜や豆がなくなっていることに危機感をもっておら

れて、防衛的にも自然に自生する野草を少しでも食べることが日本人の意識や健康を回復してい

くのに大切と訴えられている。東京はじめ各地で野草料理の教室を開催されていて盛況であると

のこと。


 午後の講師は第6講の藤井盛さん。第56巻より「愛米」というところを中心に話された。自

分で作成された資料はわかりやすいように工夫されていてわかりやすかった。

 第7講は伊藤善久講師で「基本宣伝歌」について、第5巻、第6巻の野立姫、野立彦の宣示が

基本宣伝歌の基になっている点に着目して三大教と五大教、そして合同して三五教になるプロセ

スの説明もあり学びの多い講座であった。霊界物語第1巻に収録されている基本宣伝歌が第7版

目からであることも判明。

すべての講座がこれで終了した。

 質疑の時間もとられ、充実した研修会であったといえる。反省点も多くあったが次回に向けて

よりステップアップしたものになるよう生かして行きたい。

連日30℃を超す猛暑の中、参加された各位に一言ご苦労さまでした。また会いましょう!!